NEW! 食物アレルギー(予防) 離乳食早期導入により、ナッツ類の気道吸引事故が増えているかもしれない 離乳食早期導入は普及しているものの、ナッツ類の導入にはリスクにも留意する必要がある。 ■ ピーナッツアレルギーの発症予防を確立したLEAP試験以降、『離乳食早期導入』が注目されるようになりました。 ■ たとえば、オーストラリアでは1歳までのピーナッツの導入率は約9割に達したという報告もあります。 ■ 離乳食早期導入は食... 2021年4月19日 pedallergy2016
感染症(予防接種) アストラゼネカ製の新型コロナワクチンの血栓は、どんな機序で起こるのか? アストラゼネカ製ワクチンは、なぜ血栓を起こすケースがあるのか? ■ 頻度はきわめて低いことも判明しているものの、アストラゼネカ社製のワクチンが血栓をおこす可能性が指摘されています。 ワクチン後の血栓症、原因は? 薬の副作用に類似と報告 ■ 実際、最近になってMHRAはアストラゼネカ社製のワクチンに血栓がきわめて低い確率... 2021年4月18日 pedallergy2016
小児科(総合) 体位性頻脈症候群(起立性調節障害の一病型)の危険因子はなにか? 体位性頻脈症候群(POTS)は起立性調節障害の中でも多く、リスク因子を意識することは重要です。 ■ 起立性調節障害は、きわめて多い疾患でこれから気温が高くなってくるとさらに発症する子どもが増えてきます。 ■ 起立直後性低血圧、体位性頻脈症候群、神経調節性失神、遷延性起立性低血圧といったタイプに分けられ、体位性頻脈症候群... 2021年4月17日 pedallergy2016
アトピー性皮膚炎(予防) 保湿剤によるアトピー性皮膚炎の発症予防研究(BEEPとPreventADALL)が予防に失敗した理由は? 保湿剤によるアトピー性皮膚炎の発症予防に関し、どのように考えていけばいいのか? ■ 新生児期からのアトピー性皮膚炎の発症予防に関し、過去いくつかの試験が行われ、予防的な効果があるのではないかと考えられています。 ■ 一方でこのテーマに関し、2020年になって大規模ランダム化比較試験としてBEEP試験やPreventA... 2021年4月12日 pedallergy2016
アトピー性皮膚炎(病因) 感作が強くなると、感作そのもので皮膚のバリア機能を下げてしまうかもしれない 感作が強くなると、皮膚のバリア機能を直接下げる可能性がある? ■ 感作をされるということは、IgE抗体価があがるということです。 ■ アトピー性皮膚炎が悪化すると、『経皮感作』を通して感作も進むことは多くの研究で明らかになっており、重要な視点です。 ■ では、感作が強くなると、アトピー性皮膚炎を悪化させるのでしょうか?... 2021年4月11日 pedallergy2016
食物アレルギー(診断) ゴマに対するアナフィラキシーの診断には、Prick to Prickテストが有用かもしれない ゴマアレルギーに関し、負荷試験前にどのように鑑別をするのかが悩ましい状況です。 ■ ゴマアレルギーの診断は、なかなか難しいものです。 ■ ゴマ特異的IgE抗体価のカットオフ値が7.97kU/Lで感度83.3%、特異度48.2%という報告があり、特に特異度が低いのです。 ■ そして、Ses i 1というコンポーネント検査... 2021年4月9日 pedallergy2016
アトピー性皮膚炎(病因) 農場での環境曝露はアトピー性皮膚炎の発症リスクを低減するが、軽微な曝露ではリスクを低減しない 『衛生仮説』は、アレルギー疾患の発症リスクを説明する仮説のひとつだが、簡単にまとめることは難しい。 ■ 『衛生仮説』に関しては、これまでのいくつかの報告をご紹介してきましたし、以前、Yahoo個人でもまとめています。 清潔だとアレルギーになりやすい?「インハンド」に登場の「衛生仮説」とは ■ その記事では、「動物園に... 2021年4月8日 pedallergy2016
感染症(予防) 学校の再開は新型コロナの感染拡大に関与はするものの、影響は軽微かもしれない 学級閉鎖を解除することは、新型コロナの拡大にどのくらい影響するのか? ■ 最近、入学式がおこなわれたことなども話題となり、学校の再開が、新型コロナの感染者数の増加に影響するかは焦点になることがあります。 ■ このテーマに関するそれぞれの研究でも結果は異なり結論をだすことは難しいですが、『適切な感染予防策を講じると、お... 2021年4月4日 pedallergy2016
アトピー性皮膚炎(治療) PDE4阻害薬であるクリサボロール軟膏は、生後3ヶ月から24ヶ月にも安全で有効かもしれない 2歳以降のアトピー性皮膚炎に、新規にJAK阻害薬が使用できるようになりましたが、海外では生後3ヶ月からのPDE4阻害薬の適応の検討が進んでいます。 ■ 日本では、2歳未満に使用できる抗炎症外用薬は、ステロイド外用薬しかない状況です。 ■ それでも2歳からは、タクロリムス軟膏にくわえ、つい最近JAK阻害薬外用薬(コレクチ... 2021年3月31日 pedallergy2016
アトピー性皮膚炎(治療) グリセリンやパラフィンを含んだ保湿剤を塗り続けると、小児アトピー性皮膚炎の再燃とステロイド外用薬の使用が減る 保湿剤の定期使用は、アトピー性皮膚炎の再燃を減らす。 ■ 保湿剤の定期塗布は、アトピー性皮膚炎の治療の大きな柱のひとつです。 ■ 毎日の使用が、再燃を大きく減らし、ステロイド外用薬の使用量も少なくすることがわかっているからです。 ■ つい5年位までは、このテーマのランダム化比較試験は少なかったのですが、徐々に増えてきて... 2021年3月28日 pedallergy2016
気管支喘息(治療) 成人の喘息発作入院中、気管支拡張薬にパルミコート懸濁液を併用したほうが入院期間が短縮されるかもしれない 喘息入院中に、ネブライザーで吸入する気管支拡張薬を懸濁する相手は生理食塩水?パルミコート懸濁液? ■ 外来で気管支喘息発作時に、短時間作動性気管支拡張薬(SABA)を吸入することは一般的に第一選択として行われます。 ■ SABAを懸濁する相手を、生理食塩水・DSCG(インタール)・BIS(パルミコート懸濁液)などが選ば... 2021年3月27日 pedallergy2016
アトピー性皮膚炎(副作用・害) 炎症性皮膚疾患(アトピー性皮膚炎や乾癬)があると、新型コロナに感染しやすいか? アトピー性皮膚炎は、新型コロナのリスクをあげるのか? ■ アトピー性皮膚炎があると、皮膚の感染症がおおくなることはよく知られています。 ■ しかし一方で、皮膚以外の感染症、耳の感染症、レンサ球菌咽頭炎、尿路感染のリスクをあげることも報告されています。 ■ では、アトピー性皮膚炎は、新型コロナウイルス感染のリスクをあげる... 2021年3月25日 pedallergy2016
食物アレルギー(予防) 食物アレルギーを予防する『早期離乳食開始』が、困難になる要因はなにか? 早期離乳食開始は、たしかに食物アレルギーを予防するかもしれない。しかし、開始が困難な場合もすくなくない。 ■ 離乳食を早期導入による食物アレルギーの予防策はひろく認識されるようになってきました。 ■ EATスタディは生後3ヶ月から離乳食を開始する群と6ヶ月から始める群を比較した大規模研究です。 ■ しかし実際には、... 2021年3月23日 pedallergy2016
食物アレルギー(予防) 早期離乳食開始による食物アレルギーの予防効果は、湿疹がある群にもっとも強くはたらく 乳児期の湿疹が、その後の食物アレルギーの発症リスクになることがはっきりし、一方で離乳食早期開始が食物アレルギーの発症予防に有効であることがわかってきています。 ■ EATスタディは、『早期離乳食開始』により食物アレルギーの発症予防を試みた、初期の研究です(と言っても2016年ですが…)。 ■ 離乳食を生後3ヶ月から開始... 2021年3月22日 pedallergy2016
アトピー性皮膚炎(治療) 12歳以上の中等症以上のアトピー性皮膚炎に対し、内服によるJAK阻害薬 アブロシチニブは有効である(JADE MONO-1試験) アトピー性皮膚炎に対する『内服』や『注射』による治療が臨床応用されつつあり、JAK阻害薬がその選択肢となってきそうな情勢です。 ■ 外用療法だけでなく、全身投与の薬剤によるアトピー性皮膚炎の治療が徐々に臨床応用されつつあります。 ■ とくに生物学的製剤が先行しており、成人に関しては一部の薬剤が保険適応となり使われる様に... 2021年3月21日 pedallergy2016
小児科(新生児) 新生児期のビタミンKの不使用は、出血リスクを上げ頭蓋内出血も起こすかもしれない 新生児期のビタミンKは、とても重要な微量栄養素です。 ■ 新生児期のビタミンK欠乏性出血は、予防できる疾患です。 ■ ビタミンKは母乳に不足している数少ない微量栄養素であり、血液の凝固因子のはたらきを助ける大事なものです(人工乳の場合にはビタミンKを使用しなくていいという意味ではありません)。 ■ ビタミンKを使用せ... 2021年3月16日 pedallergy2016