アトピー性皮膚炎(治療) 新規アトピー性皮膚炎外用薬タピナロフの第2bフェーズ試験の結果は? タピナロフ:昆虫研究から皮膚病治療へ ■ カナダの研究者たちが1990年代に、ある種の線虫は、昆虫を急速に死亡させるけれども、昆虫がすぐに腐らない理由を発見しました。 ■ この線虫は、細菌Photorhabdus luminescensと一緒に生活しており、昆虫に感染するとこの細菌が昆虫の体内で増殖します。 ■ 研究者... 2023年11月28日 pedallergy2016
アトピー性皮膚炎(治療) ウパダシチニブ治療を受けたアトピー性皮膚炎患者の帯状疱疹発症リスクを予想する因子はあるか? JAK阻害薬使用中の帯状疱疹リスクは? ■ 内服JAK阻害薬を使用中は、感染に対する配慮が必要で、帯状疱疹がまれに起こることが知られています。 ■ 帯状疱疹は、水痘・帯状疱疹ウイルス(いわゆる、水ぼうそうのウイルス)の感染によって引き起こされる病気で、身体の左右どちらか一方に、ぴりぴりとした痛みと、水疱が帯状にあらわれ... 2023年11月21日 pedallergy2016
アトピー性皮膚炎(治療) デュピルマブやバリシチニブで効果不十分な、成人アトピー性皮膚炎患者に対するウパダシチニブの有効性は? 小児皮膚疾患治療の進化:内服JAK阻害薬とデュピルマブの比較と適切な薬剤選択の重要性 ■ 小児においても、内服JAK阻害薬、生物学的製剤が一部の年齢で使用できるようになり、治療の選択肢が増えてきました。 ■ どの薬剤が、その患者さんに適切なのかを考えながら処方を組み立てる必要性があります。 ■ デュピルマブとJAK阻害... 2023年11月17日 pedallergy2016
アトピー性皮膚炎(治療) アトピー性皮膚炎に、抗菌機能のある衣服は有効か?:ABC試験 銀繊維衣服とキトサン衣服のアトピー性皮膚炎への効果は? ■ 『アトピー性皮膚炎には、どんな衣服が良いですか?』という質問は、少なくありません。 ■ 以前、このテーマをまとめた記事を書きました。 ■ しかし、アトピー性皮膚炎の治療において、機能性を付け加えた繊維で製造された衣服に関してのエビデンスは質が低く、推奨度は低い... 2023年11月12日 pedallergy2016
アトピー性皮膚炎(治療) 経口JAK3/TEC阻害薬リトレシチニブは、円形脱毛症治療に有効か? 円形脱毛症治療におけるJAK阻害薬の進展。 ■いままで円形脱毛症の治療選択肢は限られており、ステロイドと免疫抑制薬が一般的な治療選択肢になっていました。 ■ JAK阻害薬はアトピー性皮膚炎にも使用され、アトピー性皮膚炎と円形脱毛症が関連することからも、関連する疾患と考えられています。 ■ JAK1とJAK3はヤヌスキナ... 2023年10月17日 pedallergy2016
アトピー性皮膚炎(治療) 生後6ヶ月からの中等症以上のアトピー性皮膚炎に対し、デュピルマブ(商品名デュピクセント)は有効か?:LIBERTY AD PRESCHOOL 試験 生後6ヶ月からデュピルマブ(商品名デュピクセント)が使用可能になりました(注意点もあります)。 ■ 子どものアトピー性皮膚炎は、2歳までに多くが発症します。 ■ 外用薬は、2021年にデルゴシチニブ軟膏、2022年にジファミラスト軟膏が保険適用になり、急速に改善してきました。 ■ しかし、乳幼児期の全身治療法は限られて... 2023年10月4日 pedallergy2016
アトピー性皮膚炎(治療) アトピー性皮膚炎に対するステロイド外用療法は、プロアクティブ療法とランクダウン療法のどちらが有効か?:Anticipate試験 プロアクティブ療法は、2000年頃から広く普及したアトピー誠意皮膚炎の治療方法。 ■ アトピー性皮膚炎の治療方法として、症状が出現したときに抗炎症薬(ステロイド外用薬など)を使用するリアクティブ治療と、症状の出る前から間欠的に抗炎症薬を使用するプロアクティブ治療があります。 ■ 一方、ステロイド外用薬をランクダウンしな... 2023年9月11日 pedallergy2016
アトピー性皮膚炎(治療) 外用PDE4阻害薬であるロフルミラストフォームは、脂漏性皮膚炎に有効か? PDE4阻害薬は、脂漏性湿疹に有効か?(抗真菌作用も含むか?) ■ 外用PDE4阻害薬ジファミラスト(モイゼルト)は、2022年に日本でも2歳以上の小児に使用できるようになりました。 ■ そのようななか、外用PDE4阻害薬のひとつであるロフルミラスト(Roflumilast)の、脂漏性皮膚炎への効果が報告されました。 ... 2023年8月8日 pedallergy2016
アトピー性皮膚炎(治療) 抗IL13抗体レブリキズマブは、アトピー性皮膚炎に有効か? アトピー性皮膚炎に対する生物学的製剤が増えていくことが予想されている。 ■ 急速にアトピー性皮膚炎の病態が解明され、それぞれの経路を抑える薬剤が次々と開発されてきています。 ■ すでに一部はアトピー性皮膚炎に有効性が示せず、中断されたものもありますが、抗IL13抗体であるレブリキズマブの有効性がBJDに報告されました。... 2023年7月10日 pedallergy2016
アトピー性皮膚炎(治療) セラミドを含む保湿剤は、他の保湿剤より有効か?:システマティックレビュー&メタアナリシス 保湿剤にはエモリエントとモイスチャライザーがある。 ■ 『保湿剤』とひとことで言っても、エモリエントとモイスチャライザーがあります。 ■ では、モイスチャライザーに利用されることの多いセラミド含有の保湿剤と、他の保湿剤の有効性に差はどれくらいあるのでしょうか? ■ 最近のメタアナリシスを共有します。 Nugroho ... 2023年7月9日 pedallergy2016
アトピー性皮膚炎(治療) アトピー性皮膚炎に対する新規メカニズム薬、抗OX40抗体は有効か? アトピー性皮膚炎に対し、さまざまなメカニズムの薬剤が開発されている。 ■ アトピー性皮膚炎の治療に関して、2018年のデュピルマブ(商品名デュピクセント)の登場から、急速な進化をしはじめました。 ■ 小児に関しても、2021年からのデルゴシチニブ(コレクチム)軟膏を皮切りに、さまざまな薬剤が使えるようになってきています... 2023年7月4日 pedallergy2016
アトピー性皮膚炎(治療) 英国で市販されているアトピー性皮膚炎に対するさまざまな保湿剤は、どれが有効性が高いか? アトピー性皮膚炎に対し、さまざまな保湿剤が市販されているが、どのような保湿剤がより有効かに関する報告は十分ではない。 ■ 外来でよく尋ねられる質問に、『どの保湿剤がよいでしょうか?』というものがあります。 ■ しかし、なかなかその質問にクリアカットにお答えすることは難しいものです。 ■ というのも、世の中にある市販の保... 2023年7月3日 pedallergy2016
アトピー性皮膚炎(治療) アトピー性皮膚炎の治療における入浴やシャワーは効果がある?それともない?:システマティックレビュー&メタアナリシス アトピー性皮膚炎のスキンケア、洗う?洗わない? ■ 夏が近づいてきました。 ■ 『首回りや、膝うらが悪化しやすくなりました』という患者さんからの話を聞くことがおおくなってきたわけですが、その場合に考えるのが『洗浄』です。 ■ スキンケアにおいて、洗浄の議論はすくなからずあり、以前、医学雑誌でレビューをまとめたことがあり... 2023年6月11日 pedallergy2016
アトピー性皮膚炎(治療) 保湿剤は、子どものアトピー性皮膚炎の再燃をどれくらい防ぐ?:メタアナリシス 保湿剤を定期的に使用することは、アトピー性皮膚炎の『基本治療』に位置づけられています。 ■ 保湿剤は、アトピー性皮膚炎の治療における基本治療です。 ■ そして2017年に、コクランシステマティックレビューでも、『保湿剤が悪化までの期間を有意に伸ばす』とまとめられています。 ■ しかし、すでにその報告から6年が経過してお... 2023年6月2日 pedallergy2016
アトピー性皮膚炎(治療) ステロイド外用薬だけでなく、デルゴシチニブ軟膏でも『プロアクティブ療法』は可能? プロアクティブ療法は、2000年頃から普及してきた、抗炎症薬を間欠的に使用して悪化を防ぐ、アトピー性皮膚炎の治療法。 ■プロアクティブ療法とは、再燃しやすいアトピー性皮膚炎に対し『悪化する前に』『間欠的に』抗炎症薬を使用するという治療法です。 ■ プロアクティブ療法に使用される抗炎症薬は、おもにステロイド外用薬が活用さ... 2023年5月22日 pedallergy2016
アトピー性皮膚炎(治療) マインドフルネス&セルフコンパッションを用いたアトピー性皮膚炎治療は有効か? 認知行動療法・行動経済学・セルフコンパッション…さまざまな心理学的手法が医学に取り入れられようとしている。 ■ 認知行動療法が医学に取り入れられるなか、マインドフルネス・ストレス軽減法やセルフコンパッションが盛んになってきています。 ■ そして最近、JAMA Dermatologyに、成人のアトピー性皮膚炎を対象に、マ... 2023年5月15日 pedallergy2016