小児科(総合) 小児の脱水症を評価するには、どの身体所見が有用か? 小児の脱水を、身体所見や経過から見分ける知識は重要といえる。 ■ 胃腸炎の際の脱水は、小児にとってもっとも警戒すべき病態でしょう。 ■ しかし、血液検査を全員にする必要なんてもちろんありませんし、輸液に比較して経口補液は効果に劣らず安全という報告もあります。 ■ すなわち、症状や診察所見から、脱水(5%以上)を見分ける... 2020年12月3日 pedallergy2016
小児科(総合) 睡眠不足があると、風邪をひきやすくなる 睡眠不足は、風邪をひきやすくする? ■ 『風邪をひきにくくするために睡眠を十分取りましょう』とはよくある助言と言えましょう。 ■ では、実際に睡眠不足は風邪をどれくらい引きやすくするのでしょうか? この論文でわかったことを、ざっくりまとめると? 健康な成人ボランティア( 21~55歳)計153人に対し、14日間の睡眠... 2020年11月15日 pedallergy2016
小児科(総合) 小児の胃腸炎に対し、経口補液は経静脈補液(点滴)に効果は劣らない 経口補液は、経静脈輸液(いわゆる点滴)に劣るのか? ■ 経口補液(経口補水)は、小児の胃腸炎に対する治療の中心です。 ■ 『点滴をしてほしい』という希望は少なからずありますが、実際は経口補液と有効性は変わらないという報告があります。 ■ 経口補液とは、『適切な塩分と糖分濃度』の水分を少しずつ飲んでいく方法です。 参考 ... 2020年11月7日 pedallergy2016
小児科(総合) 子どもの便秘に対する薬剤は? 小児の便秘に対する薬物治療に対するレビュー。 ■ 便秘は、生活の質を下げますし、場合によっては成長も阻害する可能性があります。 ■ ですので、うまく治療をしていく必要があります。 ■ 便秘の治療はweb記事でも解説しましたが、便秘の治療の最初は、まずは『便の栓を抜く』ことから始まります。 ■ つまり、多くの場合は、『浣... 2020年11月1日 pedallergy2016
小児科(総合) 慢性の便秘は、小児の成長を遅らせるかもしれない 便秘症には、さまざまな悪影響があります。 ■ たとえば、慢性便秘は生活の質を大きく下げます(Journal of pediatric gastroenterology and nutrition 2005; 41:56-60.)。 ■ それだけでなく、成長も阻害するのではないかという報告もあります。 この論文でわかっ... 2020年10月31日 pedallergy2016
小児科(総合) ロタウイルス胃腸炎に伴う尿路結石の特徴は? ロタウイルスは胃腸炎だけでなく多彩な合併症をきたします。 ■ ロタウイルスワクチンがこの10月に定期ワクチンになり、今後ロタウイルスにより重篤化する方が減ることが期待されます。 ■ ロタウイルスは胃腸炎を起こすことは知られていますが、一部脳炎をきたしたり、胃腸炎関連痙攣をおこしたり、そして稀ながら尿路結石をおこすことが... 2020年10月15日 pedallergy2016
小児科(総合) 小児の便秘に食物繊維は有効か? 食物繊維は、小児の便秘に有効か? ■ 食物繊維が便秘に有効かを検討した研究結果は多くはないですが、有効であるという文脈で論じた報告はすくなくありません(Alimentary Pharmacology & Therapeutics 2019; 49:506-15.)。 ■ このテーマでみつけたメタアナリシス、元の... 2020年10月14日 pedallergy2016
小児科(総合) 修正ブリストルスケールは、小児の便秘診断にも活用できる 小児の便秘を判定するための小児ブリストル便性状スケール。 ■ 小児ブリストル便性状スケールは、便秘の判定に有用であることがわかっています。 ■ その前に、そのブリストルスケールの妥当性や再現性があるかどうかの確認を要しますが、2010年にその検討結果が報告されています。 この論文でわかったことを、ざっくりまとめると?... 2020年10月12日 pedallergy2016
小児科(総合) 小児の便秘は、便の回数より便の形の方が有意に判定できる 便秘に関して、便回数と便の性状、どちらのほうが便秘を診断する? ■ 外来で『便秘かも』というお話を聞いたとき、個人的には『便の形は?』と尋ねています。 ■ というのも、こんな研究結果があるからです。 この論文でわかったことを、ざっくりまとめると? 機能性便秘と診断された44人(平均年齢7.8歳)と、健康で便秘のない3... 2020年10月4日 pedallergy2016
小児科(総合) 夜尿にビタミンDが有効? 夜尿に関する論文をしらべていて見つけたちょっと変わった研究。 ■ 夜尿に関しては、ガイドラインがしっかりしており、その内容にそって治療を行うのが標準治療で早道だと思っています(自分自身が専門とはいえませんし…)。 ■ しかし、夜尿に関する論文をしらべていると、ビタミンDが有効というランダム化比較試験をみつけました。 ■... 2020年9月9日 pedallergy2016
小児科(総合) 小児の胸痛で、多い原因はなにか? 小児の胸痛で、多い原因はなにか? ■ 『胸痛』は、小児科外来でも時々見受けられる訴えです。 ■ 循環器(心臓)疾患を思い浮かべやすいのですが、小児では極めてすくないことがわかっており、病歴から検査が不要であることを判断できることも多いです。 ■ 実際の頻度を検討した報告をご紹介します。 ※小児循環器専門医のふじさん先... 2020年8月24日 pedallergy2016
小児科(総合) ラクツロースは小児の慢性便秘に有効か? ラクツロース(乳糖から作られたオリゴ糖)は、小児の慢性便秘に有効か? ■ 成人の便秘症に対しては、最近さまざまな薬剤が使えるようになってきていますが、小児に関してはポリエチレングリコール製剤(モビコール)がようやく使えるようになったくらいで、すくない薬剤でやりくりしなければなりません。 ■ ラクツロースは、乳糖を原料と... 2020年8月9日 pedallergy2016
小児科(総合) 子どもの便秘症にプロバイオティクス(整腸剤)は有効か? 子どもの便秘症に整腸剤を処方されているケースは多いですが、どれくらい効果があるのでしょうか? ■ 便秘症は、小児においてきわめて多い病態です。 ■ 最近、ステイホームのために運動量が減ったせいか特に多くなった印象があります(便秘に対する運動療法の効果のエビデンスは低いですが…) ■ 外来で診療していると、便秘で処方され... 2020年8月8日 pedallergy2016
小児科(総合) 腹痛により受診した子どもの診断で最も多いのは、便秘症である 腹痛で救急外来に受診する子どもは多い。 ■ 救急外来には、さまざまな症状で受診される方がいらっしゃいます。 ■ そのうち、腹痛は珍しくない症状ですが、診断に苦慮する場合も少なくありません。 ■ とはいえ、圧倒的に多い診断は便秘です。 ■ 浣腸での腹痛の改善は、かならずしも確定診断ではありませんが、おおくはスッキリ良くな... 2020年8月5日 pedallergy2016
小児科(総合) 決まった時間にスキンケアを行ってから速やかに就寝すると、乳幼児の睡眠障害が改善するかもしれない 『寝付きがわるい』という訴えは、健診などでよく聞く質問事項です。 ■ 乳幼児期に『寝てくれない』という悩みはよく聞くものの、具体的な指示は難しいものですが、新生児期のスキンケアに関して調べていたときにみつけた報告があります。 ■ 『決まった時間に3段階のルーチンをしてから寝かせると、乳幼児の睡眠の質が改善する』という、... 2020年7月24日 pedallergy2016
小児科(総合) ベビーパウダーの使用は、卵巣がんの発生を増やすのか? ベビーパウダーの使用は、卵巣がんの発生を増やす? ■ J&J社のベビーパウダーが卵巣がんの原因になった可能性があるとして、賠償金2200億円の支払いが命じられたというニュースがありました。 米医薬品大手ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)が販売したタルク(滑石)を原料とするベビーパウダーが、卵巣がん... 2020年6月27日 pedallergy2016