皮膚疾患(総合) 幼児期に経験した気候と、大人になってからの汗の量は関連するか? 小児期の環境と、大人になったときの汗の量は関係する? ■ ヒトは汗をかくのがとても上手な動物です。 ■ チンパンジーと比べると、ヒトの体には10倍も多くの汗腺があります。 ■ これは、ヒトの祖先が暑い環境で活動するようになったときに進化したと考えられています。 ■ ヒトの祖先がいつ頃から現代人のような汗のかき方ができる... 2024年9月9日 pedallergy2016
皮膚疾患(総合) アトピーのある児への伝染性軟属腫(みずいぼ)の管理は変更するべきか? 子どもによく見られる伝染性軟属腫(みずいぼ)とアトピー性皮膚炎の関連性を調べると? ■ 伝染性軟属腫(MC)(みずいぼ)は小児によく見られるウイルス感染症です。 ■ 伝染性軟属腫は皮膚のバリア機能の低下した部位から侵入するため、乾燥肌やアトピー性皮膚炎のある人に多く見られます。 ■ 伝染性軟属腫患者で伝染性軟属腫病変数... 2024年7月15日 pedallergy2016
皮膚疾患(腫瘍) 伝染性軟属腫に対する新規外用剤ベルダジマーゲルの有効性:第3フェーズランダム化比較試験 伝染性軟属腫に対する新規外用薬が、開発中のようです。 ■ 伝染性軟属腫は、『外用薬』で治療することは困難で、摘除をするかどうかが議論されることが多くなります。 ■ カンタリジンという甲虫の体液を使う…というランダム化比較試験がありますが、個人的にはすこし刺激感が強いのかなという印象を持っています。 ■ そんな中、最近『... 2022年8月23日 pedallergy2016
皮膚疾患(総合) バリシチニブ(商品名オルミエント)の円形脱毛症への効果:第3フェーズ試験 JAK阻害薬は円形脱毛症に有効か? ■ 円形脱毛症の 生涯有病率は決して低くなく、多発性となると特に、生活の質が大きく阻害されます。 ■ そのような背景の中、最近、アトピー性皮膚炎に使用されるようになった内服JAK阻害薬が、円形脱毛症に有効としてFDAに承認されたという報道がありました。 円形脱毛症で初の経口治療薬 米... 2022年6月16日 pedallergy2016
皮膚疾患(総合) 低GI食は、座瘡(にきび)を改善させるか? 低GI食が、座瘡に有効? ■ 低GI食とは、簡単に言うと血糖を急激に上げないような食事、ということです。 ■ 座瘡に対して、低GI食が有効という総論をみかけたので、元となった論文を確認してみました。 この論文でわかったことを、ざっくりまとめると? 15~25歳の男性座瘡患者43人に対し、低GI食群・高GI食群にランダ... 2021年5月18日 pedallergy2016
皮膚疾患(総合) カンタリジンを含有する軟膏は、伝染性軟属腫(みずいぼ)に有効である(CAMP試験) カンタリジンという甲虫の体液成分が、伝染性軟属腫(みずいぼ)に有効という報告があります。 ■ カンタリジンというのは、甲虫類が分泌する体液に含まれる物質であり、皮膚に水疱を生じる事故を起こす毒物の一種だそうです。 ■ 以前、システマティックレビューでご紹介しましたが、海外では軟属腫(水いぼ)に使用されるというプラクティ... 2020年10月3日 pedallergy2016
皮膚疾患(総合) 「子ども用」または「敏感肌用・低刺激性」と表示された日焼け止め製品に、アレルゲン性のある物質はどれくらい含有されているか? 日焼け止め製品の「おすすめ」にお答えすることは簡単ではない。 ■ 患者さんに、『日焼け止めはどんなものを使ったらいいですか』という質問を聞くことが増える時期になりました。 ■ 私は、一般には『ノンケミカル』で『SPF 30までの製品』を勧めることが多いですが、小児の日焼け止めに対する接触皮膚炎が化学薬品(紫外線吸収剤)... 2020年7月5日 pedallergy2016
皮膚疾患(総合) おむつ皮膚炎は、ベビーパウダー(タルカムパウダー)により発症しやすくなるかもしれない ベビーパウダー(タルカムパウダー)は、おむつ皮膚炎の予防に有効なのか? ■ J&J社のベビーパウダー(タルカムパウダー;日本で使われることの多いコーンスターチとは異なる)が、米国・カナダで販売中止になるそうです。 ■ このベビーパウダーの問題に関しては、かなり昔から論じられていたようですが、最近のコホート試験を... 2020年6月28日 pedallergy2016
皮膚疾患(総合) 成人の虫刺されのかゆみには、ジルテック・クラリチン・エバステルのどれが最も有効か? 蚊に刺されたときのかゆみに対し、どの抗ヒスタミン薬がより有効か? ■ 虫刺されの季節になってきました。 ■ イカリジンやディートのはいった忌避剤をつかいつつ、刺されたときの対応を考えていく必要があります。 ■ 私は、ステロイド外用薬+冷却を基本にしています。 ■ それでも難しい場合に、(私も全員に処方しているわけではあ... 2020年6月10日 pedallergy2016
皮膚疾患(総合) 日焼け止めは、効果的に塗られていないケースが多い 日焼け止めが適切に使用されているかどうか、懸念が呈されている。 ■ 日焼け止めに関してよく相談される時期になりました。 ■ もともと、日焼け止めは適切に使用されていないという報告も少なからずありますが、最近のBJDにもそんな報告がありました。 この論文でわかったことを、ざっくりまとめると? 紫外線指数の高い島での1... 2020年5月29日 pedallergy2016
皮膚疾患(総合) 伝染性軟属腫(水いぼ)の特徴は? 伝染性軟属腫に関する前向き研究。 ■ 伝染性軟属腫に関しては、最近Yahoo!に記事を書きました。 とると痛い、とらないと広がるかも、、「みずいぼ」の処置の正解はどっち? ■ 今回は、伝染性軟属腫の前向きコホート研究に関してご紹介します。 この論文でわかったことを、ざっくりまとめると? 伝染性軟属腫のある15歳未満の... 2019年9月11日 pedallergy2016
皮膚疾患(総合) ビタミンD日焼け止め ビタミンDの必要量を産生するのに、どれくらい太陽にあたる必要性があるのか? ビタミンDの産生には、日光にあたる必要性があります。 ■ 日焼け止めに関して尋ねられることが多い時期ですが、一方で、日光への曝露が少ない場合にビタミンDの産生が減りすぎないかにも配慮する必要性があります。 ■ 実際には日光曝露は、地域でも、天候でも、時間でも差がでてしまうため、正確にお答えすることは難しいとはされていま... 2019年8月21日 pedallergy2016
皮膚疾患(総合) 日焼け止めサンスクリーン光老化 日焼け止めは、新しくできる「あざ」の数を減らすかもしれない 日焼け止めは、新しくできる母斑(あざ)の数を減らすか? ■ 光老化を防ぐ観点から、日焼け止めは広く使用されるようになりました。 ■ そして、日焼け止めは新しくできる母斑(あざ)も少なくするかもしれないという報告があります。 ■ 少し古典的ですが、JAMAからの報告をご紹介します。 ※ この報告での「色素細胞性母斑」は、... 2019年8月4日 pedallergy2016
皮膚疾患(総合) 新生児のおむつ皮膚炎の予防は? おむつ皮膚炎の予防に関するレビュー。 ■ おむつ皮膚炎は、新生児期には少なくありません。 ■ 結果はかなり当たり前らしいものでしたが、予防に関するレビューがありましたのでご紹介します。 この論文でわかったことを、ざっくりまとめると? おむつ皮膚炎を予防するための新生児のケアに関する110の研究のシステマティックレビュ... 2019年7月22日 pedallergy2016
皮膚疾患(総合) グリセリンやオリーブオイルは、紫外線をブロックしない 例えば、ワセリンは紫外線を多少ブロックする効果があるようです。 ■ 「ワセリンは皮膚への紫外線の到達度を増やして日焼けしやすくなるかも」という論説もありますが、実際にはその逆の報告があることを以前ご紹介しました。 ■ では、紫外線に影響しない外用剤はどんなものがあるでしょう? この論文でわかったことを、ざっくりまとめ... 2019年7月20日 pedallergy2016
皮膚疾患(総合) 伝染性軟属腫水いぼカンタリジン 伝染性軟属腫(水いぼ)に対するカンタリジン塗布は有効か? カンタリジンは甲虫類が分泌する体液で、海外では伝染性軟属腫の治療に使用されることがあるようです。 ■ カンタリジンというのは、甲虫類が分泌する体液に含まれる物質であり、皮膚に水疱を生じる事故を起こす毒物の一種だそうです。 ■ 日本では現在使用されているわけではないのですが、海外の論文を読んでいると、軟属腫(水いぼ)に対... 2019年7月16日 pedallergy2016