誤食によるアレルギー症状は決して珍しくありません。 ■ アレルギーのある場合の除去食は、必ずしもかんたんでははありません。 ■ とくに、乳は加熱によるアレルゲン性低下がすくない食物アレルゲンでもあり、液体である分、紛れ込みも多くなるという問題があります。 ■ そこで今回は、乳アレルギーのお子さんが、どれくらい誤食をおこ...
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小麦アレルギーがある場合に、他の麦類はどれくらい症状が起こりうるか? ■ 小麦アレルギーがある場合に、他の麦類(大麦、ライ麦、オーツ麦など)にアレルギーがあるかを判断することはかなり難しいです。 ■ 『概ね』症状はでないといえるのですが、実際に重篤な小麦アレルギーのこどもに対して摂取していいかを指示することは難しい面が...
予期しない食物の誤食があった場合、その食品にはどれくらいのアレルゲンが含まれるか? ■ 2015年4月1日に「食品表示法」が施行され、現在は移行期間中です。 食品表示法等(法令及び一元化情報) 食品表示法ができました ■ 例えば普段食物アレルギーのお子さんをみることに慣れていない祖父母さんが間違えてたべさせてしまうこと...
卵黄には、卵白が混入もしくは付着しています。 ■ 卵アレルギーに対し、重症度が高い場合は、卵黄つなぎによる負荷試験や、固茹で卵黄で負荷試験を行ったりします。 ■ たとえば卵黄つなぎだけでも摂取できれば、継続して食べ続けると、食べられる量が増える可能性が高いことが報告されています。 ■ しかし、卵黄つなぎには卵白が1g程...
『グランメゾン東京』というドラマをみていて、外食時のアレルゲン混入を考えた。 ■ 『グランメゾン東京』というドラマを妻と見ていて、『キムタクがアレルゲン混入事件でずーっと追求され続けている』という設定になっていました。 ■ ドラマはだれかが故意に混入させたという設定なので、その点にはあきらかに問題があるのですが、キムタ...
花粉アレルギーあると、ハチミツでも症状が出ますか? ■ あまり考えてこなかったのですが、最近、『花粉アレルギーがあったらハチミツはだめですか?』という質問を受けました。 ■ たしかに、ハチミツを集めているミツバチには花粉もついている可能性があるなあと、改めて思ったのです。 ■ それで、論文検索をしてみつけたレビュー。 ...
花粉-食物アレルギー症候群に対し、経口免疫療法は有効か? ■ 花粉食物アレルギー症候群(Pollen food allergy syndrome; PFAS)は、花粉に感作されてから交差している果物や野菜などにアレルギーを起こすようになる疾患で、以前は口腔アレルギー症候群(OAS)の範疇であった疾患です。 ■ 現状では...
食物免疫療法に関しては、経口(食べる)以外にも、経皮(皮膚に貼る)、舌下(舌の下に置く)といった投与ルートが試みられています。 ■ 食物に対する経口免疫療法は、リスクが高いということが問題であり、経皮免疫療法や舌下免疫療法が試みられています。 ■ 効果は経口免疫療法に軍配があがるようですが、安全性は経皮や舌下が上回ると...
夜間に皮膚がかゆくなる理由は? ■ 夜に皮膚が痒くなる理由はよく分かっていません。 ■ 『夜間は体が温まるから』といった説をきいたこともあるのですが、実際にはどうなのでしょう? ■ それを示唆するような報告があったのでご紹介します。 この論文でわかったことを、ざっくりまとめると? 健常者16名(23~53歳の男性9人...
クループ症候群とは、風邪の時にのどの一部が細くなっておこる疾患です。 ■ クループ症候群は、主に低年齢でおこる疾患です。 ■ もともと年齢がひくいと、気道の構造が成人と異なったり、そもそも細いことから風邪を引いたときに気道が細くなった影響を受けやすいのです。 ■ そのクループに対する治療はアドレナリンの吸入やステロイド...
マクロライド系抗菌薬を喘息コントロールに使用するかどうか? ■ 一般に、喘息に対しての定期薬として、抗菌薬は使用されません。 ■ しかし、一部の難治性喘息にはマクロライド系抗菌薬を使用することがあり、最近、GINAガイドライン2019にもオプションの治療として採用されているくらいです。 ■ その採用の理由の一つとなった...
喘息の『型』を区別する研究はさまざま発表されています。そのうちでも有名なSARPスタディ。 ■ 喘息には、様々な型(フェノタイプ)があると考えられていますが、そのような分類を行う統計手法が『クラスター分類』です。 ■ そのクラスター分類のなかでも、やや古典的となりながらも重要性がいまだ注目されているSARPスタディの分...
空気清浄機が、喘息に有効化を尋ねられることは多いです。 ■ 空気清浄機は、設置するだけで良いという手軽さもあり、必要かどうかを尋ねられることは多いです。 ■ しかし、この質問にお答えすることは難しいです。というのも、ランダム化比較試験が不足しているからです。 ■ 今回は日本からの報告です。どうも欧州での学会報告のようで...
症状出現から、インフルエンザ迅速検査までの日数と精度。 ■ インフルエンザ迅速検査は、発症からの時間で感度が大きく変化することはよく知られた事実でしょう。 ■ 以前示した報告では、以下の様な感じです。 インフルエンザの症状出現から検査までの時間と感度・特異度 ・12時間以内で感度 35%、特異度 100% ・12-24...
タクロリムス(プロトピック)外用薬は、日本では2歳以降での薬剤です。 ■ タクロリムス(プロトピック)外用薬に、悪性腫瘍との関連を懸念するむきがありましたが、最近発表されたシステマティックレビューでもその懸念は否定され、むしろ『アトピー性皮膚炎そのものによる悪性腫瘍の発生の増加』が心配されているような状況です。 ■ タ...
ダニアレルゲンに対する環境整備は、喘息コントロールに有効か? ■ 個人的には、気管支喘息に対する環境整備は重要と考えています。 ■ 一方、喘息に対する環境整備を検討したシステマティックレビューは、有効性があきらかではないという報告しています。 ■ 一方で、環境整備が有効とする報告も多数あります。 ■ この理由はどこにあ...
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◇ 専門は小児アレルギー学。
◇ 医学博士。
《学会活動など》
◇ 日本小児科学会専門医・指導医。
◇ 日本アレルギー学会専門医・指導医・代議員・広報委員会(啓発活動委員会含む)委員・アレルギー疾患対策基本法特別委員会委員。
◇ 日本小児アレルギー学会代議員・研究推進委員会委員・広報委員会委員。
《一般向けの活動など》
◇ Yahoo!個人オーサー。
◇ NewsPickプロピッカー。
◇ アメブロオフィシャルブロガー。
◇ メドピア外部執筆者/症例相談エキスパート。
◇ メディカルノート外部執筆者。
◇ バズフィードジャパンメディカル 外部執筆者。
◇ メディカルトリビューン外部執筆者。
◇ SNS医療のカタチ初期メンバー。
◇ コロワ君サポーターズメンバー。
◇ このブログが、医療者のみなさまの一助となり、最終的には患者さんの幸せにつながりますように。
◇ ブログを読む際の注意点として、以下の「About Me]を御覧ください。
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