小児科(総合) 小さい時の読書は、将来の脳の発達と心の健康を改善させる 読書が子どもの未来を変えるかもしれない? ■ 読書を楽しむということは、子どもにとってとても大切な学習活動です。ただ言葉を覚えるのとは違って、読書は文字を通して知識や情報を得る、とても頭を使う活動です。 ■ 言葉を話すのは自然に身につきますが、読書は違います。段階的に練習を重ねることで、何ヶ月も何年もかけて身につけてい... 2025年8月22日 pedallergy2016
感染症(治療) プロバイオティクスで小児の風邪の熱が2日早く下がる? プロバイオティクスによる発熱期間短縮の可能性 ■ 上気道感染症(ざっくりいって風邪)は小児において高頻度にみられ、特に発熱を伴う患者では頻繁な医療機関受診の原因となります。近年、プロバイオティクス(善玉菌)が上気道感染症に対する補助治療として注目されており、複数の大規模研究でその効果が報告されています。 ■ 2022年... 2025年7月5日 pedallergy2016
小児科(総合) 川崎病の膜様落屑(手足の皮むけ)が、冠動脈瘤リスクを予測する新たな指標? 川崎病と膜様落屑(手足の皮むけ)とは? ■ 川崎病は主に5歳未満の子ども、特にアジア系の子どもがかかりやすい病気です。この病気は血管に炎症が起きる病気で、治療が遅れると心臓の血管(冠動脈)が太くなったり、こぶ(動脈瘤)ができたりする危険な病気です。 ■ 川崎病の原因はまだはっきりわかっていませんが、何らかの細菌やウイル... 2025年7月3日 pedallergy2016
小児科(総合) 早産児への鉄分補充は運動発達と体重増加を促進する 早産児における鉄分不足の現状と対策は? ■ 毎年、世界中で約1500万人の赤ちゃんが予定より早く生まれてきます(早産)。この数は年々増えています。 ■ 早産で生まれた赤ちゃんは、いくつかの理由で鉄分が不足しやすくなります。 1. 本来なら妊娠後期にお母さんから鉄分をもらうはずなのに、早く生まれたためその機会が少なかった... 2025年7月1日 pedallergy2016
小児科(総合) 幼児期のスクリーンタイムは、親子の会話をどれくらい減らす? スクリーンタイムによる子どもの発達への影響はある?あるならば、どんな点が影響する? ■ 私たちは、子どもが言葉を覚えるためには、言葉が豊かな環境で育つことがとても大切だということを知っています。 ■ 幼い頃に多くの言葉を聞いた子どもは、言葉の発達だけでなく、感情の発達やIQ、さらには脳の機能にもよい影響があるという報告... 2025年5月12日 pedallergy2016
感染症(治療) 麻疹(はしか)は、予防接種が未接種だと6倍感染しやすい 麻疹予防接種率低下と流行拡大 ■ 麻疹(はしか)は、予防接種が下がると、具体的には2回の予防接種率が95%を下回ると、流行が起こりうることがわかっています。 ■ 最近、米国で麻疹による死者がでたという報道もありました。 ■ 重い症状として、失明、肺炎、脳炎などがあり、国や年齢によって死亡率が大きく異なります(先進国では... 2025年3月5日 pedallergy2016
小児科(総合) 熱性けいれんは、何時頃に多い? 熱性けいれんは、どの時間帯に多いのか? ■ 熱性けいれん(熱性発作)は、生後6か月から6歳くらいまでの幼い子どもに多く見られるけいれん発作の一種です。 ■ アメリカやヨーロッパでは2~5%、日本やグアムでは10~14%と報告されていて、国や地域で差があります。 ■ ほとんどは発熱後24時間以内に起こり、ウイルスや細菌の... 2025年1月22日 pedallergy2016
小児科(総合) 熱性けいれんに解熱薬を使用すると、再燃を予防する?予防しない? 熱性けいれん(熱性発作)に解熱薬を使う?使わない? ■ 熱性けいれんは、5歳までの子どもに2~5%の割合で起こるとされており、日本人ではさらに多いと考えられています。 ■ 一度起きると同じ発熱中に14.8%の確率で繰り返し起こり、2年以内には約30%が再発することが知られています。 ■ 日本のガイドラインでは、重症度の... 2025年1月21日 pedallergy2016
感染症(予防接種) 新しい株に対応したコロナワクチンは、18歳以上の成人に有効か? XBB株対応コロナワクチンは、18歳以上にも有効か? ■ 2023年、アメリカでは新しいタイプの新型コロナウイルス(XBBとその亜系統)が流行しました。 ■ このXBBは、2022年後半に流行していたBA.4やBA.5とは少し違う特徴を持っていました。 ■ そのため、アメリカの食品医薬品局(FDA)は2023年9月11... 2024年10月14日 pedallergy2016
小児科 クループ症候群は、冷たい空気を吸うと改善しやすくなるかもしれない クループは幼児に多い呼吸器の病気で、夜間の救急外来受診の原因になりやすい。そして、クループに冷たい空気が有効か、ランダム化比較試験で調査されました。 ■ クループとは、赤ちゃんや小さな子ども(6ヶ月から3歳くらい)に見られる、上気道(喉頭や気管)が炎症を起こし腫れることによって引き起こされる病気です。 ■ そして、オッ... 2024年10月10日 pedallergy2016
感染症(予防接種) 『針恐怖症』は、実際にどれくらいある? 医療現場での課題として注目されている『注射針への恐怖心』の実態と影響は? ■ 治療や検査において、『注射』は必要な処置ですし、変わる方法がない場合も少なくありません。 ■ しかし、針を使う処置を極端に怖がり避ける『針恐怖症』は、医療現場で重要な問題となる場合があります。 ■ 針恐怖と針恐怖症は似ていますが、針恐怖症はよ... 2024年9月30日 pedallergy2016
皮膚疾患(総合) 幼児期に経験した気候と、大人になってからの汗の量は関連するか? 小児期の環境と、大人になったときの汗の量は関係する? ■ ヒトは汗をかくのがとても上手な動物です。 ■ チンパンジーと比べると、ヒトの体には10倍も多くの汗腺があります。 ■ これは、ヒトの祖先が暑い環境で活動するようになったときに進化したと考えられています。 ■ ヒトの祖先がいつ頃から現代人のような汗のかき方ができる... 2024年9月9日 pedallergy2016
感染症(予後) コロナ感染後は、軽症であっても認知障害が起こっているかもしれない コロナ感染後の認知機能障害が注目されているなか、英国の大規模研究でブレインフォグなどの症状と実行機能・記憶機能への影響が調査された。 ■ 最近、コロナ感染後の後遺症について、特に認知機能への影響が話題になっています。 ■ コロナ後の症候群として、記憶力低下や思考・集中力の困難、いわゆる「ブレインフォグ」がよく知られてい... 2024年8月22日 pedallergy2016
感染症(予防) 侵襲性(劇症型)感染症は、溶連菌に対する事前の治療で予防可能か? A群連鎖球菌(溶連菌)による重篤な感染症(侵襲性感染症)の増加を受け、早期の抗生物質治療の有効性が検討されました。 ■ A群連鎖球菌(GAS)は、さまざまな病気を引き起こす細菌です。 ■ 例えば扁桃咽頭炎、猩紅熱、膿痂疹(とびひ)が一般的でしょう。 ■ しかしまれに、敗血症、髄膜炎、壊死性筋膜炎などの命に関わる状態に至... 2024年7月29日 pedallergy2016
皮膚疾患(総合) アトピーのある児への伝染性軟属腫(みずいぼ)の管理は変更するべきか? 子どもによく見られる伝染性軟属腫(みずいぼ)とアトピー性皮膚炎の関連性を調べると? ■ 伝染性軟属腫(MC)(みずいぼ)は小児によく見られるウイルス感染症です。 ■ 伝染性軟属腫は皮膚のバリア機能の低下した部位から侵入するため、乾燥肌やアトピー性皮膚炎のある人に多く見られます。 ■ 伝染性軟属腫患者で伝染性軟属腫病変数... 2024年7月15日 pedallergy2016
小児科(総合) 扇風機と湿らせた布の組み合わせは、ベビーカーの暑さを軽減させる 最近の異常な暑さに対処するため、乳幼児のために、ベビーカーに電池式の扇風機を取り付けることの有効性が研究されました。 ■ 最近は夏季の気温の高さは異常ですよね。 ■ 熱によるストレスが乳幼児突然死症候群(SIDS)と関連していることが知られています。 ■ すなわち、乳幼児への介入(例えば、衣服を減らす、日光の回避、涼し... 2024年7月5日 pedallergy2016