じんましん(治療) ゾレア(オマリズマブ)のバイオシミラーは、同等の薬効を発揮するか? 慢性蕁麻疹治療薬オマリズマブのバイオシミラーの有効性と安全性は? ■ バイオシミラー(バイオ後続品)は、先行した特許が切れたバイオ医薬品と同等または同質の品質、安全性、有効性を持つ医薬品です。 ■ 先発のバイオ医薬品とは別の製薬会社によって開発され、先行品と比較して価格が低く設定されることが多いため、患者の経済的負担や... 2025年2月6日 pedallergy2016
じんましん(原因) 食物アレルギーがあると、慢性蕁麻疹を起こしやすくなるのか? 食物アレルギーと慢性じんましんの関連に関する、メタアナリシスが実施されました。 ■ 慢性特発性じんましんは、6週間以上続くじんましんや血管性浮腫が繰り返し起こる病気です。 ■ 症状が予測しにくく、患者さんの生活の質に大きな影響を与えます。 ■ そして慢性じんましんは、発症後1、3、5年後の寛解率は、それぞれ18.5%、... 2025年1月6日 pedallergy2016
アレルギー性鼻炎(治療) 季節性アレルギー性鼻炎に対する鼻噴霧ステロイド薬と抗ヒスタミン薬内服薬は、どちらがより有効?:メタアナリシス アレルギー性鼻炎治療で点鼻薬が推奨される中、経口薬との効果との比較に関するメタアナリシスが実施されました。 ■ アレルギー性鼻炎の治療薬には、主に2種類あります。 すなわち、鼻に直接スプレーする薬(点鼻薬)と、飲み薬(経口薬)です。 ■ 2020年に発表された国際的な治療ガイドラインでは、症状が中程症以上の患者には点鼻... 2024年11月22日 pedallergy2016
アレルギー一般(病因) 赤ちゃんの泣き止まない症状「乳児疝痛」と、その後のアレルギー疾患の発症リスクは関係する? 乳児疝痛は生後数か月の赤ちゃんに見られる激しい泣き症状。乳児疝痛後の問題への影響が示唆されてきており、大規模研究で詳しく調査された。 ■ 乳児疝痛、コリックや黄昏泣きとは、赤ちゃんが理由がはっきりしないまま激しく泣き続ける症状のことです。 ■ この症状は、赤ちゃんが生まれてから数か月間に起こることが多く、時間が経つと自... 2024年9月7日 pedallergy2016
薬物アレルギー(診断) βラクタム系抗菌薬にアレルギーを疑われた児に、実際に内服試験をするとどれくらい陽性になるか? ペニシリンを含むβラクタム系抗菌薬アレルギーの正確な診断と適切な使用が課題となっている。 ■ βラクタム系抗菌薬は、細菌の細胞壁の形成を阻害することで、細菌の増殖を抑え、感染症の治療をするタイプの薬です。 ■ そしてβラクタム系抗菌薬は、ペニシリンやセファロスポリンなど、様々な種類があり、ひろく活用されています。 ■ ... 2024年8月14日 pedallergy2016
アレルギー性鼻炎(診断) アレルギー性鼻炎は、1歳でも発症する? 小児のアレルギー性鼻炎、特に通年性の増加が報告され、最新の研究では、より低年齢での発症の可能性も示唆されています。 ■ 世界的にもアレルギー性鼻炎は増加傾向にあるのですが、近年、特に小児での増加が複数の疫学研究で報告されています。 ■ 日本では主にダニとスギ花粉がアレルギー性鼻炎の主要なアレルゲンとなっており、特にダニ... 2024年8月13日 pedallergy2016
アレルギー一般(予防) BCG接種は、アレルギー疾患の予防に働くか?:MIS BAIR試験 アレルギー増加の原因として「古き友人仮説」が注目され、BCGのアレルギー予防効果が大規模研究で調査されている。 ■ アレルギー疾患は世界的に増加しています。アレルギー疾患が増加している理由については、仮説はさまざま提唱されていますが、その一つが「古き友人仮説」です。 ■ 「古き友人仮説」(Old Friends Hyp... 2024年8月10日 pedallergy2016
アレルギー性鼻炎(治療) 1歳から4歳の乳幼児にも、ダニ舌下免疫療法は有用&安全か? アレルギー性鼻炎の低年齢化を背景に、1〜4歳の子どもを対象としたダニ舌下免疫療法錠の有効性と安全性が報告された ■ 通年性アレルギー性鼻炎は増加している疾患です。 ■ 日本では、5歳未満の子どもの4%、5〜9歳の子どもの22.5%が発症していると考えられています。 ■ アレルギー性鼻炎の治療は、アレルゲンを避ける、薬物... 2024年8月8日 pedallergy2016
じんましん(治療) 蕁麻疹に対し、ロイコトリエン受容体拮抗薬(シングレアなど)の追加は有効か? 蕁麻疹が6週間以上続くと慢性とされ、治療にロイコトリエン拮抗薬が使われることがあります。その効果について最近メタアナリシスが報告されました。 ■ 蕁麻疹の多くは6週間未満におさまり、急性蕁麻疹に分類されます。 ■ 6週間以上持続するものは慢性と分類され、有病率は、アジアでは1.4%あるという報告があります。 ■ ロイコ... 2024年7月13日 pedallergy2016
アレルギー一般(治療) JAK阻害薬外用薬デルゴシチニブ軟膏は、円形脱毛症に有効か? JAK阻害薬内服薬が円形脱毛症に効果が期待されており、副作用の少ない外用JAK阻害薬が治療に適応できるかどうか注目されています。 ■ 円形脱毛症(AA)は、髪の毛が部分的に抜ける自己免疫疾患です。この病気はCD8+ T細胞という免疫細胞が関与し、生涯で約2%の人が発症します。 ■ 重症化すると頭全体や全身の毛が抜けるこ... 2024年6月13日 pedallergy2016
アレルギー性鼻炎(治療) アレルゲン舌下免疫療法は、はやめに始めたほうが、その後の利益が大きくなるかもしれない アレルギー性鼻炎に対する免疫療法、先延ばししてもいい?という質問。 ■ 舌下免疫療法は、アレルギーの原因物質を含む薬を毎日舌の下に投与する治療法です。 ■ 日本では、スギ花粉症とダニによるアレルギー性鼻炎に保険適用となっていますが、3~5年継続して服用する必要があります。 ■ アレルギー性鼻炎は、日常生活に多くの問題を... 2024年4月15日 pedallergy2016
アレルギー一般(その他の話題) SNSとアレルギー情報の付き合い方とは? SNSと医学情報。光と影。 ■ SNSは情報を共有する方法を大きく変えました。 ■ 最近、SNSは大きな変容をしてきてはいますが、医療において、患者が情報を探したり、医師との関係を築いたりする大切なツールともいえるでしょう。 ■ SNSは便利な面もありますが、間違った情報が広がりやすくなるという問題もかかえています。 ... 2024年2月11日 pedallergy2016
じんましん(治療) 寒冷蕁麻疹。有病率、治療、予後は? 物理性蕁麻疹の一種、寒冷蕁麻疹とは? ■ 寒冷蕁麻疹は、『物理性蕁麻疹』、すなわち、様々な刺激でおこる蕁麻疹のうちの一つです。 ■ ありふれた物理的な刺激のひとつが『寒さや冷たさ』ということです。 ■ 発症するメカニズムは十分にわかっていませんが、蕁麻疹だけでなく、発熱、腹痛など、そして強いアレルギー症状であるアナフィ... 2024年2月6日 pedallergy2016
アレルギー性鼻炎(治療) 舌下免疫療法のタブレットを置く場所は、『舌下』以外にはないか? 舌下免疫療法(SLIT)の安全性と有効性:舌下以外の代替ルートはある? ■ 舌下免疫療法(SLIT)は、広く実施されるようになりました。 ■ しかし、開始時の口腔内の症状(刺激感、かゆみ)を中心とした副作用をおこすことがあります。 ■ 最近、日本における4年間の市販後調査による分析結果があり、ダニ舌下錠剤の有害事象のほ... 2024年1月29日 pedallergy2016
じんましん(治療) 慢性蕁麻疹に対する抗ヒスタミン薬、毎日内服?症状があるときのみ内服? 慢性蕁麻疹に対し、抗ヒスタミン薬を症状があるときのみに内服するか、それとも毎日内服するか。 ■ 個人的に、慢性特発性蕁麻疹の方には症状があるときのみ抗ヒスタミン薬を内服するのではなく、『毎日』内服をすすめています。 ■ しかし、このテーマに関しては、十分なデータはありませんでした。 ■ そして最近、Allergy誌にこ... 2023年8月22日 pedallergy2016
アレルギー性鼻炎(治療) スギ花粉舌下免疫療法の満足度は、小児より成人のほうがいいかもしれない 小児と成人で、舌下免疫療法の有効性に差があるか? ■ 今年はスギ花粉の飛散が多いです。 ■ 来年以降はどうなるか…というと、残念ながらスギ花粉の飛散がおさまることはなく、私達が生きている間は続くことになります。 ■ すなわち、『スギ花粉が大量飛散する環境』に適応する必要性があります。 ■ そういったなか、2018年から... 2023年3月14日 pedallergy2016