食物アレルギー(病因) ピーナッツアレルギーは、ピーナッツが1回気道暴露するだけで発症に関係しうるかもしれない 経皮感作だけでなく、『経気道』感作も起こりうる? ■「経皮感作」という言葉は、多くの人に知られるようになりました。 ■ しかし、感作のルートとして、他にも『気道』が考えられます。 ■ 最近のマウスを使った実験では、ピーナッツを経気道で吸入させると、場合によっては1回の摂取だけでピーナッツアレルギーを引き起こす可能性があ... 2023年9月19日 pedallergy2016
食物アレルギー(治療) ピーナッツアレルギーに対する経皮免疫療法から経口免疫療法へのスイッチ療法は有効か? ピーナッツアレルギーに対する経皮免疫療法(EPIT)の検討が進み、どのような活用をしていくかが模索されている。 ■食物アレルギーに対するアレルゲン免疫療法として、経口免疫療法(OIT)、舌下免疫療法(SLIT)、経皮免疫療法(EPIT)などが考えられています。 ■そのうち、経皮免疫療法(EPIT)は、皮膚に特殊なシー... 2023年9月17日 pedallergy2016
食物アレルギー(予防) ピーナッツアレルギーを予防するための『早期開始』は、生後8ヶ月までが目安?:PeanutNL研究 離乳食早期開始は、いつからが『早期』か? ■ 離乳食の早期開始による食物アレルギーの発症予防は、多くの場面で取り上げられるようになりました。 ■ しかし、早期開始とはいつからが早期なのかが焦点になることがあります。 ■ 最近、Pediatric Allergy and Immunology誌において、このテーマに関する... 2023年9月16日 pedallergy2016
食物アレルギー(診断) ナッツアレルギーのある親子は、さまざまなナッツを区別できる? ナッツアレルギーは増えている。 ■ ナッツアレルギーは増えています。 ■ 日本における食物アレルギーのうち、第三位がナッツアレルギーです。 ■ とはいえ、『ナッツ』といっても、さまざまなナッツがありますよね。それらのナッツ類の区別って、実際に可能でしょうか? Heraghty F, Hurley S, Flynn N... 2023年9月12日 pedallergy2016
食物アレルギー(治療) ゴマに対する経口免疫療法は有効か? ゴマアレルギーは少なくないものの、検査も、治療も研究は不十分。 ■ ゴマアレルギーは地域によって、たとえば中東、メキシコなどでは多いとされています。 ■ しかし、経口免疫療法を進めることができるかどうかも、十分なデータがあるとは言えません。 ■ そこで最近、イスラエルのテルアビブ大学からゴマの免疫療法に関する報告があり... 2023年8月29日 pedallergy2016
食物アレルギー(病因) カシューナッツアレルギーがある児に起こった、ユズ風呂でのアナフィラキシーの原因とは? ペクチンは、食品や化粧品に含まれる『増粘剤』のひとつ。 ■ ペクチンは、植物の細胞壁や中葉に含まれる多糖類で、食物の増粘剤(粘度やとろみを付ける)として使用されます。 ■ ペクチンアレルギーの報告はそれほど多くはありませんが、最近、ペクチンアレルギーが疑われたカシューナッツアレルギーのある小児が、ユズ風呂でアナフィラキ... 2023年8月14日 pedallergy2016
食物アレルギー(診断) オープン食物負荷試験と二重盲検食物負荷試験の精度は差があるか? 食物負荷試験は、『オープン法?』『ブラインド?』 ■ 食物経口負荷試験には、オープン法とブラインド法があります。 ■ オープン法よりブラインド法のほうが正確な結果が得られると考えられていますが、その2つを比較した研究は少ないという問題点がありました。 ■ そしてその認識にちょっとした一石を投じる研究が、Allergy誌... 2023年8月10日 pedallergy2016
食物アレルギー(治療) アドレナリン自己注射薬の有害事象を大規模に確認すると? 日本では、アドレナリン自己注射薬はエピペンしかないが、世界ではさまざまな製品が使用されている ■ エピペンはアナフィラキシー時に使用する薬剤として普及しています。 ■ アドレナリン自己注射薬(エピペン)は、主に誤注射によるリスクが存在します。 ■ 最近のフランスからの報告を共有します。 Pouessel G, Peti... 2023年8月9日 pedallergy2016
食物アレルギー(病因) 食洗機に残った洗剤は、腸管のバリア機能を傷害する? 『アウトサイド-イン仮説』は、皮膚にとどまらず、腸管でも成り立つ? ■ アレルギーの悪化ルート・仮説として、皮膚からの感作・悪化がひろく認められる考え方になりました。 ■ さて、経皮感作ですので皮膚を中心に考えるのですが、上皮細胞は腸管にも存在します。 ■ すなわち、アレルギー疾患の発症リスクを上昇させるアウトサイド-... 2023年8月5日 pedallergy2016
食物アレルギー(診断) Baked Egg(十分に焼き固めた卵)の陽性予測には、どのような検査が最も有用か? Baked Eggとは、ビスケットのように『焼き固めた卵』のこと。 ■ 卵アレルギーは日本人の食物アレルギーとしてもっとも多い相手です。 ■ そして、卵アレルゲンは加熱により変化することはよく知られているでしょう。 ■ Baked Egg(焼き固めた卵)と軽い加熱をした卵で、アレルゲン性が大きく異なります。 ■ 一般的... 2023年7月31日 pedallergy2016
食物アレルギー(予防) カナダアレルギー臨床免疫学会による、離乳食早期導入に関する声明 離乳症早期導入による食物アレルギーの発症予防に関し、最近の研究結果にやや齟齬・混乱がみられる。 ■ 離乳食早期導入による食物アレルギーの発症予防は、LEAP試験により、特にピーナッツアレルギーの多い国でガイドラインの更新を即しました。 ■ しかし、すでにピーナッツの早期導入が実現したオーストラリアから、ピーナッツアレル... 2023年7月25日 pedallergy2016
食物アレルギー(予防) 多種アレルゲンの含まれる早期導入食品製品のアレルゲン量は適切か? 食物アレルゲンを離乳食に早期導入し、食物アレルギーの発症予防を試みる方法が普及してきています。 ■ 離乳食にピーナッツや卵を早期導入する方法で、食物アレルギーを予防できるという報告が2015年以降ランダム化比較試験で証明されました。 ■ そして、卵やピーナッツを早期導入するというガイドライン(国によって異なる)が改定さ... 2023年6月4日 pedallergy2016
食物アレルギー(予後) 新生児・乳児食物蛋白誘発胃腸症(FPIES)は、いつごろ軽快するか? 新生児・乳児食物蛋白胃腸症(以前は新生児乳児消化管アレルギーなどと呼称)の患者さんが増えています。 ■ 食物蛋白誘発胃腸炎(FPIES)は、一般的にIgEが関係しない消化管アレルギーです。 ■ 主な症状は、食物摂取後の1~4時間以内に見られるくりかえす嘔吐で、皮膚症状や呼吸器症状は一般的にありません。 ■ 新⽣児・乳児... 2023年6月3日 pedallergy2016
食物アレルギー(治療) 煎りピーナッツと茹でピーナッツの組み合わせによる免疫療法とは? 標準化が進もうとしているピーナッツの免疫療法ではあるものの、リスクはまだ払拭することはできていない。 ■ ピーナッツアレルギーは欧米諸国では小児の1~3%が罹患しており、これまで除去食が治療の中心になっています。 ■ 一方で、経口免疫療法は徐々に標準治療へ近づこうとしています。 ■ 2020年に、Palforzia®が... 2023年5月30日 pedallergy2016
食物アレルギー(治療) 1歳から3歳のピーナッツアレルギーには、経皮免疫療法が有効?:EPITOPE試験 食物アレルギーの免疫療法はさまざまなルートが考えられており、そのうち安全性が高いと考えられているのが『経皮ルート』です。 ■ 食物アレルギーが増えているなか、経皮免疫療法が注目されています。 ■ そして、経皮免疫療法に関し、最近NEJMにEPITOPE(エピトープ)試験が公開されました。 Greenhawt M, Si... 2023年5月21日 pedallergy2016
食物アレルギー(予防) 注文前に、店側から食物アレルギーがあるかどうかを積極的に尋ねると、客の満足度は改善するか? 外食によるアレルゲンの誤食は少なくなく、一方で食品関係者の食物アレルギーに対する理解はかならずしも高くはない。 ■ 少なくないひとが食物アレルギーを持っており、外食は、誤食・アレルゲンの混入のリスクをはらみます。 ■ 食品関係、たとえばレストランのスタッフだからといっても、食物アレルギーの認識にはばらつきが大きく、混入... 2023年5月17日 pedallergy2016