気管支喘息(病因) 気管支喘息黄色ブドウ球菌 黄色ブドウ球菌の定着は、喘息管理における吸入ステロイド必要量を増加させるかもしれない 黄色ブドウ球菌は、アトピ—性皮膚炎が悪化したときに皮膚に定着し、アレルギーを悪化させます。 ■ アトピ—性皮膚炎における黄色ブドウ球菌の研究はすでに多くの先行研究があり、ブログでも多くの報告をご紹介してきました。 ■ 皮膚に定着している黄色ブドウ球菌密度が高いほど食物アレルギーのリスクがあがることはすでに報告されていま... 2019年1月21日 pedallergy2016
気管支喘息(予後) 予後気管支喘息呼吸機能 小児喘息が寛解に至る予測因子はなにか? ■ 小児期の気管支喘息に関し、「重症の場合は」寛解が少ないのではないかという長期間のコホート研究があります。■ さらに、小児期の呼吸機能低下は、その後のCOPDの発症予測因子になるという結果もあります。■ そこで今回は、小児期の喘息に関し、特に呼吸機能が低い場合には喘息の改善が少なくなるのではないかというコホート研究の... 2019年1月5日 pedallergy2016
気管支喘息(副作用・害) 吸入ステロイド薬身長抑制 頻回の喘息発作自体が、身長の伸びを抑えるかもしれない ■ 小児の喘息死はガイドラインの普及、すなわち抗炎症薬(吸入ステロイド薬が主体)に伴い大きく少なくなり、2018年は先進国ではじめてゼロになったと考えられています。■ まだまだ不十分な点はあるにせよ、吸入ステロイド薬の果たした役割は大きいと思います。 ■ しかし、吸入ステロイド薬が、最終的な身長の伸びを1.2cm程度短... 2019年1月1日 pedallergy2016
気管支喘息(病因) アトピー性皮膚炎気管支喘息アトピーマーチ 乳児期のアトピー性皮膚炎は、その後の喘息発症リスクをどれくらいあげるか? 乳児期のアトピー性皮膚炎が、その後の喘息発症リスクになるという報告。アトピーマーチに関連しています。 ■ アトピー性皮膚炎が、経皮感作を通して他のアレルギー疾患を増やすという報告は、最近とても増えて来ています。 ■ やや古い報告ですが、まだ経皮感作が一般的でない時代から、アトピー性皮膚炎が喘息のリスクになるというシステ... 2018年11月9日 pedallergy2016
気管支喘息(治療) 呼気一酸化窒素妊娠中 妊婦に対する呼気一酸化窒素を用いた喘息治療を行うと、児の喘息発症を予防する 呼気一酸化窒素をもちいた喘息コントロールは有用かもしれない。では、呼気一酸化窒素をもちいて喘息コントロールをした母から生まれた児の喘息はどうなるでしょう? ■ 呼気一酸化窒素は、喘息による気管支の炎症の程度を反映し、治療薬のコントロールなどに応用されています。 ■ では、妊娠中のお母さんに対するこの方法による喘息治療は... 2018年11月1日 pedallergy2016
気管支喘息(治療) メタアナリシス呼気一酸化窒素FeNO喀痰好酸球数 好酸球性の指標(喀痰中好酸球/FeNO)を使用すると、喘息の予後は良くなるか? 気管支喘息は、すべてではないものの好酸球性の炎症が主体になります。喀痰好酸球も呼気一酸化窒素も好酸球性のマーカーのひとつですから、この数値をみながら喘息をコントロールできないかを考えた報告があり、そのテーマのメタアナリシスが発表されました。... 2018年10月31日 pedallergy2016
気管支喘息(病因) 気管支喘息リモデリング 気道収縮という器械的刺激自体が、気道のリモデリングを誘発する 気道収縮という喘息発作それ自体が、気道のリモデリングを進行させるという報告。 ■ 「リモデリング」という用語は、喘息の中では有名な概念です。 ■ 例えば、アトピー性皮膚炎がひどくなり繰り返されると皮膚が硬く厚くなってしまうことがあります。医学的には「苔癬化(たいせんか)」といいますが、この現象が気管支でも起きていると考... 2018年10月29日 pedallergy2016
気管支喘息(診断) メタアナリシス呼気一酸化窒素FeNO 呼気一酸化窒素(FeNO)は、どの程度の喘息診断精度を有するか? 呼気一酸化窒素の喘息診断精度に関する報告のメタアナリシスをご紹介します。 ■ 呼気一酸化窒素は、気管支のアレルギー性炎症の程度をみる検査です。 ■ すでに保険診療で使用できるようになっており、例えば喘息診断の補助にも使用できますが、もちろん値が高ければ全部が喘息、ではありません。やはり感度・特異度を掴んでおきたいところ... 2018年10月23日 pedallergy2016
気管支喘息(病因) 気温変化呼吸器疾患 冬期の気温変化は、高齢者の呼吸器疾患による入院リスクを高める ■ 気温変動があると体調を崩しやすいものです。例えば気温変動は喘息発作に関連するという報告があります。■ 気温変動と呼吸器疾患の関連を検討したコホート研究結果が、Thoraxに発表されていました。... 2018年10月19日 pedallergy2016
気管支喘息(治療) メタアナリシス吸入ステロイド薬 1日1回の吸入ステロイド薬は、朝がいいか?夜がいいか? 1日1回の吸入ステロイド薬は、朝がいいか?夜がいいか? そのテーマのメタアナリシスをご紹介します。... 2018年10月18日 pedallergy2016
気管支喘息(病因) 感作ペットネコ ネコ飼育に関し、アレルギーを予防/悪化するという矛盾した結果となる理由は何か?【全訳】 アレルギーにおいて、ペットは良いのか?悪いのか? 実はその結論を出すことは難しい状況ですが、その理由の一端を示した研究結果が発表されました。... 2018年10月9日 pedallergy2016
気管支喘息(治療) 喘息デュピクセントデュピルマブ生物学的製剤 デュピクセント(デュピルマブ)は、重症喘息発作リスクも低下させる デュピクセント(デュピルマブ)は重症アトピー性皮膚炎治療に用いられますが、喘息にも有効性が報告されるようになってきています。その喘息に対する効果を検討した大規模ランダム化比較試験をご紹介します。... 2018年10月4日 pedallergy2016
気管支喘息(治療) 学童期における喘息治療は、フルタイドとシングレア、どちらがより有効か? 喘息治療に関し、コントローラー治療が不十分な場合、次にどのような治療をおこなうか? ■ 喘息治療に関し、ある治療法でうまくいかない場合に次の治療をどうするかは難しい問題です。 ■ 以前ご紹介した報告では。LABAの追加が有用とする結果でした。 ■ 今回は少し古い報告ですが、吸入ステロイド薬とロイコトリエン拮抗薬のどちら... 2018年10月3日 pedallergy2016
気管支喘息(予防) 野菜や果物摂取は、喘息リスクを低下させるか? ■ 果物や野菜に関して、摂取を励行することは多くの疾患予防にもよさそうですが、アレルギー疾患の悪化や発症予防に関連するかもしれないという報告があります。 ■ そのテーマのメタアナリシスをご紹介します。... 2018年10月1日 pedallergy2016
気管支喘息(予後) 喘息に対する早期介入は、その後の喘息の持続を減らすかもしれない 喘息の早期介入は、本当に自然経過を変えないのか? うさみん ねえ、ほむほむ。 小児喘息にはやめに治療介入しても、その後の経過には影響しないってほんと? ほむほむ 大規模ランダム化比較試験が、2000年代にはいってからいくつか報告されたことは確かだね。 うさみん じゃあ、治療はむだなの? ほむほむ いやいや、治療は無駄な... 2018年9月13日 pedallergy2016
気管支喘息(治療) 月に1回以上の喘息発作に対しシングレアを定期内服開始するのは正しいか? 日本の小児を対象にしたガイドラインは、「月に1回以上の発作」を「軽症持続型」として少量の吸入ステロイド薬や抗ロイコトリエン拮抗薬(シングレアやオノンなど)を勧めています。その方針が正しいかどうかを確認したランダム化比較試験をご紹介します。... 2018年9月1日 pedallergy2016