アトピー性皮膚炎(予防) 乳児期に頻回にオイル浴をすると、かえって皮膚バリア機能が下がるかもしれない 多くの子どもが発症するアトピー性皮膚炎では、皮膚バリア機能低下と経皮水分蒸散量増加が関係します。 ■ アトピー性皮膚炎は、日本でも10%前後の子どもが発症し、さまざまなアレルギー疾患のリスクをあげることが知られています。 ■ アトピー性皮膚炎がある、すなわち炎症があると皮膚のバリア機能がさがり、皮膚から逃げていく水分量... 2024年6月11日 pedallergy2016
アトピー性皮膚炎(予防) 新生児期からの保湿剤塗布は、『気候』によっては保湿剤を塗る回数を調整したほうが良いかもしれない? 新生児の保湿剤塗布によるアトピー性皮膚炎予防の効果:気候による影響の可能性 ■ リスクの高い乳児から保湿剤を塗ることで、アトピー性皮膚炎を予防できる可能性が指摘されています。 ■ この予防法は、英国、米国、日本の研究によって支持されていますが、英国の大規模試験BEEP試験やスウェーデンで行われたPreventADALL... 2024年4月18日 pedallergy2016
アトピー性皮膚炎(予防) アトピー性皮膚炎発症予防において、Fam's baby保湿剤は、2e(デューエ)保湿剤より有効か?:PAF試験 新生児期のアトピー性皮膚炎予防における保湿剤の効果。どの保湿剤がより有効か? ■ 2014年に日本からの先行研究において、資生堂の2e(デューエ)という保湿剤を1日1回以上、毎日使用すると、ワセリンと比較してアトピー性皮膚炎の発症率が有意に低下することが報告されました。 ■ そして現在、新生児に対し、毎日保湿剤を塗るこ... 2023年12月16日 pedallergy2016
アトピー性皮膚炎(予防) デュピルマブは、アレルギーマーチの進行を防ぐ? アトピー性皮膚炎とアトピー(アレルギー)マーチ: デュピルマブが進行を防ぐ? ■ アトピー(アレルギー)マーチは、多くの場合、アトピー性皮膚炎が起点となっていると考えられています。 ■ IL4/13をブロックするデュピルマブにより、成人におけるアトピーマーチの進行リスクを減らす効果があるかもしれないという報告があり、共... 2023年10月25日 pedallergy2016
アトピー性皮膚炎(予防) 卵を離乳食に早期導入すると、アトピー性皮膚炎の発症リスクが下がる? 卵の離乳食早期導入は卵アレルギーの発症リスクを下げる。では、アトピー性皮膚炎を悪化させたりはしないのか? ■ 離乳食へ卵を早期に導入するという手法は、2017年に提案されてから普及してきています。 ■ そして、リアルワールドでも結果が報告されるようになりました。 ■ では、卵の早期導入することにより、アトピー性皮膚炎を... 2023年6月8日 pedallergy2016
アトピー性皮膚炎(予防) 『新生児からの保湿剤定期塗布によるアトピー性皮膚炎発症予防』には条件がある? アトピー性皮膚炎の発症予防としての『新生児期からの保湿剤の予防的塗布』。 ■ アトピー性皮膚炎の発症予防に関し、有力な方法として『新生児期からの保湿剤を塗り続ける』という方法があります。 ■ しかし、その方法に関し、否定的な報告も増えてきています。 ■ 最近、JEADVにレビューが掲載されていましたのでご紹介します。 ... 2023年3月5日 pedallergy2016
アトピー性皮膚炎(予防) 新生児期からの保湿剤塗布によるアトピー性皮膚炎の発症予防には保湿乳液が有効かもしれない:システマティックレビュー&ネットワークメタアナリシス 新生児期からの保湿剤定期塗布は、アトピー性皮膚炎の発症を予防するか? ■ 新生児期からの保湿剤定期塗布がアトピー性皮膚炎の発症を予防するかどうかというテーマに関しては、否定的な報告が増え、もっとも最近のコクランシステマティックレビューでは、無効であると結論付けられています(Kelleher MM, Cro S, Cor... 2022年12月14日 pedallergy2016
アトピー性皮膚炎(予防) 生後早期からセラミドベースの保湿剤を2ヶ月間塗布すると、1歳までのアトピー性皮膚炎の発症を予防する(STOP AD試験) 保湿剤によるアトピー性皮膚炎の発症予防に関して、否定的な報告が増えている。 ■ アトピー性皮膚炎の発症予防に関して、個人的には保湿剤の定期塗布は有効性があると考えています。 ■ しかし、最近、大規模ランダム化比較試験でその効果を疑問視する報告が増えています。 ■ 一方で、有効性がみとめられなかったという研究結果に対し、... 2022年8月28日 pedallergy2016
アトピー性皮膚炎(予防) 乳児期からの保湿剤の塗布は、アトピー性皮膚炎の発症を予防するか?:システマティックレビュー&メタアナリシス 新生児期からの保湿剤定期塗布とアトピー性皮膚炎の発症予防に関し、相反する結果が報告されている。 ■ 新生児期からの保湿剤の定期塗布に関して、現在、意見が交錯している状況と思います。 ■ 2019年前半まで『予防できる』としていた報告が多かったのですが、2019年後半くらいから『予防できない』という大規模研究がいくつかで... 2021年10月16日 pedallergy2016
アトピー性皮膚炎(予防) 熱帯地域では、『必要に応じ』保湿剤を塗布することでアトピー性皮膚炎の発症リスクを低下させるかもしれない アトピー性皮膚炎の発症予防に対する保湿剤の定期塗布に関し、熱帯地域であるタイからの報告がありました。 ■ 新生児期からの保湿剤定期塗布で、アトピー性皮膚炎の発症リスクを低下させることが報告されたあと、現在までさまざまな報告が積み上がってきています。 ■ ただし、最近の大規模研究では『予防できない』とう結果も多くなってい... 2021年10月3日 pedallergy2016
アトピー性皮膚炎(予防) 保湿剤によるアトピー性皮膚炎の発症予防研究(BEEPとPreventADALL)が予防に失敗した理由は? 保湿剤によるアトピー性皮膚炎の発症予防に関し、どのように考えていけばいいのか? ■ 新生児期からのアトピー性皮膚炎の発症予防に関し、過去いくつかの試験が行われ、予防的な効果があるのではないかと考えられています。 ■ 一方でこのテーマに関し、2020年になって大規模ランダム化比較試験としてBEEP試験やPreventA... 2021年4月12日 pedallergy2016
アトピー性皮膚炎(予防) 低・中所得国で生まれた早産児に対し、新生児期からの保湿剤塗布にメリットがあるか? 早産児に対する保湿剤(エモリエント)は、感染症を減らす? ■ 早産児に対する保湿剤の効果に関しては、現状では結果がはっきりしていません。 ■ 早産児に対して保湿剤を塗る理由はアトピー性皮膚炎の発症を減らすことよりも、もともとは、皮膚バリア機能を改善させることで『感染症を減らし』『死亡率を下げる』ことが目的だったようです... 2020年7月28日 pedallergy2016
アトピー性皮膚炎(予防) 新生児の沐浴、洗浄に布を使うか?使わないか? 新生児の沐浴に、ガーゼを使うケースは多い。 ■ 新生児期の沐浴に際し、ガーゼを使うことは多いようです。 ■ 2013年に山梨大学で行われたアンケート調査では、半数以上がガーゼを使用していました(日本小児皮膚科学会雑誌 33(1):7~12,2014)。 ■ 一方で、ガーゼでごしごし拭いている場面も少なからず見かけますし... 2020年7月26日 pedallergy2016
アトピー性皮膚炎(予防) 乳児期の洗浄、洗浄剤あり?なし? 乳児期の洗浄に関し、洗浄剤を使うか?使わないか? ■ 皮膚のケアにおいて、洗浄剤を使うかどうかは意見がわかれるテーマです。 ■ 以前、アトピー性皮膚炎のスキンケアに関して、『洗うか、洗わないか』の記事を書きました。 アトピー性皮膚炎のスキンケア、洗う? 洗わない? ■ では、新生児~乳児期の、まだアトピー性皮膚炎がな... 2020年7月21日 pedallergy2016
アトピー性皮膚炎(予防) 完全母乳栄養は、アトピー性皮膚炎の発症に働く?予防に働く? 母乳栄養は、アトピー性皮膚炎の発症に予防に働くのか、発症に働くのか、いまだに論争中です。 ■ 母乳に良い面がたくさんあることは確かですが、個人的には、人工乳に対して特に否定的な考えはありません。結果的にきちんと成長を補佐できればよいのです。 ■ 一方で、アトピー性皮膚炎の発症と母乳栄養に関しては相反する研究結果が多く、... 2020年5月30日 pedallergy2016
アトピー性皮膚炎(予防) エモリエントの定期塗布により、アトピー性皮膚炎を予防できるか?(BEEPスタディ) エモリエントの定期塗布により、アトピー性皮膚炎を予防できるか? ■ 保湿剤によるアトピー性皮膚炎の発症予防は、すでに100名強のランダム化比較試験で3割~5割程度減らすことができるのではないかという結果が発表されています。 ■ その結果を補強するために、大規模な介入試験が行われました。 ■ その結果は、意外なものでした... 2020年3月9日 pedallergy2016