小児科(総合) 熱性けいれんは、何時頃に多い? 熱性けいれんは、どの時間帯に多いのか? ■ 熱性けいれん(熱性発作)は、生後6か月から6歳くらいまでの幼い子どもに多く見られるけいれん発作の一種です。 ■ アメリカやヨーロッパでは2~5%、日本やグアムでは10~14%と報告されていて、国や地域で差があります。 ■ ほとんどは発熱後24時間以内に起こり、ウイルスや細菌の... 2025年1月22日 pedallergy2016
小児科(総合) 熱性けいれんに解熱薬を使用すると、再燃を予防する?予防しない? 熱性けいれん(熱性発作)に解熱薬を使う?使わない? ■ 熱性けいれんは、5歳までの子どもに2~5%の割合で起こるとされており、日本人ではさらに多いと考えられています。 ■ 一度起きると同じ発熱中に14.8%の確率で繰り返し起こり、2年以内には約30%が再発することが知られています。 ■ 日本のガイドラインでは、重症度の... 2025年1月21日 pedallergy2016
小児科(総合) 扇風機と湿らせた布の組み合わせは、ベビーカーの暑さを軽減させる 最近の異常な暑さに対処するため、乳幼児のために、ベビーカーに電池式の扇風機を取り付けることの有効性が研究されました。 ■ 最近は夏季の気温の高さは異常ですよね。 ■ 熱によるストレスが乳幼児突然死症候群(SIDS)と関連していることが知られています。 ■ すなわち、乳幼児への介入(例えば、衣服を減らす、日光の回避、涼し... 2024年7月5日 pedallergy2016
小児科(総合) 経口補水は熱中症予防に有効?無効? 熱中症予防に対する経口補水の効果を疑問視する記事が目立っている。 ■ 熱中症予防のために、暑熱環境を避けることは前提条件としてあります。 ■ 一方で最近、熱中症予防に対する経口補水液(ORS)に関し、やや否定的な報道やweb記事を見かけることが増えています。 ■ 経口補水液(ORS)は市販のスポーツドリンクに比べ、ナ... 2023年8月23日 pedallergy2016
小児科(総合) 冷却ジェルシートは熱中症予防に有効か? 冷却ジェルシートは、熱中症予防に有用か? ■ 7月10日ごろ、冷却ジェルシートが熱中症予防として有効な印象をもつポスターが物議をかもしました。 ■ 実際の報告は少ないようですので、最近の検討結果を共有します。 Hussain`, Asim M, Atif M, Anjum N. ASSESSMENT OF CLINI... 2023年7月20日 pedallergy2016
小児科(総合) 『おくるみ』は、発育性股関節形成不全(先天性股関節脱臼)のリスクを上げるか? おくるみと発育性股関節形成不全(先天性股関節脱臼)には関連があると考えられている。 ■ おくるみは、世界中で、赤ちゃんを落ち着かせて眠りにつかせる助けとして使用されたり、冬に寒さをしのぐのによいと信じられている文化圏もあります(Pediatrics 2007; 120:e1097-106.)。 ■ 一方で、発育性股関節... 2022年11月8日 pedallergy2016
小児科(総合) 川崎病の流行は、特定の感染症の流行と関連しているかもしれない 新型コロナのパンデミック時、一般的な感染症の流行がすくなくなった。その時期には、川崎病も減ったことが報告されている。 ■ 川崎病は、2012年のRAISE studyからステロイドの有効性が示唆され、ガイドラインが改定されるなど治療の発展がつづいているものの、病因に関しては十分に解明されたとはいえません。 ■ 感染症が... 2022年10月22日 pedallergy2016
小児科(総合) 新規片頭痛治療薬、抗CGRP抗体(ガルカネズマブ)の有効性は? ガルカネズマブ (商品名エムガルティ)が、他剤の有効性の低い片頭痛への保険適用となりました。 ■ 片頭痛治療薬は、この20年程度あたらしい治療薬が現れていない状況でした。 ■ そのような中、今年になって抗 CGRPモノクローナル 抗体が、18歳以上の他剤の有効性が不十分な片頭痛に保険適用となりました。 ■ 日本で行われ... 2021年12月25日 pedallergy2016
小児科(総合) 砂糖のはいっている飲料の価格が上がると、肥満の子どもが減るかもしれない 加糖飲料の消費量が減ると、肥満が減るのか? ■ メキシコでは、2014年1月にソーダ、エナジードリンク、ペットボトルのお茶、果汁飲料、フレーバーウォーターなどの糖分を含む飲料に対して、1リットルあたり1メキシコドル(0.08米ドル)(約10%)の課税をはじめました。 ■ その結果、加糖飲料の購入量は平均で約8%減少し、... 2021年12月14日 pedallergy2016
小児科(総合) 夜尿症に対するアラーム療法は、睡眠前に水分負荷をしたほうが夜尿が改善する可能性があがるかもしれない 夜尿症に対するアラーム療法は、有効な治療ですが、再燃が問題点としてあります。 ■ 夜尿症は少なくない疾患ですが、治療のファーストチョイスとしてはデスモプレシンもしくはアラーム療法(併用もあり)です。 ■ アラーム療法は薬物を使わない方法ではあるものの、再燃が多いことが問題点として挙げられます。 ■ 一方で、デスモプレシ... 2021年11月29日 pedallergy2016
小児科(総合) 『鉄玉子』は、鉄欠乏性貧血に有効なのか? ”鉄玉子”は、鉄欠乏性貧血に有効か? ■ 『”鉄玉子”は鉄欠乏性貧血に有効か?』に関しては、ときどきネットで見かけます。 ■ 要は、鉄鍋や鉄のインゴットが料理にとけて、鉄を無理なく摂取できるのではないか?ということをテーマにしています。 ■ 基本的に私は鉄欠乏性貧血にこれらの方法は禁止もしませんが、『もし効果があればい... 2021年9月28日 pedallergy2016
小児科(総合) 靴下の匂いは、蚊を引き寄せるかもしれない 蚊は、どのような理由で人間に誘引されるか? ■ 『なぜ私ばかり蚊に刺されるのでしょうか?』という質問をときどき受けます。 ■ 蚊の誘引物質に関しては、多くの成分が同定されています。 ■ 人が吐く二酸化炭素から、最近は皮膚の表面の細菌叢がひとによって異なり、その細菌叢の違いによって誘引する程度がことなるのではないかという... 2021年8月14日 pedallergy2016
小児科(総合) 耳かきをすると咳が誘発される『アーノルド反射』と慢性咳嗽の関係とは? 外耳道を刺激すると咳が誘発される反射を、『アーノルド反射』といいます。 ■ 『耳かきをすると咳がでる』という訴えは、たまに聞くことがあります。 ■ この反射は、『アーノルド反射』としてしられています。 ■ アーノルド反射を報告したフィリップ・フリードリッヒ・アーノルドは、19世紀のドイツの解剖学者で「史上最高の解剖学者... 2021年8月13日 pedallergy2016
小児科(総合) 体位性頻脈症候群(起立性調節障害の一病型)の危険因子はなにか? 体位性頻脈症候群(POTS)は起立性調節障害の中でも多く、リスク因子を意識することは重要です。 ■ 起立性調節障害は、きわめて多い疾患でこれから気温が高くなってくるとさらに発症する子どもが増えてきます。 ■ 起立直後性低血圧、体位性頻脈症候群、神経調節性失神、遷延性起立性低血圧といったタイプに分けられ、体位性頻脈症候群... 2021年4月17日 pedallergy2016
小児科(総合) 小児の脱水症を評価するには、どの身体所見が有用か? 小児の脱水を、身体所見や経過から見分ける知識は重要といえる。 ■ 胃腸炎の際の脱水は、小児にとってもっとも警戒すべき病態でしょう。 ■ しかし、血液検査を全員にする必要なんてもちろんありませんし、輸液に比較して経口補液は効果に劣らず安全という報告もあります。 ■ すなわち、症状や診察所見から、脱水(5%以上)を見分ける... 2020年12月3日 pedallergy2016
小児科(総合) 睡眠不足があると、風邪をひきやすくなる 睡眠不足は、風邪をひきやすくする? ■ 『風邪をひきにくくするために睡眠を十分取りましょう』とはよくある助言と言えましょう。 ■ では、実際に睡眠不足は風邪をどれくらい引きやすくするのでしょうか? この論文でわかったことを、ざっくりまとめると? 健康な成人ボランティア( 21~55歳)計153人に対し、14日間の睡眠... 2020年11月15日 pedallergy2016