アトピー性皮膚炎(予防) 低・中所得国で生まれた早産児に対し、新生児期からの保湿剤塗布にメリットがあるか? 早産児に対する保湿剤(エモリエント)は、感染症を減らす? ■ 早産児に対する保湿剤の効果に関しては、現状では結果がはっきりしていません。 ■ 早産児に対して保湿剤を塗る理由はアトピー性皮膚炎の発症を減らすことよりも、もともとは、皮膚バリア機能を改善させることで『感染症を減らし』『死亡率を下げる』ことが目的だったようです... 2020年7月28日 pedallergy2016
アトピー性皮膚炎(予防) 新生児の沐浴、洗浄に布を使うか?使わないか? 新生児の沐浴に、ガーゼを使うケースは多い。 ■ 新生児期の沐浴に際し、ガーゼを使うことは多いようです。 ■ 2013年に山梨大学で行われたアンケート調査では、半数以上がガーゼを使用していました(日本小児皮膚科学会雑誌 33(1):7~12,2014)。 ■ 一方で、ガーゼでごしごし拭いている場面も少なからず見かけますし... 2020年7月26日 pedallergy2016
アトピー性皮膚炎(予防) 乳児期の洗浄、洗浄剤あり?なし? 乳児期の洗浄に関し、洗浄剤を使うか?使わないか? ■ 皮膚のケアにおいて、洗浄剤を使うかどうかは意見がわかれるテーマです。 ■ 以前、アトピー性皮膚炎のスキンケアに関して、『洗うか、洗わないか』の記事を書きました。 アトピー性皮膚炎のスキンケア、洗う? 洗わない? ■ では、新生児~乳児期の、まだアトピー性皮膚炎がな... 2020年7月21日 pedallergy2016
アトピー性皮膚炎(予防) 完全母乳栄養は、アトピー性皮膚炎の発症に働く?予防に働く? 母乳栄養は、アトピー性皮膚炎の発症に予防に働くのか、発症に働くのか、いまだに論争中です。 ■ 母乳に良い面がたくさんあることは確かですが、個人的には、人工乳に対して特に否定的な考えはありません。結果的にきちんと成長を補佐できればよいのです。 ■ 一方で、アトピー性皮膚炎の発症と母乳栄養に関しては相反する研究結果が多く、... 2020年5月30日 pedallergy2016
アトピー性皮膚炎(予防) エモリエントの定期塗布により、アトピー性皮膚炎を予防できるか?(BEEPスタディ) エモリエントの定期塗布により、アトピー性皮膚炎を予防できるか? ■ 保湿剤によるアトピー性皮膚炎の発症予防は、すでに100名強のランダム化比較試験で3割~5割程度減らすことができるのではないかという結果が発表されています。 ■ その結果を補強するために、大規模な介入試験が行われました。 ■ その結果は、意外なものでした... 2020年3月9日 pedallergy2016
アトピー性皮膚炎(予防) 乳児期のスキンケアに対するシステマティックレビュー 乳児期のスキンケアにおける、システマティックレビュー。 ■ 新生児期からの保湿剤定期塗布が、ハイリスク児においてアトピー性皮膚炎の発症を予防することは広く知られるようになってきました。 ■ しかし、この新生児期から乳児期のスキンケアには、まだまだエビデンスが不足しています。 ■ そこで、現状でわかっている範囲でのシステ... 2019年9月24日 pedallergy2016
アトピー性皮膚炎(予防) 「一般新生児」に対しては、保湿剤やシンバイオティクスによるアトピー性皮膚炎発症予防は有効ではない 保湿剤によるアトピー性皮膚炎発症予防が注目されていますが、対象をどこまで一般化できるかが争点となりつつあります。 ■ 保湿剤によるアトピー性皮膚炎予防は、まず2014年に「ハイリスクの新生児に対する検討として」、2本の研究結果が報告されました。 ■ 両方とも、アトピー性皮膚炎の発症を3割~5割低下させるという結果でした... 2019年8月17日 pedallergy2016
アトピー性皮膚炎(予防) 予防アトピー性皮膚炎 アトピー性皮膚炎とアレルギー疾患総論 アトピー性皮膚炎は、その後のアレルギー疾患の発症リスクになる。 ■ アトピー性皮膚炎は、皮膚バリア障害(湿疹など)を通じて感作が起こり、そして他のアレルギー疾患のリスクになることはこれまで、このブログでもさまざまご紹介してきました。 ■ アトピー性皮膚炎のすべてが他のアレルギー疾患の発症リスクになるわけではありませんが... 2019年6月11日 pedallergy2016
アトピー性皮膚炎(予防) 予防アトピー性皮膚炎ビタミンD紫外線 ビタミンD内服よりも日光浴の方が、アトピー性皮膚炎発症予防に有効かもしれない 「ビタミンD仮説」というアトピー性皮膚炎の発症因子は、日照時間から推論されていました。 ■ 「ビタミンD仮説」は、最初は疫学的な研究から推論されています。 ■ 例えば、米国のなかでも北のほうがエピペン(アナフィラキシー時に使用する緊急薬)の処方率が高いなどです(Mullins RJ, et al. Curr Aller... 2019年4月3日 pedallergy2016
アトピー性皮膚炎(予防) 予防アトピー性皮膚炎チーズ 発酵食品は、アトピー性皮膚炎の発症を予防する? ■ 発酵食品を摂取しているとアレルギー疾患を予防する可能性が指摘されています。■ 今回はトルコからの症例対照研究による報告です。... 2019年3月8日 pedallergy2016
アトピー性皮膚炎(予防) 予防アトピー性皮膚炎プロバイオティクス乳酸菌 生後8~14ヶ月からプロバイオティクス(乳酸菌)を内服すると、アトピー性皮膚炎の発症が抑えられるかもしれない プロバイオティクス(乳酸菌製剤)によるアトピー性皮膚炎の予防や治療の報告が増えています。 ■ プロバイオティクスに関するアトピー性皮膚炎の予防や治療の報告は最近増えている様に感じます。 ■ 妊娠中+乳児期早期の乳酸菌製剤の使用が、アトピー性皮膚炎の発症を予防するかもしれないという報告はすでにありましたが、もう少し後、生... 2019年3月5日 pedallergy2016
アトピー性皮膚炎(予防) アトピー性皮膚炎プロバイオティクス 乳酸菌製剤は、アトピー性皮膚炎の発症を予防するか? プロバイオティクス(乳酸菌製剤)がアトピー性皮膚炎を予防するという報告が複数あります。 ■ プロバイオティクス(乳酸菌製剤)に関して、アレルギー疾患の予防や治療に有効「かもしれない」という報告が増えています。 ■ 結果は有効・無効に分かれており、一応メタアナリシスでは有効かもとはされています。 最近、このテーマでメタア... 2019年2月25日 pedallergy2016
アトピー性皮膚炎(予防) 予防アトピー性皮膚炎ゾレアオマリズマブ 母マウスにゾレアを使用すると仔マウスはアレルギーにならないかもしれない(第2回/全2回) ゾレアを妊娠中のマウスにゾレア(抗IgE抗体)を注射すると、仔マウスのアレルギー発症に影響するか? ■ 抗IgE抗体を母マウスに投与すると、仔マウスのIgE産生に影響するかの第2回です。 ■ 基礎の論文ではありますが、結論は簡潔です。 スポンサーリンク(記事は下に続きます) (adsbygoogle = window... 2019年1月29日 pedallergy2016
アトピー性皮膚炎(予防) 予防アトピー性皮膚炎ゾレアオマリズマブ 母マウスにゾレアを使用すると仔マウスはアレルギーにならないかもしれない(第1回/全2回) 今後のアレルギー予防が変わってくる可能性を秘めた報告。 ■ 予防と一言でいっても、一次予防、二次予防、三次予防とあります。 ■ 三次予防は、すでに重症化したアレルギー疾患を治療するという、現在の治療そのものと言えます。 ■ 二次予防は発症早期から介入して重症化を防ぐという予防。そして一次予防は発症前、すなわち新生児期か... 2019年1月28日 pedallergy2016
アトピー性皮膚炎(予防) アトピー性皮膚炎オイルヒマワリオイル 早産児に対するヒマワリ種子オイル塗布は、皮膚の成熟を遅らせる? 新生児期から保湿剤を塗布することは、皮膚のバリア機能を改善させアトピー性皮膚炎を予防することが報告されています。では、保湿剤代わりにオイルを塗布するとどうでしょう? ■ 新生児期からの保湿剤の定期塗布がアトピー性皮膚炎や皮膚トラブルをへらすことが報告されています。 ■ しかし、「何を塗るか?」に関してはまだ明らかになっ... 2018年11月12日 pedallergy2016
アトピー性皮膚炎(予防) 食物アレルギー予防アトピー性皮膚炎チーズ 1歳半時点で様々なチーズを摂取していると、アレルギー疾患が予防できるかもしれない 様々な食品が、アレルギー疾患の予防に有効かもしれないという報告がありますが、今回はチーズ。... 2018年11月3日 pedallergy2016