感染症(予防) ビタミンDの内服は、風邪を予防するか?:メタアナリシス ビタミンDは、呼吸器感染症(風邪・気管支炎・肺炎など)のリスクを減らすかもしれないという報告があります。 ■ ビタミンDは、呼吸器感染症のリスクを減らすのではないかという多くの報告があります。 管理人注 この研究では、『急性呼吸器感染症の発生率』を最も大きなアウトカムにしています。 急性呼吸器感染症は、上気道感染症、下... 2020年11月16日 pedallergy2016
小児科(総合) 睡眠不足があると、風邪をひきやすくなる 睡眠不足は、風邪をひきやすくする? ■ 『風邪をひきにくくするために睡眠を十分取りましょう』とはよくある助言と言えましょう。 ■ では、実際に睡眠不足は風邪をどれくらい引きやすくするのでしょうか? この論文でわかったことを、ざっくりまとめると? 健康な成人ボランティア( 21~55歳)計153人に対し、14日間の睡眠... 2020年11月15日 pedallergy2016
感染症(予後) 集団保育を開始すると風邪の回数は多くなるが、9ヶ月程度で落ち着いてくる 集団保育が開始になった最初はとくに、子どもが風邪を引く回数がおおきく増える。 ■ 保育所など集団保育に通い始めると、どうしても風邪の回数は増えてしまいます。 ■ だんだん風邪の回数は減っていき、小学校に入学する頃にはむしろ集団保育に通っていないお子さんより風邪の回数が減ってくるという報告もあります(Arch Pedia... 2020年11月10日 pedallergy2016
感染症(予防接種) 予防接種中の母乳は、ショ糖よりも予防接種による痛みを減らすかもしれない 予防接種時の痛みの軽減策として、母乳をあげるという方法があります。 ■ 以前、予防接種前のショ糖が、痛みを軽減する可能性があることをご紹介ました。 ■ 一方、CDCのホームページには、乳幼児の予防接種時の痛みの軽減策として、授乳があげられています。 参考 Patient Care During Vaccine Admi... 2020年11月8日 pedallergy2016
小児科(総合) 小児の胃腸炎に対し、経口補液は経静脈補液(点滴)に効果は劣らない 経口補液は、経静脈輸液(いわゆる点滴)に劣るのか? ■ 経口補液(経口補水)は、小児の胃腸炎に対する治療の中心です。 ■ 『点滴をしてほしい』という希望は少なからずありますが、実際は経口補液と有効性は変わらないという報告があります。 ■ 経口補液とは、『適切な塩分と糖分濃度』の水分を少しずつ飲んでいく方法です。 参考 ... 2020年11月7日 pedallergy2016
感染症(予防接種) 乳幼児に対する事前の吸引をしない迅速な予防接種は、より痛みが少ないかもしれない ワクチン接種の痛みの軽減策は様々あります。 ■ 予防接種時には『注入前の吸引』が行われてきましたが、現在は一般にはかえって痛みも増やす可能性があり不要とされてきています(Cmaj 2015; 187:975-82.)。 ■ さらに予防接種時の痛みを減らすための方法として、迅速接種(ゆっくり注入ではなく、急速に注入する)... 2020年11月5日 pedallergy2016
感染症(予防接種) 予防接種前にショ糖を舌下にいれると、予防接種時の痛みが軽減する 甘味料を使用すると、予防接種時の痛みが軽減する可能性が示唆されています。 ■ 予防接種の痛みを減らす方法は、いくつか提案されています。 ■ たとえばCDCのHPが参考になるでしょう。 参考 Patient Care During Vaccine Administration (CDC) ・breastfeeding(母... 2020年11月3日 pedallergy2016
小児科(総合) 子どもの便秘に対する薬剤は? 小児の便秘に対する薬物治療に対するレビュー。 ■ 便秘は、生活の質を下げますし、場合によっては成長も阻害する可能性があります。 ■ ですので、うまく治療をしていく必要があります。 ■ 便秘の治療はweb記事でも解説しましたが、便秘の治療の最初は、まずは『便の栓を抜く』ことから始まります。 ■ つまり、多くの場合は、『浣... 2020年11月1日 pedallergy2016
小児科(総合) 慢性の便秘は、小児の成長を遅らせるかもしれない 便秘症には、さまざまな悪影響があります。 ■ たとえば、慢性便秘は生活の質を大きく下げます(Journal of pediatric gastroenterology and nutrition 2005; 41:56-60.)。 ■ それだけでなく、成長も阻害するのではないかという報告もあります。 この論文でわかっ... 2020年10月31日 pedallergy2016
感染症(予防) 医療従事者におけるマスク皮膚炎の実態は?:システマティックレビュー マスク皮膚炎の患者さんが増えています。 ■ 新型コロナの影響で、広くマスクの装着が普及しました。 ■ マスクをここまで多くの方がする時代はいままでなかったわけで、マスク皮膚炎に悩むかたも多いようです。 ■ 医療者はさらに、N95マスクなど密閉性が高いマスクを装着することも多く、頻度はさらに高くなっています。 ■ 最近、... 2020年10月28日 pedallergy2016
感染症(予防) マスクは、低酸素血症を起こすのか? マスクで低酸素が起こる…という話題は本当か? ■ マスクを使うと脳に問題が起こる…なんていう話題が、Twitterで出回っていました。 ■ まあ、そんなことが起こり得るならば、個人防護具を装着している医療従事者がばたばた倒れているはずなので普通に考えてデマなのですが、思ったほどきちんとした報告は少ないようです(これも普... 2020年10月25日 pedallergy2016
小児科(新生児) 母乳栄養中の新生児に発生する、高ナトリウム血症をともなう脱水症の頻度は? 母乳栄養は、とても重要。ただし、新生児早期にみられる高度の脱水症に関しては十分知られていないようです。 ■ まず前提条件として、母乳栄養はとても重要な新生児の栄養法のひとつです。だからこそ、母乳栄養に対する支援はとても大事です。 ■ 一方で、母乳栄養を無理するあまり、合併症が起こる可能性もあります。最近のJAMAの総論... 2020年10月24日 pedallergy2016
感染症(予防接種) 妊婦に対するインフルエンザワクチンは、死産も減らすかもしれない 妊娠中のインフルエンザワクチンは、妊婦さん自身のリスクも、子どものリスクも減らし、さらに死産のリスクを減らすという報告もある。 ■ 妊婦さんに対するインフルエンザワクチンは、妊婦さん自身のリスクの低下と、生まれてくるお子さんへのリスク低下に関連します。 ■ さらに、妊娠中のインフルエンザへの罹患は『高熱による二分脊椎の... 2020年10月18日 pedallergy2016
感染症(予防接種) 妊娠中のインフルエンザワクチンは、子どもに悪影響を及ぼさないか? 妊娠中のインフルエンザワクチンは重要で、生まれてくる子どものインフルエンザ感染を減らす。では、もう少し長く観て悪影響はないか? ■ 妊婦さんはインフルエンザで重篤化しやすいため、妊娠中のインフルエンザワクチンは重要と考えられています。 参考 妊娠中の人や授乳中の人へ(厚生労働科学研究) ■ さらには、妊娠中の母へのイ... 2020年10月17日 pedallergy2016
小児科(総合) ロタウイルス胃腸炎に伴う尿路結石の特徴は? ロタウイルスは胃腸炎だけでなく多彩な合併症をきたします。 ■ ロタウイルスワクチンがこの10月に定期ワクチンになり、今後ロタウイルスにより重篤化する方が減ることが期待されます。 ■ ロタウイルスは胃腸炎を起こすことは知られていますが、一部脳炎をきたしたり、胃腸炎関連痙攣をおこしたり、そして稀ながら尿路結石をおこすことが... 2020年10月15日 pedallergy2016
小児科(総合) 小児の便秘に食物繊維は有効か? 食物繊維は、小児の便秘に有効か? ■ 食物繊維が便秘に有効かを検討した研究結果は多くはないですが、有効であるという文脈で論じた報告はすくなくありません(Alimentary Pharmacology & Therapeutics 2019; 49:506-15.)。 ■ このテーマでみつけたメタアナリシス、元の... 2020年10月14日 pedallergy2016