花粉により、湿疹の悪化があることが知られています。 ■ スギ花粉の時期に皮膚炎が悪化することはよく知られています(Yokozeki H, et al. Contact Dermatitis 2007; 56:224-8.)。 ■ 日常診療でも、例えば外で運動をよく行うアトピー性皮膚炎のお子さんにおいて、露出部位の悪化が...
アトピー性皮膚炎の記事一覧
長期休暇で皮膚が悪化するのは、なぜでしょうか? ■ 夏季休暇に限らず、旅行中にアトピー性皮膚炎の患者さんが悪化するケースを経験します。 ■ なんとなく暑いほう(ハワイとか)がいいような感覚でしたが、実際はどうなのでしょう。 ■ 1991年とすごく古い報告でしたが、ちょっと気になったので読んでみました。 この論文でわか...
外用治療の指示に対する実行率はどれくらいか? ■ どんな治療にもいえることですが、病気の治療を目的に処方された薬が使用されていなければ、病気を良くすることは困難になってきます。 ■ 外用治療は、毎日使用することは必ずしも簡単ではないために、徐々に治療の実行率が低くなることがわかっており、皮膚疾患ではその実行率が35%程...
アトピー性皮膚炎があると黄色ブドウ球菌の保菌が多く、発症や増悪に関連する。 ■ アトピー性皮膚炎があると黄色ブドウ球菌の保菌が増え、悪化に関与します。 ■ 今回は、その黄色ブドウ球菌が、アトピー性皮膚炎があると、抗菌薬も消毒薬も効きにくくなっているという報告です。 この論文でわかったことを、ざっくりまとめると? アト...
アトピーマーチに関する報告。 ■ 乳幼児期のアトピー性皮膚炎が、その後のアレルギー疾患の発症リスクに関連することは、多くの横断研究・コホート研究で報告されています。 ■ もちろん、乳幼児期のアトピー性皮膚炎がすべて他のアレルギー疾患に繋がるわけではありませんし、例えば、乳幼児期のアトピー性皮膚炎が、気管支喘息に繋がって...
アトピー性皮膚炎は、かゆみだけでなく痛みも起こりやすい。 ■ アトピー性皮膚炎は、その定義にあるとおり「かゆみ」を来す疾患です。そして、かゆみは生活の質を大きく下げることに繋がります。 ■ そのため、かゆみのコントロール、改善を考えながら治療をすすめることになりますが、今回は「痛み」にも関連するという米国の横断研究をご...
保湿剤は塗ってはじめて効果があるため、「塗っていただけるか」は重要です。 ■ 保湿剤ごとに比較した報告は少なく、「保湿剤はなにがいいですか?」という質問の答えは簡単ではありません。 ■ 季節ごとや重症度に応じて変更する必要性がありますが、なかなか難しいものです。 ■ そこで、保湿剤の受け入れがアトピー性皮膚炎の治療結果...
アトピー性皮膚炎は、その後のアレルギー疾患の発症リスクになる。 ■ アトピー性皮膚炎は、皮膚バリア障害(湿疹など)を通じて感作が起こり、そして他のアレルギー疾患のリスクになることはこれまで、このブログでもさまざまご紹介してきました。 ■ アトピー性皮膚炎のすべてが他のアレルギー疾患の発症リスクになるわけではありませんが...
アトピー性皮膚炎は、生活の質を大きく下げる。 ■ アトピー性皮膚炎は生活の質を大きく下げます。そして、アトピー性皮膚炎とうつ傾向との関連も報告されるようになってきました。 ■ 今回、アトピー性皮膚炎と自殺の関連の関連を示したシステマティックレビューをご紹介しますが、これはアトピー性皮膚炎が生活の質への影響を強く及ぼして...
アトピー性皮膚炎と心血管疾患は関連する? ■ アトピー性皮膚炎の重症度が、他のアレルギー疾患の発症リスクを増加させることは広く知られるようになりました。 ■ 一方で、アトピー性皮膚炎が心血管疾患(狭心症、心筋梗塞、心不全、脳卒中など)のリスクを上げるかもしれないという報告がなされてきています。 ■ そのテーマのシステマ...
アトピー性皮膚炎そのものに対する除去食は有効か? ■ 「即時型」アレルギー反応による食物アレルギーに対し、食物除去は標準的な治療です(「必要最小限の除去」を目指す必要性はあります)。 ■ 一方、乳幼児期のアトピー性皮膚炎そのものの治療に、除去食が行われるケースがあります。 ■ 私は、その除去に関して否定するつもりはあり...
デュピルマブは、重症アトピー性皮膚炎に対する生物学的製剤です。 ■ デュピルマブ(デュピクセント)は重症アトピー性皮膚炎に対し使用されるようになってきている生物学的製剤です(小児アトピー性皮膚炎には適応はまだありません)。 ■ 有効性が期待されていますが、重篤な結膜炎や、作用機序から潜在的に感染症の懸念もあります。 ■...
乳児期早期の強い感作は、その後の他の感作のリスクもあげる可能性が示唆されています。 ■ 最近、乳幼児期早期のアレルギー体質がその後の感作も進行させやすいかもしれないという報告が増えており、アトピー性皮膚炎から他のアレルギー疾患の発症ルートだけではないのではないかと考えられるようになっています。 ■ 今回ご紹介するのは、...
アトピー性皮膚炎が、アトピーマーチの端緒になる可能性が示されているものの、、 ■ アトピー性皮膚炎が経皮感作を橋渡しとして、気管支ぜんそくなど他のアレルギー疾患の発症リスクをあげることは、様々なコホート試験や横断試験で報告されています。 ■ しかし、だからといって、アトピー性皮膚炎を発症すれば喘息を必ず発症するわけでも...
アトピー性皮膚炎に対する抗ヒスタミン薬は、かゆみを抑える作用も一部期待されるが、ステロイド外用薬を減量する効果を目標にされます。 ■ 私は、アトピー性皮膚炎に対する抗ヒスタミン薬に関して、「かゆみを抑える作用はさほど強くはありませんが、ステロイド外用薬を減らしやすくなるために使用しています。ただ、アトピー性皮膚炎に対す...
羊毛は一般に、アトピー性皮膚炎を悪化させる可能性が指摘されています。 ■ 最近UPしたnoteのレビュー、「アトピー性皮膚炎には、どんな衣服がいいですか?」で取り上げた論文のひとつをご紹介します。 ■ 羊毛そのものがアトピー性皮膚炎の悪化に影響しているわけではなさそうという、ランダム化比較試験です。 この論文でわかっ...
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◇ 専門は小児アレルギー学。
◇ 医学博士。
《学会活動など》
◇ 日本小児科学会専門医・指導医。
◇ 日本アレルギー学会専門医・指導医・代議員・広報委員会(啓発活動委員会含む)委員・アレルギー疾患対策基本法特別委員会委員。
◇ 日本小児アレルギー学会代議員・研究推進委員会委員・広報委員会委員。
《一般向けの活動など》
◇ Yahoo!個人オーサー。
◇ NewsPickプロピッカー。
◇ アメブロオフィシャルブロガー。
◇ メドピア外部執筆者/症例相談エキスパート。
◇ メディカルノート外部執筆者。
◇ バズフィードジャパンメディカル 外部執筆者。
◇ メディカルトリビューン外部執筆者。
◇ SNS医療のカタチ初期メンバー。
◇ コロワ君サポーターズメンバー。
◇ このブログが、医療者のみなさまの一助となり、最終的には患者さんの幸せにつながりますように。
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