■ ステロイド外用薬は、眼の周囲にも使用されることがあり、そのステロイド外用薬は潜在的に「眼圧をあげる可能性」があります。■ しかし、その可能性はそれほど高いものではなく、最近、眼圧を2回以上測定したアトピー性皮膚炎患者65人において、眼圧が上がった例はなかったという報告があります(Allergology intern...
アトピー性皮膚炎の記事一覧
「ビタミンD仮説」というアトピー性皮膚炎の発症因子は、日照時間から推論されていました。 ■ 「ビタミンD仮説」は、最初は疫学的な研究から推論されています。 ■ 例えば、米国のなかでも北のほうがエピペン(アナフィラキシー時に使用する緊急薬)の処方率が高いなどです(Mullins RJ, et al. Curr Aller...
小児のアトピー性皮膚炎は、本人だけでなく家族の生活の質を悪化させる。 ■ アトピー性皮膚炎は、その痒みのために生活の質を大きく損なうことをご紹介してきました。 ■ そして、家族の生活の質をも大きく下げることになります。 ■ 最近のJAMAの姉妹紙に規模の大きいコホート研究の結果が発表され、児のアトピー性皮膚炎は母の睡眠...
プロアクティブ治療の古典的な報告。 ■ プロアクティブ治療という、抗炎症薬の使用の間隔を徐々に延長していき、皮膚の安定している期間を延ばす治療は、すでに市民権を得ているといえます。 ■ 元々は、この治療はタクロリムス外用薬で報告され認知されるようになりました。 ■ 成人に対する検討ですが、その古典的な報告(それでも20...
低分子薬は生物学的製剤より安価であり、次のアトピー性皮膚炎治療薬として注目されている。 ■ 重症アトピー性皮膚炎の治療は生物学的製剤によって大きな変革期を迎えていますが、これらは基本的に高価で、皮下注射がメインの薬剤です。 ■ 内服薬ではこれまで抗ヒスタミン薬を中心としてきましたが、十分な効果とは言えませんでした。 ■...
親指の付け根部分を母指球といい、その部分の「過剰なシワ」が皮膚のバリア機能を反映する可能性が示唆されています。 ■ 親指の付け根部分を母指球のシワが多くなっていることを「Palmar hyperlinearity 」といい、そのパターンが皮膚バリア機能を反映する「フィラグリン遺伝子異常」と関連するという報告があります。...
■ メラトニンは概日リズムによる同調を行っているホルモンで、アトピー性皮膚炎の睡眠の改善に有効かもしれないという報告があります。■ このテーマにおいて、2016年にJAMA pediaricsにランダム化比較試験が報告されていました。■ 追試がないかなあと思っていたら、Pediatr Allergy Immunol(欧...
■ 発酵食品を摂取しているとアレルギー疾患を予防する可能性が指摘されています。■ 今回はトルコからの症例対照研究による報告です。...
■ アトピー性皮膚炎は掻痒(かゆみ)を特徴とします。■ そのかゆみは様々に生活の質を低下させますが、その中でも睡眠の悪化は、本人にとっても家族にとってもつらいものです。■ その睡眠障害に関する大規模コホート試験の結果をご紹介いたします。...
プロバイオティクス(乳酸菌製剤)によるアトピー性皮膚炎の予防や治療の報告が増えています。 ■ プロバイオティクスに関するアトピー性皮膚炎の予防や治療の報告は最近増えている様に感じます。 ■ 妊娠中+乳児期早期の乳酸菌製剤の使用が、アトピー性皮膚炎の発症を予防するかもしれないという報告はすでにありましたが、もう少し後、生...
■ アトピー性皮膚炎と亜鉛が関連するという報告があるそうです。■ アトピー性皮膚炎とビタミンDの関連などは文献が増えていますが、亜鉛はノーマークでした。...
インスタのアレルギーシリーズ、30回となりました。 ■ インスタを2018年11月25日にはじめて、3ヶ月あまり。本日、その投稿が30件となりました。 ■ フォロワーさんは11000人をこえ、少しずつ皆さんに届くものもあるのかなあと感じています。 ■ 3カ月で30件というと、そんなに多くない様に思われるかもしれませんが...
学童期までの喘息発症には、乳幼児期のアトピー性皮膚炎の重症度が大きく影響している。 ■ 乳幼児期のアトピー性皮膚炎がその後の喘息のリスクになることは、様々な報告で明らかになっています。 ■ さらに、「単なる」アトピー性皮膚炎ではなく、乳幼児のアトピー性皮膚炎の「重症度」や「アレルゲン感作」がその後の喘息発症に関連するこ...
プロバイオティクス(乳酸菌製剤)がアトピー性皮膚炎を予防するという報告が複数あります。 ■ プロバイオティクス(乳酸菌製剤)に関して、アレルギー疾患の予防や治療に有効「かもしれない」という報告が増えています。 ■ 結果は有効・無効に分かれており、一応メタアナリシスでは有効かもとはされています。 最近、このテーマでメタア...
ゾレアを妊娠中のマウスにゾレア(抗IgE抗体)を注射すると、仔マウスのアレルギー発症に影響するか? ■ 抗IgE抗体を母マウスに投与すると、仔マウスのIgE産生に影響するかの第2回です。 ■ 基礎の論文ではありますが、結論は簡潔です。 スポンサーリンク(記事は下に続きます) (adsbygoogle = window...
今後のアレルギー予防が変わってくる可能性を秘めた報告。 ■ 予防と一言でいっても、一次予防、二次予防、三次予防とあります。 ■ 三次予防は、すでに重症化したアレルギー疾患を治療するという、現在の治療そのものと言えます。 ■ 二次予防は発症早期から介入して重症化を防ぐという予防。そして一次予防は発症前、すなわち新生児期か...
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◇ 専門は小児アレルギー学。
◇ 医学博士。
《学会活動など》
◇ 日本小児科学会専門医・指導医。
◇ 日本アレルギー学会専門医・指導医・代議員・広報委員会(啓発活動委員会含む)委員・アレルギー疾患対策基本法特別委員会委員。
◇ 日本小児アレルギー学会代議員・研究推進委員会委員・広報委員会委員。
《一般向けの活動など》
◇ Yahoo!個人オーサー。
◇ NewsPickプロピッカー。
◇ アメブロオフィシャルブロガー。
◇ メドピア外部執筆者/症例相談エキスパート。
◇ メディカルノート外部執筆者。
◇ バズフィードジャパンメディカル 外部執筆者。
◇ メディカルトリビューン外部執筆者。
◇ SNS医療のカタチ初期メンバー。
◇ コロワ君サポーターズメンバー。
◇ このブログが、医療者のみなさまの一助となり、最終的には患者さんの幸せにつながりますように。
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