以下、論文紹介と解説です。

Ohtomo Y, et al. Gradual tapering of desmopressin leads to better outcome in nocturnal enuresis. Pediatr Int 2015; 57:656-8.

新規にODM治療を受けた単症候性夜尿症のある児157例のうち、デスモプレシン溶解錠が著効した児49人を[240μg/日→120μg/日→120μg/日隔日→休薬]群、[240μg/日→ODM120μg/日→ODM1日60μg/日→60μg/日隔日→休薬]群にランダム化し、再年率を比較した。

背景

■ デスモプレシン療法は多尿性の単症候性夜尿症(monosymptomatic nocturnal enuresis; MNE)の治療に有効であるが、比較的高い再発率が問題である。

■ これまで、経口デスモプレシン溶解錠(oral desmopressin melt; ODM)であるミニリンメルトの治療中止プロトコールは確立されていない。

■ 本研究では、ODMが著効した場合にODMを漸減させる2種類のプロトコールを試験し、治療成績を比較した。

 

方法

■ 外来(順天堂練馬病院、武蔵村山病院)において新規にODM治療を受けた多尿性MNE小児157例を対象とした。

■ 8週間のODM療法で反応しなかった場合には、アラーム療法、抗コリン薬、イミプラミンなどの別の治療選択肢を追加した(92例;58.6%)。

■ 65人(41.4%)の患者がODM単独で完全奏効を達成し、そのうち49人がODMの漸減を受け入れた。

■ B群(25人)は、ODM240μg/日→120μg/日→120μg/日隔日→休薬、C群(24人)は、ODM240μg/日→ODM120μg/日→ODM1日60μg/日→60μg/日隔日→休薬とした。

管理人注
A群は、240μg/日→120μg/日→休薬。
A群は120μgが15人、240μgが1人。
B群は120μgが23人人、240μgが1人。
C群は120μgが18人、240μgが6人。

 

結果

ODM中止後に夜尿症が再発したのは、B群14例(56%)、C群4例(17%)だった(P=0.026)

 

結論

■ MNE患者のODM療法の漸減は、より良い結果をもたらす。

 

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デスモプレシン(ミリニンメルト)は、ゆっくり漸減した方がいいのかもしれない。

■ A群(漸減せずに中止)との比較ではなく、『漸減の仕方の2パターン』で比較しているのが残念ではありますが、よりゆっくり漸減した方がいいといえるかもしれません。

■ 初期の重症度にもやや差がある感じなので、ここはちょっと差し引いてみておく必要もあります。

■ とはいえ、ひとつの指針でもあるでしょう。

 

今日のまとめ!

 ✅ デスモプレシンは、ゆっくり減量した方が再燃率が低いかもしれない。

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