アレルギー性鼻炎(治療) スギ花粉舌下免疫療法の満足度は、小児より成人のほうがいいかもしれない 小児と成人で、舌下免疫療法の有効性に差があるか? ■ 今年はスギ花粉の飛散が多いです。 ■ 来年以降はどうなるか…というと、残念ながらスギ花粉の飛散がおさまることはなく、私達が生きている間は続くことになります。 ■ すなわち、『スギ花粉が大量飛散する環境』に適応する必要性があります。 ■ そういったなか、2018年から... 2023年3月14日 pedallergy2016
アレルギー性鼻炎(治療) 季節性アレルギー性鼻炎に対するステロイド筋注は、糖尿病や骨粗鬆症のリスクを上昇させる 花粉症に対する『ステロイド筋注』はリスクがある。 ■ 2005年の報告ですが、季節性アレルギー性鼻炎に対するデポステロイド注射は、デンマークでよく使用されていたそうです(Stubbe Østergaard M, Østrem A, Söderström M. Hay fever and a single intramu... 2023年3月11日 pedallergy2016
アレルギー性鼻炎(副作用・害) 妊娠中のアレルゲン特異的免疫療法は、先天奇形などを増やさない 妊娠中の免疫療法にリスクはないか? ■ 舌下免疫療法をはじめ、日本でも免疫療法が普及してきています。 ■ ただし、妊娠している方は免疫療法を開始することはできず、一方で妊娠前から免疫療法を継続している方は、継続可能となっています(アレルギー 64(8),1136―1140,2015)。 ■ では、妊娠中の免疫療法は、子... 2022年6月26日 pedallergy2016
アレルギー性鼻炎(治療) 妊娠中のフェキソフェナジン(アレグラ)の内服は、先天異常のリスクを増加させない 妊娠中の薬剤に関して、心配される方は少なからずいらっしゃいます。 ■ 妊娠中の薬剤に関しては、気にかかる方が多いテーマです。 ■ 私は小児科医ですが、妊娠中の方に質問されることもよくあります。 ■ これから花粉症の季節になることもあり、抗ヒスタミン薬の使用に関して気にかかる方もいらっしゃいます。 ■ 一般的に、妊娠中の... 2021年12月5日 pedallergy2016
アレルギー性鼻炎(治療) スギ花粉とダニの舌下免疫療法を、どちらを先に実施しても、同時に実施しても、副作用も効果も同等である ダニ・スギ花粉に対する舌下免疫療法を同時に行っても、副作用は増加しないか? ■ 日本人にとっての2大吸入アレルゲンは、スギ花粉とダニといって良いでしょう。 ■ 2015年以降、そのふたつは舌下免疫療法が保険適応となり、ひろく普及してきています。 ■ 一方で、『順番はどちらが先でもいいのか』『同時にしてもいいのか』、『時... 2021年5月8日 pedallergy2016
アレルギー性鼻炎(副作用・害) アレルギー性鼻炎があると成績がさがり、鎮静性抗ヒスタミン薬はさらに成績がさがるかもしれない アレルギー性鼻炎は、試験の成績を下げる可能性がある。 ■ アレルギー性鼻炎は、鼻閉や鼻汁、かゆみなどにより、学習の効率が下がり、成績がさがるという報告があります。 ■ このテーマに関する、初期の報告をご紹介します。 この論文でわかったことを、ざっくりまとめると? 試験を受験する学生1834人(15~17歳; 女子50... 2021年2月11日 pedallergy2016
アレルギー性鼻炎(治療) 小青竜湯は、通年性アレルギー性鼻炎に有効か? 小青竜湯は、水様性鼻汁によく使用される漢方薬ですが、十分なエビデンスはなかなかありませんでした。 ■ 小青竜湯は、水様性の鼻汁によく使う漢方薬です。 ■ 個人的にはこのんで使用し(小児の場合は”すっぱさ”によりなかなか内服できないケースもありますが)、効果は実感できるようです。 ■ しかしランダム化比較試験はあまりなく... 2021年1月18日 pedallergy2016
アレルギー性鼻炎(診断) 小児の鼻症状に関し、その経過や特徴からアレルギー性かどうかを鑑別できるか? 小児の鼻炎症状は多いものだが、その鑑別には苦慮する場合も多い。 ■ 小児のアレルギー性鼻炎は増加の一途です。 ■ 一方で、風邪に伴う鼻炎症状も少なからずあります。 ■ しかし、アレルギー性鼻炎には抗ヒスタミン薬やステロイド点鼻薬の有効性はあるものの、非アレルギー性鼻炎には有効性は証明されていません。 ■ ではどのような... 2020年9月21日 pedallergy2016
アレルギー性鼻炎(副作用・害) フェキソフェナジン(商品名アレグラ)の妊娠中の内服は、子どもにおける奇形などの問題を増やさない 妊娠中の使用できる抗ヒスタミン薬のなかで、安全性が報告されているものは? ■ 妊娠中の薬剤内服は、ご両親にとって心配事のひとつになっています。 ■ 妊娠中の抗ヒスタミン薬で安全性が高い薬剤に関しては成書に譲ります(最後に紹介します)が、最近、フェキソフェナジン(アレグラ)の内服のリスクを検討した報告がJAMA Pedi... 2020年8月1日 pedallergy2016
アレルギー性鼻炎(治療) ビラスチン(商品名ビラノア)は、倍量内服しても蛇行運転へ影響しない ビラスチン(商品名ビラノア)は、眠気の少ない抗ヒスタミン薬として成人でよく使われます。 ■ ビラスチン(商品名ビラノア)は、日本では小児適応はありませんが、『眠気の少ない』抗ヒスタミン薬として成人では汎用されるようになりました。 ■ 以前、Yahoo個人の記事で抗ヒスタミン薬を取り上げましたが、ビラスチンは『自動車の運... 2020年7月2日 pedallergy2016
アレルギー性鼻炎(治療) 花粉症にマスクは有効か? マスクが手に入りづらい状況ではあるものの、スギ花粉症も最盛期に入ろうとしています。 ■ COVID-19(新型コロナウイルス感染症)のために、マスクが手に入りづらくなっています。 ■ 一方で、スギ花粉症の最盛期にはいってきており、花粉症にもマスクが必要な状況ですが、実際にマスクは花粉症に有効なのでしょうか? 2020年... 2020年2月26日 pedallergy2016
アレルギー性鼻炎(副作用・害) 寝る前に内服した第一世代抗ヒスタミン薬は、日中のパフォーマンスも低下させる 睡眠改善薬として使用される第1世代の抗ヒスタミン薬は、翌朝以降のパフォーマンスにも影響するか? ■ 抗ヒスタミン薬は、『インペアード・パフォーマンス(意識されないパフォーマンスの低下)』が問題となります。 ■ そこで、『脳内ヒスタミン受容体占拠率の低い(パフォーマンスの低下を引く起こしにくい)』抗ヒスタミン薬が選ばられ... 2020年2月9日 pedallergy2016
アレルギー性鼻炎(治療) ステロイド点鼻薬による目の症状改善効果は、ナゾネックスよりアラミストの方が高いかもしれない ステロイド点鼻薬は、眼の症状も緩和するようだ。では、小児で頻用されるアラミストとナゾネックスのどちらがより有効だろうか? ■ 以前、ステロイド点鼻薬(アラミスト)が、眼の症状にも有効であるという報告をご紹介しました。 ■ では、その眼の症状緩和において、モメタゾン(ナゾネックス)も同様の有効性を持つのでしょうか? こ... 2020年2月8日 pedallergy2016
アレルギー性鼻炎(病因) アレルギーを起こす花粉は、スギ花粉以外にイネ科・キク科などがある 『雑草花粉』における総論は、思った以上に少ない。 ■ 今回は日本語の総論です。 ■ アレルゲンとしての花粉は、2014年現在61種類が報告されており、大別して木本類と草本類にわかれます。 ■ 木本類はヒノキ科であるスギ・ヒノキ、カバノキ科であるシラカバ・ハンノキなどが含まれ、草本類はイネ科のカモガヤ・ハルガヤ・オオアワ... 2020年2月7日 pedallergy2016
アレルギー性鼻炎(治療) 小児のアデノイド肥大に、モメタゾン(商品名ナゾネックス)点鼻が有効である 点鼻ステロイド薬は、アデノイド肥大に有効である。 ■ アデノイドとは、扁桃腺ではありません。扁桃腺より上、鼻の奥のほうにある組織です。 ■ そのアデノイドが大きくなると、口呼吸になりやすくなり、場合よっては手術の対象になります。 アデノイド肥大 ■ しかし、できれば手術を避けたいですし、点鼻ステロイド薬を使用すると縮小... 2020年2月5日 pedallergy2016
アレルギー性鼻炎(治療) フルチカゾン(アラミスト)点鼻薬は、小児のアレルギー性結膜炎にも有効である ステロイド点鼻薬は、アレルギー性鼻炎の第一選択薬のひとつです。 ■ 点鼻ステロイド薬は、鼻症状の強いアレルギー性鼻炎には第一選択薬と言えます。 ■ 日本では抗ヒスタミン薬が第一選択ですが、海外のガイドラインでは点鼻ステロイド薬が第一選択になっているくらいです。 ■ 最近のステロイド点鼻薬は小児でも使用でき、またバイオア... 2020年2月4日 pedallergy2016