食物アレルギーは、大きく増加している ■ 最近、重症アトピー性皮膚炎に対して使用されるデュピルマブ(商品名デュピクセント)が、食物アレルギーを媒介する特異的IgE抗体を低下させ、さらに誤食時のリスクを低下させるという報告がなされました。 Spekhorst LS, van der Rijst LP, de Graaf...
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慢性じんましんは生活の質を大きく下げる。 ■ 慢性蕁麻疹は、強いかゆみを伴うこともあり、生活の質もさがるとされています。 ■ そして最近、オマリズマブが実際の臨床においてどれくらい有効かを検討した報告がなされました。 Hide M, Fukunaga A, Suzuki T, Nakamura N, Kimura M...
学校関係者の方々との食物アレルギーの知識の共有は重要です ■ 食物アレルギーの知識の共有が、食物アレルギー児のリスクを減らしうることは多くの研究があり、そのひとつを共有します。 Canon N, Gharfeh M, Guffey D, Anvari S, Davis CM. Role of Food Allergy...
手湿疹の治療は簡単ではない。 ■ 手湿疹はきわめて多い症状のひとつで、生涯有病率は最大 20% 、成人の 1 年間の有病率は約 10% とされています(Quaade AS, Simonsen AB, Halling AS, Thyssen JP, Johansen JD. Prevalence, incidence, ...
早期に『複数の離乳食を少量』開始することに、リスクはないか? ■ 早期に離乳食を開始すると、すくなくとも、卵とピーナッツアレルギーの発症が予防できる可能性が示唆されています。 ■ では、離乳食早期に『多種アレルゲン』を負荷した場合はどうでしょう? Quake AZ, Liu TA, D’Souza R, Jackso...
ピーナッツアレルギーの発症予防に関し、各国のガイドラインが大きく書き換わっている ■ 日本ではピーナッツの早期導入までは踏み込まれていませんが、各国のガイドラインは書き換わってきています。 ■ そのなかでの、JAMAに報告された『リアルワールド』の研究結果。 Soriano VX, Peters RL, Moreno...
アトピー性皮膚炎の重症度を予測する因子とは? ■ アトピー性皮膚炎の重症度が高くなるリスクファクターはさまざまですが、JEADVにフィンランドにおける横断研究がありました。 Salava A, Salo V, Leppänen J, Lauerma A, Remitz A. Factors associated wi...
日本人の離乳食の導入は変化してきているか? ■ 卵や乳、小麦を離乳食から除去するひとは減りましたが、ナッツやそばなどはどうか?という三重県で行われたアンケート調査です。 Takase T, Nagao M, Kanai R, Nishida T, Arima T, Iwai F, Yamada S, Nakamoto...
アトピー性皮膚炎の発症予測因子としてのバイオマーカー。 ■ アトピー性皮膚炎は、皮膚バリア機能障害が先行したあと、Th2サイトカインなどが産生されて悪循環が開始し、発症・増悪していくことが推測されています。 ■ そして最近、JACIに、テープストリッピングで採取した検体から『アトピー性皮膚炎の発症を予想するバイオマーカ...
カルシニューリン阻害外用薬と発がんリスクの関連。 ■ カルシニューリン阻害剤とは、免疫抑制薬のひとつです。 ■ 日本では『タクロリムス(プロトピック)軟膏』が広く使われており、”以前は”、悪性腫瘍のリスクをお話することになっていました。 ■ しかし、その後の検討で、発がんリスクは上がらないことが示され、現在はそのお話は...
穀物に増えるダニだけでなく、『チャタテムシ』を食べることで症状がおこる可能性がある ■ ヒラタチャタテ(ここではチャタテムシと呼称します)は、さまざまな穀類だけでなく、動物・植物、書籍の糊等に発生します。 ■ 英語ではbook liceなどと言われ、書籍に発生するという意味にとれますが、貯蔵した穀類にもいるということで...
変異株ごとの新型コロナの重症化率に関し、デルタ株が重篤化しやすいことは明らかなものの、それ以外の株ごとの比較は背景因子が異なり容易ではない。 ■ オミクロン株が、従来よりも軽症化していることはイメージが広まっています。 ■ そして、とくに重症になりやすかったデルタ株より、軽症であることはいくつかの報告で示されています(...
昆虫とエビは、アレルギー的には近い可能性がある。 ■ 昆虫食に関して、たまにネットニュースなどでも見かけるようになりました。 ■ その味わいに関しては、『エビに近い』という感想が多いように思います。 記者が話題の昆虫食に挑戦、体長2cmキイロスズメバチの素揚げ「サクッとした食感」「エビに近い味わい」 ■ 昆虫の養殖に向...
卵やピーナッツを離乳食に早期導入することでこれらのアレルギーを予防するという考え方はひろく知られるようになった。 ■ 卵やピーナッツを離乳食に早期導入することでこれらのアレルギーを予防するという考え方はひろく知られるようになりました。 https://pediatric-allergy.com/2019/04/12/...
ししゃもの卵アレルギーに関して尋ねられることは多いものの、研究結果には乏しい。 ■ ししゃもの卵の摂取の可否に関して尋ねられることがあります。 ■ 日本で食べられているししゃもは、本来のししゃもである『本ししゃも』ではなく、多くは『カペリン』という種類です。 ■ それはともかくとして、和文の報告ですが、子持ちししゃもの...
新生児期からの保湿剤定期塗布は、アトピー性皮膚炎の発症を予防するか? ■ 新生児期からの保湿剤定期塗布がアトピー性皮膚炎の発症を予防するかどうかというテーマに関しては、否定的な報告が増え、もっとも最近のコクランシステマティックレビューでは、無効であると結論付けられています(Kelleher MM, Cro S, Cor...
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◇ 専門は小児アレルギー学。
◇ 医学博士。
《学会活動など》
◇ 日本小児科学会専門医・指導医。
◇ 日本アレルギー学会専門医・指導医・代議員・広報委員会(啓発活動委員会含む)委員・アレルギー疾患対策基本法特別委員会委員。
◇ 日本小児アレルギー学会代議員・研究推進委員会委員・広報委員会委員。
《一般向けの活動など》
◇ Yahoo!個人オーサー。
◇ NewsPickプロピッカー。
◇ アメブロオフィシャルブロガー。
◇ メドピア外部執筆者/症例相談エキスパート。
◇ メディカルノート外部執筆者。
◇ バズフィードジャパンメディカル 外部執筆者。
◇ メディカルトリビューン外部執筆者。
◇ SNS医療のカタチ初期メンバー。
◇ コロワ君サポーターズメンバー。
◇ このブログが、医療者のみなさまの一助となり、最終的には患者さんの幸せにつながりますように。
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