アレルギー性鼻炎(治療) 季節性アレルギー性鼻炎に対する鼻噴霧ステロイド薬と抗ヒスタミン薬内服薬は、どちらがより有効?:メタアナリシス アレルギー性鼻炎治療で点鼻薬が推奨される中、経口薬との効果との比較に関するメタアナリシスが実施されました。 ■ アレルギー性鼻炎の治療薬には、主に2種類あります。 すなわち、鼻に直接スプレーする薬(点鼻薬)と、飲み薬(経口薬)です。 ■ 2020年に発表された国際的な治療ガイドラインでは、症状が中程症以上の患者には点鼻... 2024年11月22日 pedallergy2016
アレルギー性鼻炎(治療) 1歳から4歳の乳幼児にも、ダニ舌下免疫療法は有用&安全か? アレルギー性鼻炎の低年齢化を背景に、1〜4歳の子どもを対象としたダニ舌下免疫療法錠の有効性と安全性が報告された ■ 通年性アレルギー性鼻炎は増加している疾患です。 ■ 日本では、5歳未満の子どもの4%、5〜9歳の子どもの22.5%が発症していると考えられています。 ■ アレルギー性鼻炎の治療は、アレルゲンを避ける、薬物... 2024年8月8日 pedallergy2016
アレルギー性鼻炎(治療) アレルゲン舌下免疫療法は、はやめに始めたほうが、その後の利益が大きくなるかもしれない アレルギー性鼻炎に対する免疫療法、先延ばししてもいい?という質問。 ■ 舌下免疫療法は、アレルギーの原因物質を含む薬を毎日舌の下に投与する治療法です。 ■ 日本では、スギ花粉症とダニによるアレルギー性鼻炎に保険適用となっていますが、3~5年継続して服用する必要があります。 ■ アレルギー性鼻炎は、日常生活に多くの問題を... 2024年4月15日 pedallergy2016
アレルギー性鼻炎(治療) 舌下免疫療法のタブレットを置く場所は、『舌下』以外にはないか? 舌下免疫療法(SLIT)の安全性と有効性:舌下以外の代替ルートはある? ■ 舌下免疫療法(SLIT)は、広く実施されるようになりました。 ■ しかし、開始時の口腔内の症状(刺激感、かゆみ)を中心とした副作用をおこすことがあります。 ■ 最近、日本における4年間の市販後調査による分析結果があり、ダニ舌下錠剤の有害事象のほ... 2024年1月29日 pedallergy2016
アレルギー性鼻炎(治療) スギ花粉舌下免疫療法の満足度は、小児より成人のほうがいいかもしれない 小児と成人で、舌下免疫療法の有効性に差があるか? ■ 今年はスギ花粉の飛散が多いです。 ■ 来年以降はどうなるか…というと、残念ながらスギ花粉の飛散がおさまることはなく、私達が生きている間は続くことになります。 ■ すなわち、『スギ花粉が大量飛散する環境』に適応する必要性があります。 ■ そういったなか、2018年から... 2023年3月14日 pedallergy2016
アレルギー性鼻炎(治療) 季節性アレルギー性鼻炎に対するステロイド筋注は、糖尿病や骨粗鬆症のリスクを上昇させる 花粉症に対する『ステロイド筋注』はリスクがある。 ■ 2005年の報告ですが、季節性アレルギー性鼻炎に対するデポステロイド注射は、デンマークでよく使用されていたそうです(Stubbe Østergaard M, Østrem A, Söderström M. Hay fever and a single intramu... 2023年3月11日 pedallergy2016
アレルギー性鼻炎(治療) 妊娠中のフェキソフェナジン(アレグラ)の内服は、先天異常のリスクを増加させない 妊娠中の薬剤に関して、心配される方は少なからずいらっしゃいます。 ■ 妊娠中の薬剤に関しては、気にかかる方が多いテーマです。 ■ 私は小児科医ですが、妊娠中の方に質問されることもよくあります。 ■ これから花粉症の季節になることもあり、抗ヒスタミン薬の使用に関して気にかかる方もいらっしゃいます。 ■ 一般的に、妊娠中の... 2021年12月5日 pedallergy2016
アレルギー性鼻炎(治療) スギ花粉とダニの舌下免疫療法を、どちらを先に実施しても、同時に実施しても、副作用も効果も同等である ダニ・スギ花粉に対する舌下免疫療法を同時に行っても、副作用は増加しないか? ■ 日本人にとっての2大吸入アレルゲンは、スギ花粉とダニといって良いでしょう。 ■ 2015年以降、そのふたつは舌下免疫療法が保険適応となり、ひろく普及してきています。 ■ 一方で、『順番はどちらが先でもいいのか』『同時にしてもいいのか』、『時... 2021年5月8日 pedallergy2016
アレルギー性鼻炎(治療) 小青竜湯は、通年性アレルギー性鼻炎に有効か? 小青竜湯は、水様性鼻汁によく使用される漢方薬ですが、十分なエビデンスはなかなかありませんでした。 ■ 小青竜湯は、水様性の鼻汁によく使う漢方薬です。 ■ 個人的にはこのんで使用し(小児の場合は”すっぱさ”によりなかなか内服できないケースもありますが)、効果は実感できるようです。 ■ しかしランダム化比較試験はあまりなく... 2021年1月18日 pedallergy2016
アレルギー性鼻炎(治療) ビラスチン(商品名ビラノア)は、倍量内服しても蛇行運転へ影響しない ビラスチン(商品名ビラノア)は、眠気の少ない抗ヒスタミン薬として成人でよく使われます。 ■ ビラスチン(商品名ビラノア)は、日本では小児適応はありませんが、『眠気の少ない』抗ヒスタミン薬として成人では汎用されるようになりました。 ■ 以前、Yahoo個人の記事で抗ヒスタミン薬を取り上げましたが、ビラスチンは『自動車の運... 2020年7月2日 pedallergy2016
アレルギー性鼻炎(治療) 花粉症にマスクは有効か? マスクが手に入りづらい状況ではあるものの、スギ花粉症も最盛期に入ろうとしています。 ■ COVID-19(新型コロナウイルス感染症)のために、マスクが手に入りづらくなっています。 ■ 一方で、スギ花粉症の最盛期にはいってきており、花粉症にもマスクが必要な状況ですが、実際にマスクは花粉症に有効なのでしょうか? 2020年... 2020年2月26日 pedallergy2016
アレルギー性鼻炎(治療) ステロイド点鼻薬による目の症状改善効果は、ナゾネックスよりアラミストの方が高いかもしれない ステロイド点鼻薬は、眼の症状も緩和するようだ。では、小児で頻用されるアラミストとナゾネックスのどちらがより有効だろうか? ■ 以前、ステロイド点鼻薬(アラミスト)が、眼の症状にも有効であるという報告をご紹介しました。 ■ では、その眼の症状緩和において、モメタゾン(ナゾネックス)も同様の有効性を持つのでしょうか? こ... 2020年2月8日 pedallergy2016
アレルギー性鼻炎(治療) 小児のアデノイド肥大に、モメタゾン(商品名ナゾネックス)点鼻が有効である 点鼻ステロイド薬は、アデノイド肥大に有効である。 ■ アデノイドとは、扁桃腺ではありません。扁桃腺より上、鼻の奥のほうにある組織です。 ■ そのアデノイドが大きくなると、口呼吸になりやすくなり、場合よっては手術の対象になります。 アデノイド肥大 ■ しかし、できれば手術を避けたいですし、点鼻ステロイド薬を使用すると縮小... 2020年2月5日 pedallergy2016
アレルギー性鼻炎(治療) フルチカゾン(アラミスト)点鼻薬は、小児のアレルギー性結膜炎にも有効である ステロイド点鼻薬は、アレルギー性鼻炎の第一選択薬のひとつです。 ■ 点鼻ステロイド薬は、鼻症状の強いアレルギー性鼻炎には第一選択薬と言えます。 ■ 日本では抗ヒスタミン薬が第一選択ですが、海外のガイドラインでは点鼻ステロイド薬が第一選択になっているくらいです。 ■ 最近のステロイド点鼻薬は小児でも使用でき、またバイオア... 2020年2月4日 pedallergy2016
アレルギー性鼻炎(治療) 乳児の細気管支炎時の鼻閉に、血管収縮薬の点鼻は有効か? 低年齢児の鼻閉に、血管収縮薬の点鼻は有効? ■ 一般的に、小児の鼻閉に対し、血管収縮薬の点鼻薬は推奨されません(私は日常診療で使用していません)。 ■ 一方で、ウイルス感染にともなう(いわゆる風邪による)鼻閉は鼻汁の吸引がもっともポピュラーですが、薬でなんとかしてほしいという訴えもよくあります。 ■ 今回は、点鼻の血管... 2020年2月2日 pedallergy2016
アレルギー性鼻炎(治療) アレルギー性鼻炎は、プロバイオティクスを併用すると改善しやすいか? 花粉症のシーズンがくると、乳酸菌飲料やヨーグルトのCMが増えますが… ■ アレルギー性鼻炎に対する、乳酸菌の有効性に関し、最近のメタアナリシスでは有効性はある程度あると報告されています(Am J Rhinol Allergy 2016; 30:157-75.) ■ しかし、まだまだランダム化比較試験はすくなく、有効性は... 2020年2月1日 pedallergy2016