夜尿症の治療薬デスモプレシンは、使いやすく有効性が高いものの、再発率が高いことが問題点になっています。
■ 夜尿症はすくなくない子どもの慢性疾患の一つです。
■ 経過観察も一つの方法ですが、治療をおこなった方がはやく安定することもあり、現在は治療を考慮することが多いです。
■ 初期療法は抗利尿ホルモン(デスモプレシン)とアラーム療法ですが、やはり使いやすいのはデスモプレシンです。
■ ただし、デスモプレシンはアラーム療法よりも再燃率がたかいという問題点があります。
■ そこで、『漸減した方がより再燃がすくないかも』という報告をご紹介します。
この論文でわかったことを、ざっくりまとめると?
新規にODM治療を受けた単症候性夜尿症のある児157例のうち、デスモプレシン溶解錠が著効した児49人を[240μg/日→120μg/日→120μg/日隔日→休薬]群、[240μg/日→ODM120μg/日→ODM1日60μg/日→60μg/日隔日→休薬]群にランダム化し、再年率を比較したところ、
✅ デスモプレシン中止後に夜尿症が再発したのは、B群14例(56%)、C群4例(17%)だった(P=0.026)。
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