A群溶連菌の保菌率はどれくらいか?

溶連菌は、小児の『咽頭痛をおこす菌』として多い原因だが、保菌も少なくない。

■ A群溶連菌(Group A Streptococcus; GAS)は、『咽頭炎』を起こす菌としてはもっともポピュラーで、咽頭痛のある児の原因の15~30%程度を占めるとされています。

■ しかし、GASは『保菌(症状がないけれども検出される)』場合もあることがわかっており、その率をつかんでおくことは重要です。

■ 最近、その検出率(もしくは保菌率)を検討したメタアナリシスをみつけたので確認してみました。

 

この論文でわかったことを、ざっくりまとめると?

培養検査で確認した咽頭炎、血清学的に確認した咽頭炎、無症候性咽頭炎キャリアの保菌率を、研究285件から推定したところ、

 ✅ 高所得国における、無症候性の児におけるA群溶連菌の保菌率は 10.5%(8.4~12.9%)だった。

 ✅ 低所得国における、無症候性の児におけるA群溶連菌の保菌率は5.9%(4.3~8.1%)だった。

 

スポンサーリンク(記事は下に続きます)



Instagram:2ヶ月で10000フォロワーを超えました!!!

Xでフォローしよう