感染症(治療) 乳児へのオセルタミビル(商品名タミフル)は有効か? 今シーズンは、インフルエンザの流行期になる可能性があるが、乳児に対するオセルタミビルの有効性と安全性のデータは必ずしも多くはない。 ■ しばらくインフルエンザが流行していませんが、近いうちに(もしかするとこの冬季に)インフルエンザが流行するかもしれません。 ■ これは、諸外国の状況から十分留意して置かなければならないで... 2022年10月11日 pedallergy2016
感染症(病因) ヒトメタニューモウイルス感染症は、成人でも入院の原因となるウイルスである ヒトメタニューモウイルスは、2001年に同定された比較的新しい、主に呼吸器感染症の原因となるウイルスです。 ■ ヒトメタニューモウイルスは、RSウイルスに似た臨床症状を示す、主に呼吸器感染症を起こす原因ウイルスです。 ■ 2001年にはじめて同定された、比較的あたらしいウイルスで、5歳までにおおくの小児が感染することか... 2022年10月10日 pedallergy2016
救急(集中治療) 首浮き輪に対するFDAの警告:ほぼ全訳 入浴中の浮き輪に関しての話題を、多く見かけるようになりました。 ■ 首浮き輪に対する小児科医からの指摘を、SNSで多く見かけるようになっています。 ■ 小児における溺水(おぼれること)は、不慮の事故の原因として依然すくなくなく、その予防は考えなければならないテーマです。 【特集】 子どもの事故防止に向けて - 消費者... 2022年10月1日 pedallergy2016
感染症(予後) 新型コロナに罹患した後、動静脈血栓症のリスクは上がるか? 新型コロナに罹患後、長期間の凝固異常をきたすことが分かっている。 ■ 新型コロナに罹患したときの動静脈塞栓症のリスクに関して関心が高まっていると思います。 ■ 小児に対するデータというわけではありませんが、最近、 Lancet Infectious Diseases誌に新型コロナに罹患した症例における、静脈・動脈血栓症... 2022年9月5日 pedallergy2016
感染症(予後) 新型コロナで入院した児に、神経学的合併症はどれくらいあるか? 新型コロナで入院した児に、急性期の神経学的合併症はどれくらいあるか? ■ オミクロン株の流行にともない、熱性けいれんをおこした小児が受診されることが増えており、最近の研究結果でもそのことが裏付けられています。 感染小児、発熱・けいれん増=オミクロン株流行期を分析―成育医療研など ■ それだけでなく、脳症の報告も増えてい... 2022年9月4日 pedallergy2016
皮膚疾患(腫瘍) 伝染性軟属腫に対する新規外用剤ベルダジマーゲルの有効性:第3フェーズランダム化比較試験 伝染性軟属腫に対する新規外用薬が、開発中のようです。 ■ 伝染性軟属腫は、『外用薬』で治療することは困難で、摘除をするかどうかが議論されることが多くなります。 ■ カンタリジンという甲虫の体液を使う…というランダム化比較試験がありますが、個人的にはすこし刺激感が強いのかなという印象を持っています。 ■ そんな中、最近『... 2022年8月23日 pedallergy2016
感染症(予防接種) 第2回:(主に)子どもに対する新型コロナワクチンの安全性。ざっくりまとめ。 子どもに対する新型コロナワクチンの安全性。ざっくりまとめました。 ■ 昨日は、子どものワクチンの有効性に関してかんたんにまとめました。 ■ 今回は、主に子どものワクチンの安全性、もしくは新型コロナ感染のリスクの低減に関する最近の報告を4本、『ざっくりと』まとめました。 米国:5歳から11歳の子どもへの新型コロナワク... 2022年8月14日 pedallergy2016
感染症(予防接種) 第1回:オミクロンに対する、小児のワクチンの有効性。ざっくりまとめ。 新型コロナ関連の最近の論文を、ざっくりまとめる ■ このブログはたいてい、ひとつの英文医学論文を翻訳して簡単にまとめています。 ■ 私の勉強ブログですので、実際のところは日常的にさまざまな論文に目を通しています。 ■ どちらかというと、アレルギー・小児科・感染症を中心に、私の興味を持っている、もしくは疑問に思ったテーマ... 2022年8月13日 pedallergy2016
感染症(病因) オミクロン株『BA.4系統』『BA.5系統』に関して、現在どのようなことがわかっているか? オミクロン株『BA.4系統』『BA.5系統』に関する、BMJに掲載された簡単なまとめ。 ■ 現在、流行している変異株はオミクロン株「BA5系統」となりますが、拡大はまだ十分抑えられてはいません。 ■ 最近発表された、デンマークからの17~72歳の献血者から検討では、2021年11月、献血者の1.2%(103/8701)... 2022年8月10日 pedallergy2016
感染症(予防) 新型コロナに対する予防接種は、MIS-C(小児多系統炎症性症候群)を減らすのか? 海外で多発している小児多系統炎症症候群(MIS-C)が、今回のオミクロン変異体の拡大で増える可能性が懸念されています ■ MIS-C(小児多系統炎症症候群)は、新型コロナと関連した病態として、とくに海外で注目されています。 ■ 日本でも、オミクロン変異体の流行拡大にともない、発症の増加が懸念されています。 ■ 全国調査... 2022年8月9日 pedallergy2016
感染症(診断) オミクロン株の基本再生産数・実効再生産数はどれくらいと推定されるか? オミクロン株の基本・実効再生産数はどれくらいか? ■ オミクロン株BA.5の流行期であり、医療スタッフへの感染もよく耳にするようになりました。 ■ デルタ株以上の感染性をもつオミクロン株ですが、はたして基本再生産数・実効再生産数はどれくらいと見積もられているのでしょうか。 ■ あくまでも迅速レビューなので中間報告ともい... 2022年8月7日 pedallergy2016
感染症(予防) 無症状の人も含めてマスクを着用する『ユニバーサルマスキング』は、コロナ感染を減らしうるか?:ランダム化比較試験 ユニバーサルマスキング(無症状の人も含めてマスクを着用する)ことは、新型コロナ感染を減らしうるか? ■ 公共の場でのユニバーサルマスク(無症状の人も含めてマスクを着用する)は、コロナ感染のリスクを減らす方法として、数多くの観察研究で効果が証明されています。 ■ 物理的な距離を保つと3倍、マスク着用が実践されると5倍、感... 2022年7月23日 pedallergy2016
感染症(病因) オミクロン株亜系統BA.2とインフルエンザやパラインフルエンザの重症度は異なるか? オミクロン株亜系統が流行してきている。 ■ オミクロン株BA5の流行が拡大し、おそらく、多くの病院の受け入れが困難になってくることが予想されます。 ■ 一方で、オミクロン株の重症度はデルタ株などに比較し、比較的軽症であることは確かなようです。 ■ ただし、これらは予防接種をしていることが前提条件で、ワクチンを接種して... 2022年7月15日 pedallergy2016
感染症(予防) 石鹸洗浄・アルコール消毒・消毒用手拭きのうち、もっとも皮膚を傷めにくく細菌を減らす方法はどれか? 手指衛生の方法は、どの手法が効果的か? ■ そもそも、手指衛生の方法に関しては、石鹸洗浄とアルコール消毒には一長一短あるのですが、手指衛生をとても頻回に行う医療従事者にとって選択しつつ行うことになります。 ■ そして、石鹸洗浄よりも、アルコール消毒のほうが手のバリア機能を傷めにくく細菌も減らしやすいことはある程度の報告... 2022年6月29日 pedallergy2016
皮膚疾患(総合) バリシチニブ(商品名オルミエント)の円形脱毛症への効果:第3フェーズ試験 JAK阻害薬は円形脱毛症に有効か? ■ 円形脱毛症の 生涯有病率は決して低くなく、多発性となると特に、生活の質が大きく阻害されます。 ■ そのような背景の中、最近、アトピー性皮膚炎に使用されるようになった内服JAK阻害薬が、円形脱毛症に有効としてFDAに承認されたという報道がありました。 円形脱毛症で初の経口治療薬 米... 2022年6月16日 pedallergy2016
感染症(予防) 保育所での風邪の回数を減らすには? 『風邪の回数をへらすには?』という質問に応えることは決して簡単ではない。 ■ 新学期が始まると、子どもたちの風邪の回数が増えます。 ■ とくに、初めての登園後は風邪の回数が急速に増え、その後、落ち着いてくるまでに平均9ヶ月程度を要することが示されています。 https://pediatric-allergy.com/2... 2022年4月9日 pedallergy2016