食物アレルギー(治療) ピーナッツ経口免疫療法を低年齢で始めると、「日常的に安定して」食べられるようになりやすい 乳幼児期のピーナッツアレルギー治療は、早期開始で効果が大きくなる可能性があります ■ ピーナッツアレルギーは、米国の小児の1~2%にあり、8割の人は寛解しないことから、生活の質を下げる大きな問題になっています。 ■ 乳児期早期からピーナッツを継続的に摂取するとアレルギーを防げると考えられていますが、実際にリアルワールド... 2025年2月9日 pedallergy2016
じんましん(治療) ゾレア(オマリズマブ)のバイオシミラーは、同等の薬効を発揮するか? 慢性蕁麻疹治療薬オマリズマブのバイオシミラーの有効性と安全性は? ■ バイオシミラー(バイオ後続品)は、先行した特許が切れたバイオ医薬品と同等または同質の品質、安全性、有効性を持つ医薬品です。 ■ 先発のバイオ医薬品とは別の製薬会社によって開発され、先行品と比較して価格が低く設定されることが多いため、患者の経済的負担や... 2025年2月6日 pedallergy2016
アトピー性皮膚炎(病因) 肥満はアトピー性皮膚炎を悪化させる? アトピー性皮膚炎と肥満は関係する? ■ アトピー性皮膚炎は、皮膚が乾燥してかゆくなる病気で、患者さんの生活に大きな負担をかけます。 ■ 最近、脂肪組織が体の中で炎症を起こしやすくする働きがあるとわかり、アトピー性皮膚炎と肥満の関係に注目が集まっています。 ■ 脂肪組織は単なるエネルギー貯蔵の場ではなく、内分泌機能(ホル... 2025年1月24日 pedallergy2016
小児科(総合) 熱性けいれんは、何時頃に多い? 熱性けいれんは、どの時間帯に多いのか? ■ 熱性けいれん(熱性発作)は、生後6か月から6歳くらいまでの幼い子どもに多く見られるけいれん発作の一種です。 ■ アメリカやヨーロッパでは2~5%、日本やグアムでは10~14%と報告されていて、国や地域で差があります。 ■ ほとんどは発熱後24時間以内に起こり、ウイルスや細菌の... 2025年1月22日 pedallergy2016
小児科(総合) 熱性けいれんに解熱薬を使用すると、再燃を予防する?予防しない? 熱性けいれん(熱性発作)に解熱薬を使う?使わない? ■ 熱性けいれんは、5歳までの子どもに2~5%の割合で起こるとされており、日本人ではさらに多いと考えられています。 ■ 一度起きると同じ発熱中に14.8%の確率で繰り返し起こり、2年以内には約30%が再発することが知られています。 ■ 日本のガイドラインでは、重症度の... 2025年1月21日 pedallergy2016
食物アレルギー(病因) ダニの多い環境にいると、甲殻類アレルギーになりやすくなるか? 乳幼児期にダニにさらされると甲殻類アレルギーになりやすい? ■ エビやカニなどの甲殻類アレルギーは、エビやカニを食べたときに起こるアレルギーで、小児期から発症することがあります。 ■ 地域によって有病率に違いがあり、アジアでは西洋よりも高い割合(5.1%~7.7%)でエビアレルギーがみられるそうです。 ■ エビアレルギ... 2025年1月20日 pedallergy2016
気管支喘息(病因) 洗浄剤や消毒薬の日常的な使用は、喘息の発症リスクになるか? 洗浄・掃除製品の使用頻度と喘息・喘鳴の発症に関連はあるか? ■ ぜん息は世界中で約3億人もの人が患っている、とても多い呼吸器の病気です。 ■ 原因や悪化に関わる要因として、家庭や仕事場で使う「消毒剤や洗浄剤(DCPs)」が注目されています。 ■ これらの洗浄剤を職業的に使うと、ぜん息になりやすいとか、すでにあるぜん息や... 2025年1月11日 pedallergy2016
食物アレルギー(予後) 小児のゴマアレルギーは、どれくらい寛解するのか? ゴマアレルギーの寛解と持続性に関する最近の研究結果が公開されていました。 ■ ゴマアレルギーは、イスラエルやオーストラリアでは0.7%〜0.8%の小児が持ちますが、一方で、日本ではそこまで多いものではありません。 ■ しかし、実際に外来ではゴマアレルギーのお子さんがいることは確かです。 ■ 牛乳や卵アレルギーのように自... 2025年1月10日 pedallergy2016
気管支喘息(予防) オーガニック食品は、アレルギー疾患を減らすのか? 乳幼児期の有機食品摂取は、アレルギー疾患の予防効果がある? ■ 喘息を含む慢性呼吸器疾患が世界の死因として非常に重要な位置を占めていること、そして一方で、アレルギー疾患が生活習慣や環境の影響を強く受けていることがわかっています。 ■ 中でも、赤ちゃんのときに母乳で育てられると喘息を予防できる、地中海食などバランスの良い... 2025年1月7日 pedallergy2016
じんましん(原因) 食物アレルギーがあると、慢性蕁麻疹を起こしやすくなるのか? 食物アレルギーと慢性じんましんの関連に関する、メタアナリシスが実施されました。 ■ 慢性特発性じんましんは、6週間以上続くじんましんや血管性浮腫が繰り返し起こる病気です。 ■ 症状が予測しにくく、患者さんの生活の質に大きな影響を与えます。 ■ そして慢性じんましんは、発症後1、3、5年後の寛解率は、それぞれ18.5%、... 2025年1月6日 pedallergy2016
食物アレルギー(予防) 早期離乳食開始をしても食物アレルギー予防に結びつかなかったオーストラリアで、食物アレルギーの発症に関連した因子は何だったのか? 離乳食を早期導入しても、乳児期の食物アレルギーは減らない?早期導入後の食物アレルギーの発症要因を探る研究が発表されています。 ■ 乳児期早期に、ピーナッツや卵などのアレルギーを起こしやすい食品を導入することは、食品アレルギー予防のために効果が高いとされています。 ■ しかしオーストラリアのメルボルンでは、ガイドラインに... 2025年1月4日 pedallergy2016
食物アレルギー(治療) 血便のみの新生児乳児食物蛋白胃腸症は、いつごろ改善するか? 乳児の食物アレルギー性直腸炎は、どれくらいの期間の除去が必要か? ■ 新生児乳児食物蛋白胃腸症は、最近増えている疾患ですが、さまざまなタイプがあります。 ■ 最近多くなっているのは、FPIES(Food Protein-Induced Enterocolitis Syndrome:食物蛋白誘発腸炎症候群)と呼ばれるタイ... 2024年12月30日 pedallergy2016
アトピー性皮膚炎(治療) アトピー性皮膚炎に対する抗炎症薬、どの薬が寛解を導き、寛解を維持しやすいか? アトピー性皮膚炎の外用治療薬の効果比較が、ネットワークメタアナリシスで実施されました。 ■ アトピー性皮膚炎は、世界で最も一般的な慢性の炎症性皮膚疾患です。小児の15-20%、成人の3-10%が罹患しています。 ■ 外用療法は、アトピー性皮膚炎の治療の中心です。 ■ これには、ステロイド外用薬、カルシニューリン阻害薬、... 2024年12月29日 pedallergy2016
食物アレルギー(予防) 離乳食早期導入は、どれくらい効果があり、どれくらい途中でやめているか? 食物アレルギー予防に向けた早期離乳食導入の最新エビデンスと課題とは? ■ 食物アレルギーは、かゆみやアナフィラキシーなどの症状だけでなく、生活の質やコストに大きな影響を与える問題です。 ■ 卵やピーナッツなど、アレルギーを起こしやすい食品を赤ちゃんの時期に早期に導入すると、卵やピーナッツのアレルギーを減らせるかもしれな... 2024年12月26日 pedallergy2016
アトピー性皮膚炎(治療) ネモリズマブ(ミチーガ)は、かゆみを伴うアトピー性皮膚炎の睡眠障害や生活の質を改善する アトピー性皮膚炎の患者さんの睡眠障害に対して、ネモリズマブはどれくらい有効か? ■ 先週から今週まで、ニュースレターの更新やら論文の作成やらに力を割いていたら、ブログに手が回らなくなってしまって、しばらく更新に間が空いてしまいました。 ■ とはいえ、読みたい論文もたくさん溜まってしまったので、年末までは更新を密にして行... 2024年12月24日 pedallergy2016
食物アレルギー(治療) ピーナッツアレルギー児にデュピルマブを使用すると、ピーナッツアレルギーは改善するか? ピーナッツアレルギー治療は、現在も課題が多く、デュピルマブの効果に期待されています。 ■ ピーナッツアレルギーは、特に先進国で多く見られ、最大で全体の3%が影響を受けています。 ■ 子どもの時に始まり、大人になっても続くことが多く、問題となっています。 ■ 現在のところ、ピーナッツアレルギーを根本的に治す治療法はなく、... 2024年12月15日 pedallergy2016