食物アレルギー(診断) 患者がわからないように食べる負荷試験と、わかって食べる負荷試験、どれくらい精度が異なるか?:ALDORADO試験 食物アレルギー診断で広く使われる「オープン負荷試験」の精度を、盲検法と比較した検討が行われました。 ■ 食物アレルギーは、増えています。 ■ 食物アレルギーの正しい診断は、生活の質を大きく左右するため、とても大切です。 ■ 確定診断は食物負荷試験(OFC)で行います。 ■ 食物アレルギーの診断は、問診(お話を聞く)、血... 2024年12月14日 pedallergy2016
食物アレルギー(診断) 大豆アレルギーにおけるGly m4特異的IgE抗体価でバラ科果物アレルギーを予測できる 花粉アレルギーがあると、関連食物でアレルギー反応が出るというPFAS。その鑑別はどうするか? ■ 花粉-食物アレルギー症候群(PFAS)は、花粉アレルゲンに感作されると起こる食物アレルギーのことです。 ■ PFASの世界的な有病率は10%~35%と推定されているようです。 ■ 一般的には、生の果物による皮膚検査がおこな... 2024年5月3日 pedallergy2016
食物アレルギー(診断) クルミアレルギー患者に、ピーカンナッツアレルギーはどれくらいあるか? 増えている木の実アレルギー。基本的には個別に考える必要性がありますが、一部の木の実類はそれぞれ関連が深いこともわかっています。 ■ 木の実アレルギーに関しては、それぞれが独立しているアレルゲンであるという認識が必要です。 ■ しかし、一部は近しい関係性にあることが知られています。 ■ カシューナッツとピスタチオに関して... 2024年4月7日 pedallergy2016
食物アレルギー(診断) カシューナッツ・ピスタチオ両方にアレルギー血液検査陽性の児のうち、ピスタチオアレルギーはどれくらいの率で起こり得るか? 増えている木の実アレルギー。カシューナッツとピスタチオは特に密接と考えられていますが… ■ 木の実類アレルギーは、それぞれ独立して起こることが多く、それぞれのアレルギーの知識が必要になります。 ■ そのなかで関係性が近しいものとして、、の関係性が挙げられます。 ■ そのなかでもカシューナッツとピスタチオは特に近しく、個... 2024年3月28日 pedallergy2016
食物アレルギー(診断) アーモンドアレルギーを、負荷試験前に予測できるか? クルミとカシューナッツが、日本のナッツアレルギーで最多ではあるものの、アーモンドの相談も多いです ■ 木の実類(ナッツ類)アレルギーが増加しています。 ■ 現在、日本の食物アレルギーの第3位となっています。 ■ その中でも圧倒的に多いのがクルミとカシューナッツです。 ■ クルミが木の実類の 56.5%、カシューナッツが... 2024年3月24日 pedallergy2016
食物アレルギー(診断) 食物蛋白誘発胃腸症は、小児救急外来における嘔吐の鑑別診断として重要 新生児乳児食物蛋白胃腸症(FPIES):IgE非依存性食物アレルギーの特徴と診断の課題 ■ 一般的に、食物アレルギーはIgE抗体が陽性で、即時型といわれるアレルギーのタイプが多いです。 ■ しかし、食物蛋白誘発腸炎症候群(FPIES)は、IgEを伴わない消化管アレルギーとされています。 ■ そして現在、日本では、FPI... 2024年1月9日 pedallergy2016
食物アレルギー(診断) IgE抗体陽性のために除去食が指導されていたピーナッツアレルギー児の多くは、実際に食べると症状はない 離乳食の早期開始と、食物特異的IgE抗体検査の問題点。 ■ 最近、食物アレルギーの子どもが増加していることが指摘されています。 ■ そのため、離乳食を早期に開始することで食物アレルギーを予防するという方策が推奨、もしくは提案されるようになっています。 ■ その流れの中で、事前のスクリーニングとして食物特異的IgE抗体検... 2024年1月4日 pedallergy2016
食物アレルギー(診断) 鶏卵を食べられるようになった児は、ウズラ卵を摂取できる可能性が高い 鶏卵アレルギーとウズラ卵アレルギーの関係は? ■ うずらの卵と鶏卵は、アレルギーとして高率に交差すると考えられています。 ■ 一般的に、鶏卵アレルギーがある場合にはうずらの卵も除去食を指導することになるでしょう。 ■ 鶏卵アレルギーのある児が、うずら卵でアナフィラキシーをおこした…というような報告もあります。 ■ では... 2023年12月18日 pedallergy2016
食物アレルギー(診断) 生後3ヶ月に、どれくらいの乳児が食物アレルゲンと吸入アレルゲンに感作されているのか? 小児のアレルゲン感作はいつから?PreventADALL研究からの報告。 ■ IgE抗体は、アレルギーに『感作』されていることを示す、重要な検査です。 ■ しかし、小児におけるIgE抗体の産生時期は、母親のIgE抗体がすぐに消失するためはっきりしていません。 ■ そのなかで、北欧のコホート研究から、生後3ヶ月の感作状況... 2023年12月5日 pedallergy2016
食物アレルギー(診断) 皮膚から蒸発してくる水分量は、食物負荷試験時の症状を予測する? 経皮水分蒸散量(TEWL)が食物負荷試験時の予測因子になる? ■ 食物アレルギーの診断には、実際に食べてみる経口食物負荷試験がゴールドスタンダードです。しかし、この方法にはリスクと労力が伴います。 ■ 一方で、皮膚からの水分蒸発量を示す「経皮水分蒸散量(TEWL)」という指標があり、これを用いて皮膚のバリア機能を測定す... 2023年10月10日 pedallergy2016
食物アレルギー(診断) ナッツアレルギーのある親子は、さまざまなナッツを区別できる? ナッツアレルギーは増えている。 ■ ナッツアレルギーは増えています。 ■ 日本における食物アレルギーのうち、第三位がナッツアレルギーです。 ■ とはいえ、『ナッツ』といっても、さまざまなナッツがありますよね。それらのナッツ類の区別って、実際に可能でしょうか? Heraghty F, Hurley S, Flynn N... 2023年9月12日 pedallergy2016
食物アレルギー(診断) オープン食物負荷試験と二重盲検食物負荷試験の精度は差があるか? 食物負荷試験は、『オープン法?』『ブラインド?』 ■ 食物経口負荷試験には、オープン法とブラインド法があります。 ■ オープン法よりブラインド法のほうが正確な結果が得られると考えられていますが、その2つを比較した研究は少ないという問題点がありました。 ■ そしてその認識にちょっとした一石を投じる研究が、Allergy誌... 2023年8月10日 pedallergy2016
食物アレルギー(診断) Baked Egg(十分に焼き固めた卵)の陽性予測には、どのような検査が最も有用か? Baked Eggとは、ビスケットのように『焼き固めた卵』のこと。 ■ 卵アレルギーは日本人の食物アレルギーとしてもっとも多い相手です。 ■ そして、卵アレルゲンは加熱により変化することはよく知られているでしょう。 ■ Baked Egg(焼き固めた卵)と軽い加熱をした卵で、アレルゲン性が大きく異なります。 ■ 一般的... 2023年7月31日 pedallergy2016
食物アレルギー(診断) そばアレルギーは、そば特異的IgE抗体価単独ではなく、総IgE値との比のほうが診断精度が高い? そばアレルギーの人に、そば特異的IgE抗体価を検査をしても、症状を予測することが難しいという問題。 ■ そばアレルギーは、ソバ特異的IgE抗体価(一般的にアレルギーの予測をするために行われる血液検査の値)が、実際の症状を予測しがたいことがわかっています。 ■ そこで、その陽性予測を上げるための工夫が行われてきましたが、... 2023年4月30日 pedallergy2016
食物アレルギー(診断) 大麦アレルギーは、ω5グリアジン特異的IgE抗体価で予測できるかもしれない 小麦アレルギーのある患者さんから、『大麦は大丈夫でしょうか?』と尋ねられることがあります。 ■ 小麦と大麦に関しては、アレルゲン的には交差する可能性があり、小麦アレルギーのある患者さんから『大麦は大丈夫でしょうか?』とすくなからず尋ねられます。 ■ 最近、そのテーマの検討がありましたので共有します。 Yanagida... 2023年3月20日 pedallergy2016
食物アレルギー(診断) そばの負荷試験の陽性を予測するための新しい検査Fag e 3特異的IgE抗体価の有用性は? そば特異的IgE抗体価で、そばアレルギーを予測することは困難。 ■ そばアレルギーは、決して少なくない食物アレルギーですが、特異的IgE抗体価で予測困難です。 ■ そのため、コンポーネント検査が期待されています。 ※Fag e 3特異的IgE抗体価の保険適用は現状ではありません。 Yanagida N, Sato S... 2023年2月27日 pedallergy2016