感染症(予防接種) 新しい株に対応したコロナワクチンは、18歳以上の成人に有効か? XBB株対応コロナワクチンは、18歳以上にも有効か? ■ 2023年、アメリカでは新しいタイプの新型コロナウイルス(XBBとその亜系統)が流行しました。 ■ このXBBは、2022年後半に流行していたBA.4やBA.5とは少し違う特徴を持っていました。 ■ そのため、アメリカの食品医薬品局(FDA)は2023年9月11... 2024年10月14日 pedallergy2016
小児科 クループ症候群は、冷たい空気を吸うと改善しやすくなるかもしれない クループは幼児に多い呼吸器の病気で、夜間の救急外来受診の原因になりやすい。そして、クループに冷たい空気が有効か、ランダム化比較試験で調査されました。 ■ クループとは、赤ちゃんや小さな子ども(6ヶ月から3歳くらい)に見られる、上気道(喉頭や気管)が炎症を起こし腫れることによって引き起こされる病気です。 ■ そして、オッ... 2024年10月10日 pedallergy2016
感染症(予防接種) 『針恐怖症』は、実際にどれくらいある? 医療現場での課題として注目されている『注射針への恐怖心』の実態と影響は? ■ 治療や検査において、『注射』は必要な処置ですし、変わる方法がない場合も少なくありません。 ■ しかし、針を使う処置を極端に怖がり避ける『針恐怖症』は、医療現場で重要な問題となる場合があります。 ■ 針恐怖と針恐怖症は似ていますが、針恐怖症はよ... 2024年9月30日 pedallergy2016
皮膚疾患(総合) 幼児期に経験した気候と、大人になってからの汗の量は関連するか? 小児期の環境と、大人になったときの汗の量は関係する? ■ ヒトは汗をかくのがとても上手な動物です。 ■ チンパンジーと比べると、ヒトの体には10倍も多くの汗腺があります。 ■ これは、ヒトの祖先が暑い環境で活動するようになったときに進化したと考えられています。 ■ ヒトの祖先がいつ頃から現代人のような汗のかき方ができる... 2024年9月9日 pedallergy2016
感染症(予後) コロナ感染後は、軽症であっても認知障害が起こっているかもしれない コロナ感染後の認知機能障害が注目されているなか、英国の大規模研究でブレインフォグなどの症状と実行機能・記憶機能への影響が調査された。 ■ 最近、コロナ感染後の後遺症について、特に認知機能への影響が話題になっています。 ■ コロナ後の症候群として、記憶力低下や思考・集中力の困難、いわゆる「ブレインフォグ」がよく知られてい... 2024年8月22日 pedallergy2016
感染症(予防) 侵襲性(劇症型)感染症は、溶連菌に対する事前の治療で予防可能か? A群連鎖球菌(溶連菌)による重篤な感染症(侵襲性感染症)の増加を受け、早期の抗生物質治療の有効性が検討されました。 ■ A群連鎖球菌(GAS)は、さまざまな病気を引き起こす細菌です。 ■ 例えば扁桃咽頭炎、猩紅熱、膿痂疹(とびひ)が一般的でしょう。 ■ しかしまれに、敗血症、髄膜炎、壊死性筋膜炎などの命に関わる状態に至... 2024年7月29日 pedallergy2016
皮膚疾患(総合) アトピーのある児への伝染性軟属腫(みずいぼ)の管理は変更するべきか? 子どもによく見られる伝染性軟属腫(みずいぼ)とアトピー性皮膚炎の関連性を調べると? ■ 伝染性軟属腫(MC)(みずいぼ)は小児によく見られるウイルス感染症です。 ■ 伝染性軟属腫は皮膚のバリア機能の低下した部位から侵入するため、乾燥肌やアトピー性皮膚炎のある人に多く見られます。 ■ 伝染性軟属腫患者で伝染性軟属腫病変数... 2024年7月15日 pedallergy2016
小児科(総合) 扇風機と湿らせた布の組み合わせは、ベビーカーの暑さを軽減させる 最近の異常な暑さに対処するため、乳幼児のために、ベビーカーに電池式の扇風機を取り付けることの有効性が研究されました。 ■ 最近は夏季の気温の高さは異常ですよね。 ■ 熱によるストレスが乳幼児突然死症候群(SIDS)と関連していることが知られています。 ■ すなわち、乳幼児への介入(例えば、衣服を減らす、日光の回避、涼し... 2024年7月5日 pedallergy2016
感染症(診断) 非典型的な手足口病には、どのような症状がある?:システマティックレビュー 非典型的な症状となる、コクサッキーA6型の手足口病が流行中です。 ■ 手足口病 (HFMD) は、子どもに多い感染症です。 ■ コロナ禍では、流行が抑制されていましたが、今年は大きな流行をみせています。 ■ 例えば、東京における定点医療機関当たり患者報告数は、おおきく高まっています。 ■ 手足口病 はピコルナウイル... 2024年6月30日 pedallergy2016
小児科(新生児) 健常新生児における最初の沐浴のタイミングは? 新生児の初めての沐浴は、早いほうが良い?遅い方が良い? ■ 新生児の沐浴は、科学的なエビデンスよりも文化的な背景に基づいていることが多いとされています。 ■ 様々な沐浴方法がありますが、新生児の初めての沐浴は出生後24時間以上経ってからにすることが世界保健機関(WHO)も推奨しています。 ■ そのほうが、赤ちゃんの体温... 2024年2月17日 pedallergy2016
感染症(予後) 学童に対するインフルエンザワクチン集団接種は、インフルエンザで亡くなる乳幼児のリスクを減らしていた 日本における学童に対するインフルエンザワクチン集団接種の歴史とその社会的影響とは? ■ インフルエンザが流行しています。 インフルエンザの流行状況(東京都 2023-2024年シーズン) | 東京都感染症情報センター東京都感染症情報センターは、東京都における感染症の発生状況など、感染症に関する色々な情報を提供しています... 2023年12月24日 pedallergy2016
小児科(総合) 経口補水は熱中症予防に有効?無効? 熱中症予防に対する経口補水の効果を疑問視する記事が目立っている。 ■ 熱中症予防のために、暑熱環境を避けることは前提条件としてあります。 ■ 一方で最近、熱中症予防に対する経口補水液(ORS)に関し、やや否定的な報道やweb記事を見かけることが増えています。 ■ 経口補水液(ORS)は市販のスポーツドリンクに比べ、ナ... 2023年8月23日 pedallergy2016
感染症(治療) 米国でも起こったペニシリン不足。小児の中耳炎への対応に変化はあったのか? 抗菌薬が不足している。 ■ 抗菌薬の不足が顕著になってきています。 ■ では、これは日本だけの現象なのでしょうか? ■ 最近、米国小児科学会誌に、米国の状況が論文として公開されています。 Brewster RC, Khazanchi R, Butler A, O’Meara D, Bagchi D, Michelson... 2023年8月20日 pedallergy2016
救急(集中治療) 扇風機は、若い人では体温を下げる効果がある? 『扇風機はかえって熱中症を悪化させる』は本当? ■携帯扇風機で熱中症になるひとが増えている…という記事がYahoo!トピックになっていました。 ■ このように書かれてしまうと、『扇風機が悪い』というイメージを持つ人も増えるかもしれません。 ■ 実際に、CDCなどでは『扇風機は快適さを提供してくれるかもしれないが、気温が... 2023年8月6日 pedallergy2016
小児科(総合) 冷却ジェルシートは熱中症予防に有効か? 冷却ジェルシートは、熱中症予防に有用か? ■ 7月10日ごろ、冷却ジェルシートが熱中症予防として有効な印象をもつポスターが物議をかもしました。 ■ 実際の報告は少ないようですので、最近の検討結果を共有します。 Hussain`, Asim M, Atif M, Anjum N. ASSESSMENT OF CLINI... 2023年7月20日 pedallergy2016
感染症(予防) 感染対策が緩和されたオーストラリアでは、さまざまな感染症が増えた 感染対策が緩和され、急速に感染症が増えている。 ■ 2023年5月8日に新型コロナが第5類感染症に感染症法上の位置づけが変更されました。 ■ すなわち、『個人の選択を尊重し、国民の皆様の自主的な取組をベースとした対応に』変わったわけですが、現実的には感染症対策そのものがかなり変わったといえるでしょう。 ■ KID先生が... 2023年6月19日 pedallergy2016