アレルギー性鼻炎(診断) アレルギー性鼻炎は、1歳でも発症する? 小児のアレルギー性鼻炎、特に通年性の増加が報告され、最新の研究では、より低年齢での発症の可能性も示唆されています。 ■ 世界的にもアレルギー性鼻炎は増加傾向にあるのですが、近年、特に小児での増加が複数の疫学研究で報告されています。 ■ 日本では主にダニとスギ花粉がアレルギー性鼻炎の主要なアレルゲンとなっており、特にダニ... 2024年8月13日 pedallergy2016
アレルギー性鼻炎(治療) 1歳から4歳の乳幼児にも、ダニ舌下免疫療法は有用&安全か? アレルギー性鼻炎の低年齢化を背景に、1〜4歳の子どもを対象としたダニ舌下免疫療法錠の有効性と安全性が報告された ■ 通年性アレルギー性鼻炎は増加している疾患です。 ■ 日本では、5歳未満の子どもの4%、5〜9歳の子どもの22.5%が発症していると考えられています。 ■ アレルギー性鼻炎の治療は、アレルゲンを避ける、薬物... 2024年8月8日 pedallergy2016
アレルギー性鼻炎(治療) アレルゲン舌下免疫療法は、はやめに始めたほうが、その後の利益が大きくなるかもしれない アレルギー性鼻炎に対する免疫療法、先延ばししてもいい?という質問。 ■ 舌下免疫療法は、アレルギーの原因物質を含む薬を毎日舌の下に投与する治療法です。 ■ 日本では、スギ花粉症とダニによるアレルギー性鼻炎に保険適用となっていますが、3~5年継続して服用する必要があります。 ■ アレルギー性鼻炎は、日常生活に多くの問題を... 2024年4月15日 pedallergy2016
アレルギー性鼻炎(治療) 舌下免疫療法のタブレットを置く場所は、『舌下』以外にはないか? 舌下免疫療法(SLIT)の安全性と有効性:舌下以外の代替ルートはある? ■ 舌下免疫療法(SLIT)は、広く実施されるようになりました。 ■ しかし、開始時の口腔内の症状(刺激感、かゆみ)を中心とした副作用をおこすことがあります。 ■ 最近、日本における4年間の市販後調査による分析結果があり、ダニ舌下錠剤の有害事象のほ... 2024年1月29日 pedallergy2016
アレルギー性鼻炎(治療) スギ花粉舌下免疫療法の満足度は、小児より成人のほうがいいかもしれない 小児と成人で、舌下免疫療法の有効性に差があるか? ■ 今年はスギ花粉の飛散が多いです。 ■ 来年以降はどうなるか…というと、残念ながらスギ花粉の飛散がおさまることはなく、私達が生きている間は続くことになります。 ■ すなわち、『スギ花粉が大量飛散する環境』に適応する必要性があります。 ■ そういったなか、2018年から... 2023年3月14日 pedallergy2016
アレルギー性鼻炎(治療) 季節性アレルギー性鼻炎に対するステロイド筋注は、糖尿病や骨粗鬆症のリスクを上昇させる 花粉症に対する『ステロイド筋注』はリスクがある。 ■ 2005年の報告ですが、季節性アレルギー性鼻炎に対するデポステロイド注射は、デンマークでよく使用されていたそうです(Stubbe Østergaard M, Østrem A, Söderström M. Hay fever and a single intramu... 2023年3月11日 pedallergy2016
アレルギー性鼻炎(副作用・害) 妊娠中のアレルゲン特異的免疫療法は、先天奇形などを増やさない 妊娠中の免疫療法にリスクはないか? ■ 舌下免疫療法をはじめ、日本でも免疫療法が普及してきています。 ■ ただし、妊娠している方は免疫療法を開始することはできず、一方で妊娠前から免疫療法を継続している方は、継続可能となっています(アレルギー 64(8),1136―1140,2015)。 ■ では、妊娠中の免疫療法は、子... 2022年6月26日 pedallergy2016
アレルギー性鼻炎(治療) 妊娠中のフェキソフェナジン(アレグラ)の内服は、先天異常のリスクを増加させない 妊娠中の薬剤に関して、心配される方は少なからずいらっしゃいます。 ■ 妊娠中の薬剤に関しては、気にかかる方が多いテーマです。 ■ 私は小児科医ですが、妊娠中の方に質問されることもよくあります。 ■ これから花粉症の季節になることもあり、抗ヒスタミン薬の使用に関して気にかかる方もいらっしゃいます。 ■ 一般的に、妊娠中の... 2021年12月5日 pedallergy2016
アレルギー性鼻炎(治療) スギ花粉とダニの舌下免疫療法を、どちらを先に実施しても、同時に実施しても、副作用も効果も同等である ダニ・スギ花粉に対する舌下免疫療法を同時に行っても、副作用は増加しないか? ■ 日本人にとっての2大吸入アレルゲンは、スギ花粉とダニといって良いでしょう。 ■ 2015年以降、そのふたつは舌下免疫療法が保険適応となり、ひろく普及してきています。 ■ 一方で、『順番はどちらが先でもいいのか』『同時にしてもいいのか』、『時... 2021年5月8日 pedallergy2016
アレルギー性鼻炎(副作用・害) アレルギー性鼻炎があると成績がさがり、鎮静性抗ヒスタミン薬はさらに成績がさがるかもしれない アレルギー性鼻炎は、試験の成績を下げる可能性がある。 ■ アレルギー性鼻炎は、鼻閉や鼻汁、かゆみなどにより、学習の効率が下がり、成績がさがるという報告があります。 ■ このテーマに関する、初期の報告をご紹介します。 この論文でわかったことを、ざっくりまとめると? 試験を受験する学生1834人(15~17歳; 女子50... 2021年2月11日 pedallergy2016
アレルギー性鼻炎(治療) 小青竜湯は、通年性アレルギー性鼻炎に有効か? 小青竜湯は、水様性鼻汁によく使用される漢方薬ですが、十分なエビデンスはなかなかありませんでした。 ■ 小青竜湯は、水様性の鼻汁によく使う漢方薬です。 ■ 個人的にはこのんで使用し(小児の場合は”すっぱさ”によりなかなか内服できないケースもありますが)、効果は実感できるようです。 ■ しかしランダム化比較試験はあまりなく... 2021年1月18日 pedallergy2016
アレルギー性鼻炎(診断) 小児の鼻症状に関し、その経過や特徴からアレルギー性かどうかを鑑別できるか? 小児の鼻炎症状は多いものだが、その鑑別には苦慮する場合も多い。 ■ 小児のアレルギー性鼻炎は増加の一途です。 ■ 一方で、風邪に伴う鼻炎症状も少なからずあります。 ■ しかし、アレルギー性鼻炎には抗ヒスタミン薬やステロイド点鼻薬の有効性はあるものの、非アレルギー性鼻炎には有効性は証明されていません。 ■ ではどのような... 2020年9月21日 pedallergy2016
アレルギー性鼻炎(副作用・害) フェキソフェナジン(商品名アレグラ)の妊娠中の内服は、子どもにおける奇形などの問題を増やさない 妊娠中の使用できる抗ヒスタミン薬のなかで、安全性が報告されているものは? ■ 妊娠中の薬剤内服は、ご両親にとって心配事のひとつになっています。 ■ 妊娠中の抗ヒスタミン薬で安全性が高い薬剤に関しては成書に譲ります(最後に紹介します)が、最近、フェキソフェナジン(アレグラ)の内服のリスクを検討した報告がJAMA Pedi... 2020年8月1日 pedallergy2016
アレルギー性鼻炎(治療) ビラスチン(商品名ビラノア)は、倍量内服しても蛇行運転へ影響しない ビラスチン(商品名ビラノア)は、眠気の少ない抗ヒスタミン薬として成人でよく使われます。 ■ ビラスチン(商品名ビラノア)は、日本では小児適応はありませんが、『眠気の少ない』抗ヒスタミン薬として成人では汎用されるようになりました。 ■ 以前、Yahoo個人の記事で抗ヒスタミン薬を取り上げましたが、ビラスチンは『自動車の運... 2020年7月2日 pedallergy2016
アレルギー性鼻炎(治療) 花粉症にマスクは有効か? マスクが手に入りづらい状況ではあるものの、スギ花粉症も最盛期に入ろうとしています。 ■ COVID-19(新型コロナウイルス感染症)のために、マスクが手に入りづらくなっています。 ■ 一方で、スギ花粉症の最盛期にはいってきており、花粉症にもマスクが必要な状況ですが、実際にマスクは花粉症に有効なのでしょうか? 2020年... 2020年2月26日 pedallergy2016
アレルギー性鼻炎(副作用・害) 寝る前に内服した第一世代抗ヒスタミン薬は、日中のパフォーマンスも低下させる 睡眠改善薬として使用される第1世代の抗ヒスタミン薬は、翌朝以降のパフォーマンスにも影響するか? ■ 抗ヒスタミン薬は、『インペアード・パフォーマンス(意識されないパフォーマンスの低下)』が問題となります。 ■ そこで、『脳内ヒスタミン受容体占拠率の低い(パフォーマンスの低下を引く起こしにくい)』抗ヒスタミン薬が選ばられ... 2020年2月9日 pedallergy2016