食物アレルギー(治療) デュピルマブの使用中にもかかわらず、ピーナッツでアナフィラキシーを起こした10歳男児例の報告 アトピー性皮膚炎治療における生物学的製剤。食物アレルギー応用も? ■ デュピルマブは、最近、生後6ヶ月の乳児の重症アトピー性皮膚炎に使用可能になった、生物学的製剤です。 ■ 高価でもあり、しかも注射製剤ですので、全員に使用できるというわけではありません。 ■ 一方で、生物学的製剤を食物アレルギーの治療に活用しようとする... 2024年3月7日 pedallergy2016
食物アレルギー(治療) 牛乳アレルギーに対する経皮免疫療法Viaskin milkは有効か? 治療の難しい牛乳アレルギー。経皮免疫療法ViaskinのフェーズI/II試験の結果。 ■ 牛乳アレルギーは、日本でも多い食物アレルギーですが、世界的にも多い食物アレルギーです。 ■ 多くは自然寛解するとされていますが、年齢が高くなるまで持ち越すことも少なくなく、アナフィラキシーの大きな原因食物とされています。 さらに、... 2024年3月4日 pedallergy2016
食物アレルギー(治療) オマリズマブ(商品名ゾレア)は、経口免疫療法の効果と安全性を上昇させる 食物アレルギーに対する経口免疫療法の有効性と安全性を高める研究がすすんでいます。 ■ 食物アレルギーは、先進国で増えています。 ■ 日本では、鶏卵、牛乳、小麦、種子類(ナッツ類)、ピーナッツなどが主な原因ですが、世界では特に、ピーナッツが問題となっています。 ■ そしてピーナッツや木の実類アレルギーは治りにくいとされて... 2024年2月29日 pedallergy2016
食物アレルギー(予防) 早期離乳食開始にガイドラインを改定したスウェーデンでは、食物アレルギーの発生に変化はあったのか? 離乳食の早期開始が食物アレルギー予防に効果がある。世界の指針は変わってきたか? ■ 小児の食物アレルギーは近年増えています。 ■ そのため、アレルギーとして多い卵やピーナッツなどの食品を早い段階で取り入れることが、アレルギーを防ぐのに役立つ可能性が高いという知見がふえ、生後4~6カ月にこれらの食品を食べさせ始めることを... 2024年2月24日 pedallergy2016
食物アレルギー(予後) 牛乳によるアナフィラキシーの再発率、重篤なアナフィラキシーの発生率は? 世界的に増加中、牛乳アレルギーによるリスク ■ 牛乳アレルギーは、日本だけでなく、海外でも増えており、とくに重症のアナフィラキシーの原因としてナッツよりも増えているのではという報告もあります。 ■ 先進国における1歳児の牛乳アレルギーの有病率、つまりこの年齢でアレルギーを持っている子どもの割合は0.5%から3%と報告さ... 2024年2月18日 pedallergy2016
食物アレルギー(治療) 牛乳アレルギーのある乳児の栄養を低アレルゲンミルクに変更すると、アレルギー症状をどれくらい起こしにくくするのか? 日本で2番目に多い牛乳アレルギー、低アレルゲンミルクの適用は? ■ 牛乳アレルギーは、日本でも多い食物アレルギーで、全体に2位に位置づけられています。 ■ とくに、初発する時期が1歳未満で発症することがおおく、栄養面での問題も起こします。 ■ 牛乳アレルギーは大きく分けると、IgE抗体が関係するものと、そうでない非依存... 2024年2月10日 pedallergy2016
食物アレルギー(予後) 牛乳アレルギーのある子どもの成長率は、牛乳アレルギーのない子どもと異なるか? 牛乳アレルギーの子どもにおける成長と栄養状態の問題点 ■ 牛乳アレルギーは、日本でも多いアレルギーです。 ■ 一方で、牛乳アレルギーのある子どもに関する研究で、成長率が悪化したり、骨密度が低下するという報告があります。 ■ 微量栄養素の摂取に関しても、摂取量がすくなくなるようです。 ■ バラエティが乏しくなりがちである... 2024年1月28日 pedallergy2016
食物アレルギー(病因) 乳幼児期のアトピー性皮膚炎は、その後の食物アレルギーを発症しやすくするか?:システマティックレビュー&メタアナリシス アトピー性皮膚炎が食物アレルギーのリスクを高めるというメタアナリシス、最近、再レビューされました ■ アトピー性皮膚炎が、経皮感作を通して食物アレルギーを発症しやすくなることは、多くの人に知られるようになりました。 ■ 以前、システマティックレビューが行われており、乳児期のアトピー性皮膚炎が、その後の食物アレルギーの発... 2024年1月23日 pedallergy2016
食物アレルギー(治療) 牛乳アレルギーのある乳児に対する低アレルゲンミルク(高度加水分解乳)は、身長・体重増加を改善させるかもしれない 牛乳アレルギーの治療としての高度加水分解ミルクの役割 ■ 牛乳アレルギーは、日本において第2位の頻度を占める食物アレルギーです。 ■ このアレルギーの治療には、アレルゲンを含まない食品への置き換えが基本となります。そのため、低アレルゲン性のミルクの提供が必要です。 ■ 低アレルゲンミルクには多くの種類がありますが、その... 2024年1月18日 pedallergy2016
食物アレルギー(診断) 食物蛋白誘発胃腸症は、小児救急外来における嘔吐の鑑別診断として重要 新生児乳児食物蛋白胃腸症(FPIES):IgE非依存性食物アレルギーの特徴と診断の課題 ■ 一般的に、食物アレルギーはIgE抗体が陽性で、即時型といわれるアレルギーのタイプが多いです。 ■ しかし、食物蛋白誘発腸炎症候群(FPIES)は、IgEを伴わない消化管アレルギーとされています。 ■ そして現在、日本では、FPI... 2024年1月9日 pedallergy2016
食物アレルギー(予後) 6歳まで持ち越した牛乳アレルギー、改善する可能性はどれくらいあるか? 牛乳アレルギーの予後と成長への影響は? ■ 牛乳アレルギーは、多い食物アレルギーのひとつで、日本では2番目に頻度が高いです。 ■ ただ、牛乳アレルギーは、多くは改善することが多いとされています。 ■ しかし、それでも、年齢が長じるまで持ち越してしまう場合もあります。 ■ 年齢が長じるまで持ち越した牛乳アレルギーは、寛解... 2024年1月8日 pedallergy2016
食物アレルギー(診断) IgE抗体陽性のために除去食が指導されていたピーナッツアレルギー児の多くは、実際に食べると症状はない 離乳食の早期開始と、食物特異的IgE抗体検査の問題点。 ■ 最近、食物アレルギーの子どもが増加していることが指摘されています。 ■ そのため、離乳食を早期に開始することで食物アレルギーを予防するという方策が推奨、もしくは提案されるようになっています。 ■ その流れの中で、事前のスクリーニングとして食物特異的IgE抗体検... 2024年1月4日 pedallergy2016
食物アレルギー(診断) 鶏卵を食べられるようになった児は、ウズラ卵を摂取できる可能性が高い 鶏卵アレルギーとウズラ卵アレルギーの関係は? ■ うずらの卵と鶏卵は、アレルギーとして高率に交差すると考えられています。 ■ 一般的に、鶏卵アレルギーがある場合にはうずらの卵も除去食を指導することになるでしょう。 ■ 鶏卵アレルギーのある児が、うずら卵でアナフィラキシーをおこした…というような報告もあります。 ■ では... 2023年12月18日 pedallergy2016
食物アレルギー(予防) 日本の子どもは、1歳半および3歳時にどれくらい卵やピーナッツを開始しているか? 早期離乳食導入の食物アレルギー発症予防と、三重県における離乳食実態調査。 ■ 食物アレルギーの有症率は高まり、食物アレルギー発症予防に注目が集まっています。 ■ 以前は、アレルギーになりやすいとされる卵や牛乳、ピーナッツなどを離乳食に導入する時期を遅らせることが推奨されていましたが、最近の研究では、むしろ早めに導入する... 2023年12月7日 pedallergy2016
食物アレルギー(診断) 生後3ヶ月に、どれくらいの乳児が食物アレルゲンと吸入アレルゲンに感作されているのか? 小児のアレルゲン感作はいつから?PreventADALL研究からの報告。 ■ IgE抗体は、アレルギーに『感作』されていることを示す、重要な検査です。 ■ しかし、小児におけるIgE抗体の産生時期は、母親のIgE抗体がすぐに消失するためはっきりしていません。 ■ そのなかで、北欧のコホート研究から、生後3ヶ月の感作状況... 2023年12月5日 pedallergy2016
食物アレルギー(病因) きょうだいから受け継いだ腸内細菌叢は、下のきょうだいの食物アレルギーを防ぐ一因になる? 兄弟姉妹の数やペット飼育が健康に与える影響:衛生仮説の要因は? ■ 「衛生仮説」は、もともとは1989年に英国の疫学者ストラカンが提唱した概念です。 ■ ストラカンは、1958年のある週に出生した英国の小児17414人を23年間観察していった結果を報告し、生まれたときの上のきょうだいの数が多いほど花粉症や湿疹が少ないこ... 2023年12月4日 pedallergy2016