感染症(診断) 中国における新型コロナウイルス感染症(COVID-19)症例72314例の概要 2020年2月11日までの新型コロナウイルス感染症(COVID-19) 72314例に関する見解が、JAMAに発表された。 ■ 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に関する報道が加熱しており、さまざまな見解が行き交っています。 ■ 私は普段、あまりテレビはみない方なのですが、今回はたまに見ることが増えました。 ... 2020年3月3日 pedallergy2016
感染症(診断) 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の特徴は? NEJMに、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の症例集積研究が掲載されていました。 ■ JAMAに掲載された最大規模の症例集積研究 (Characteristics of and Important Lessons From the Coronavirus Disease 2019 (COVID-19) Ou... 2020年2月29日 pedallergy2016
感染症(診断) 新型コロナウイルス(COVID-19)を疑った場合の検体は、咽頭ぬぐいよりも痰の方が適切かもしれない ウイルスの検出において、PCRは万能ではない。 ■ 新型コロナウイルスの原因ウイルスであるSARS-Cov-2の検出は、PCRで行われますが、この検査はきわめて煩雑な検査です。 ■ こんなイメージでいいかはわかりませんが、インフルエンザの迅速検査が『インスタントラーメン』だとすると、『フランス料理のフルコース』くらい違... 2020年2月28日 pedallergy2016
感染症(予後) 小児の風邪症状は、どれくらい続くのか? 小児の風邪症状は、どれくらい続くのか? ■ 風邪の症状に関して、『なかなか治らない』という訴えは少なからずあります。 ■ 調べていると、システマティックレビューにたどり着きましたのでご紹介します。 ※ この文献は、風邪の罹病期間をしらべていて、(Pappas DE, Pediatr Infect Dis J 2008... 2020年2月25日 pedallergy2016
感染症(病因) COVID-19の原因は自然発生のウイルスであって、人工のウイルスではない COVID-19の原因ウイルスSARS-CoV-2は、人工的なウイルスではないことは科学的に証明されている。 ■ 今回のCOVID-19(新型コロナウイルス感染症)のアウトブレイクに関し、いくつかの小児に関係する報告をご紹介してきました。 ■ これは、COVID-19に関して、わたしのしているような前線の外来でも聞かれ... 2020年2月24日 pedallergy2016
感染症(予後) おたふくかぜ(流行性耳下腺炎; ムンプス)の合併症である難聴は治るのか? おたふくかぜ(流行性耳下腺炎)は、難聴の原因になります。 ■ おたふくかぜ(流行性耳下腺炎=ムンプス)は、難聴の原因になることがわかっています。 ■ その難聴の発生は、決して少なくありません。実に1987年に300人、1993年に400人、2001年に650人と推定されています(Auris Nasus Larynx 2... 2020年2月22日 pedallergy2016
感染症(診断) COVID-19新型コロナウイルス 妊娠中のCOVID-19(新型コロナウイルス)感染は、胎内で児へ垂直感染する可能性があるか? COVID-19(新型コロナウイルス)感染時の、児への垂直感染の可能性をみた9例の検討。 ■ COVID-19(新型コロナウイルス)感染症に関する報告は、急速に増えてきています。 ■ 私は一介の小児科医ですので、あくまでCOVID-19感染に関する全体のまとめは、呼吸器感染症専門医や、感染症専門医の提言やまとめを参考に... 2020年2月17日 pedallergy2016
感染症(予後) COVID-19新型コロナウイルス感染症 COVID-19(新型コロナウイルス)に感染した、1歳未満の乳児9人の経過 1歳未満のCOVID-19(新型コロナウイルス感染症)、その経過に特徴はあるか? ■ COVID-19(新型コロナウイルス感染症)に関する情報は、日々更新されています。 ■ 感染症のアウトブレイク時の論文発表までの時間もどんどん短縮されており、今回のCOVID-19のアウトブレイク(2019年12月8日)以降、さまざま... 2020年2月16日 pedallergy2016
感染症(予防接種) 点鼻によるインフルエンザ生ワクチンは、重症の喘息の子どもにも使用できるか? 点鼻による生インフルエンザワクチンは、まだ日本では一般には使用されていません。 ■ 現状では公式には使用されていないこともあり一般的とは言えませんが、鼻から使用するインフルエンザワクチンは現状では海外からの個人輸入で、一部のクリニックで使用されています。 ■ この場合のインフルエンザワクチンは生ワクチンになり(注射のイ... 2019年12月26日 pedallergy2016
感染症(診断) インフルエンザ迅速検査は、症状出現後2日目の検査がもっとも精度が高い 症状出現から、インフルエンザ迅速検査までの日数と精度。 ■ インフルエンザ迅速検査は、発症からの時間で感度が大きく変化することはよく知られた事実でしょう。 ■ 以前示した報告では、以下の様な感じです。 インフルエンザの症状出現から検査までの時間と感度・特異度 ・12時間以内で感度 35%、特異度 100% ・12-24... 2019年10月22日 pedallergy2016
感染症(予防接種) インフルエンザワクチンは、もしインフルエンザに罹患しても高熱の頻度を減らす インフルエンザワクチンを実施してもインフルエンザに罹った場合、『高熱』も予防するか? ■ 『インフルエンザワクチンを行うと、重症化が減る』とは、よく言われていることです。 ■ ここで言う重症化とは、入院や死亡を減らすかが焦点です。 ■ では、高熱の頻度などはどうでしょうか? ■ 普段の診療ではインフルエンザワクチンが高... 2019年10月12日 pedallergy2016
感染症(予防接種) 3歳未満に対するインフルエンザワクチンは、ワクチン不一致があっても有効である 4価インフルエンザワクチンは、いわゆる『型がはずれても』有効か? ■ 『インフルエンザワクチンの型が外れてませんか?』という質問をうけることがあります。 ■ 確かに、カナダで3シーズンにわたって行われた研究では、シーズンごとに有効性の差は大きいようです。 ■ また、低年齢でのインフルエンザワクチンの有効性には、いまだ疑... 2019年10月10日 pedallergy2016
感染症(病因) RSウイルスが夏季に流行する条件は? 冬に流行していたRSウイルス感染症が、夏季に流行するようになっています。 ■ RSウイルスは、一般的に温帯地域では冬季に流行する疾患です。 ■ しかし、2016年のシーズンからは徐々に夏季に流行するようになってきています。 RSウイルス感染症の流行状況(東京都健康安全研究センターから引用)。 ■ その、夏季に流行する条... 2019年9月6日 pedallergy2016
感染症(治療) 重症でない小児急性肺炎に対し、抗菌薬の有効性はどれくらいか? 小児の呼吸の早い呼吸器感染症(肺炎を示唆)に対する抗菌薬の有効性を、確認した報告。 ■ 抗菌薬は、近代の発明の中でも最大のもののひとつでしょう。多くの命を救い、平均余命を大きく伸ばすことに繋がりました。 ■ 一方で、薬剤耐性(AMR)の問題は緊急の問題とも言えましょう。 薬剤耐性(AMR)対策について ■ では、呼吸数... 2019年9月5日 pedallergy2016
感染症(治療) 漢方薬麦門冬湯 感染後の遷延性咳嗽に麦門冬湯は有効か? 感染後の遷延性咳嗽に関し、麦門冬湯は有効でしょうか? ■ 咳は、日常診療でも良くある主訴の一つです。 ■ 鎮咳剤の有効性は必ずしも高くはないため、もし漢方薬が有効であれば日常診療に有用でしょう。 ■ 咳嗽に関するガイドライン第 2 版に記載のある、麦門冬湯に対するランダム化比較試験をご紹介します。 この論文でわかった... 2019年7月14日 pedallergy2016
感染症(治療) 桔梗湯は、上気道感染時の咽頭痛を軽減するか? 咽頭痛に対し、有効性を示した薬剤の報告は少ない。 ■ 咽頭痛に対しトラネキサム酸が良く使用されていますが、有効性のエビデンスには乏しいです。 ■ 桔梗湯は咽頭痛に使われる漢方薬で、味も悪くなく小児にも使用しやすいため個人的にはよく処方しています。 ■ しかしこちらもエビデンスには乏しく、最近、桔梗湯の有効性を検討したラ... 2019年6月25日 pedallergy2016