感染症(予防) 石鹸洗浄・アルコール消毒・消毒用手拭きのうち、もっとも皮膚を傷めにくく細菌を減らす方法はどれか? 手指衛生の方法は、どの手法が効果的か? ■ そもそも、手指衛生の方法に関しては、石鹸洗浄とアルコール消毒には一長一短あるのですが、手指衛生をとても頻回に行う医療従事者にとって選択しつつ行うことになります。 ■ そして、石鹸洗浄よりも、アルコール消毒のほうが手のバリア機能を傷めにくく細菌も減らしやすいことはある程度の報告... 2022年6月29日 pedallergy2016
感染症(予防) 保育所での風邪の回数を減らすには? 『風邪の回数をへらすには?』という質問に応えることは決して簡単ではない。 ■ 新学期が始まると、子どもたちの風邪の回数が増えます。 ■ とくに、初めての登園後は風邪の回数が急速に増え、その後、落ち着いてくるまでに平均9ヶ月程度を要することが示されています。 https://pediatric-allergy.com/2... 2022年4月9日 pedallergy2016
感染症(予防接種) 2021年7月~2022年1月における、0~17歳の米国での新型コロナによる入院状況:2022年2月18日のCDCレポート 小児における、新型コロナの現状に関する2022年2月18日のCDCレポート。 ■ CDC(米国疾病予防管理センター)におけるMorbidity and Mortality Weekly Report (MMWR)は、統計的データとして論文よりも早く情報を入手できる重要なものです。 ■ 5歳から11歳へのワクチン接種が近... 2022年2月21日 pedallergy2016
感染症(病因) アレルギー体質・気管支喘息と新型コロナの重症化の関連は、どこまでわかっているか? 気管支喘息・アレルギー体質と新型コロナの関連は、現在どこまでわかっているか? ■ 『アレルギーの病気があると新型コロナにかかりやすいのですか?』という質問に関し、1年半ほど前に総論をご紹介しました。 https://pediatric-allergy.com/2020/06/08/asthma/ https://ped... 2022年2月19日 pedallergy2016
感染症(予防接種) 思春期における新型コロナワクチンの有効性はどれくらいか? 子どもに対する新型コロナワクチンの有効性が明らかになってきている。 ■ 日本でのワクチン接種率が上昇し、今後はブースター接種と子どもに対する接種が焦点になってくるのではと思います。 ■ そして最近、NEJMに12歳から18歳の新型コロナワクチンの効果に関する報告がなされましたので共有します。 この論文でわかったことを... 2022年1月21日 pedallergy2016
感染症(診断) ノロウイルスとロタウイルスにおける軽症胃腸炎関連けいれんの違いは? 軽症の胃腸炎にともなう、熱性痙攣に有効なジアゼパムが効きにくい痙攣があります。 ■ 胃腸炎の流行がはじまっています。 ■ そして小児に、ウイルス性胃腸炎に伴いけいれんを起こすことがあります。 ■ 発熱もなく繰り返し起こすことがおおいため、てんかんや脳炎などの区別が必要となり、これまでは一番多い原因はロタウイルスによる... 2021年12月8日 pedallergy2016
感染症(予防接種) mRNAワクチンによる心筋炎は、若い男性に多い mRNAワクチン接種後の心筋炎に関する報告が増えています。 ■ mRNAワクチンの接種後に、心筋炎や心膜炎になる方がいることは、おおむね共通認識になっているといえます。 ワクチンを接種すると心筋炎や心膜炎になる人がいるというのは本当ですか。(厚労省) ■ そのデータは、世界的にも集積されるようになってきており、最近、N... 2021年12月2日 pedallergy2016
感染症(予防接種) ムンプス(おたふくかぜ)は高度難聴を起こす場合があり、回復する可能性は極めて低い ムンプス(おたふくかぜ)の流行が近づいていると予想されます。 ■ ムンプス(おたふくかぜ)は周期的に流行を繰り返しています。 ■ そして東京都では、2009~2010年に大きな流行が発生し、その5年後になる2015~2016年にも流行が認められました。 東京都における流行性耳下腺炎の流行状況について(2015-201... 2021年11月26日 pedallergy2016
感染症(予防接種) デルタ株に対するファイザー社新型コロナワクチンの効果は、効果は持続するものの数ヶ月で弱まってくる mRNAを利用した新型コロナワクチンとその効果の減弱。 ■ ワクチン接種率が上昇し、それにともない急速に新型コロナの感染者数が少なくなってきています。 https://ourworldindata.org/covid-vaccinations?country=JPN ■ これは、先行して接種がすすんだイスラエルでも観... 2021年10月31日 pedallergy2016
感染症(予防接種) 『水痘(水ぼうそう)パーティー』の不利益とは? 『水痘(水ぼうそう)パーティー』の不利益は小さくない。 ■ 最近、『水痘(水ぼうそう)にかかっている子どもの家にいって水痘をもらっておいたほうが良い』という趣旨のツイートをみかけました。 ■ いわゆる、『水痘パーティー』という手法ですが、この方法は決して子どもたちにとって負担の少ない方法ではありません。 ■ 2014... 2021年10月12日 pedallergy2016
感染症(予防接種) イスラエルにおける新型コロナワクチンプログラムは、実際におこる可能性があった重症化数や入院を3分の1にした 新型コロナワクチンによって、実際に感染者や死亡数をどれくらい減らすことができたか? ■ 9月15日のNEJMでは、ファイザー社の新型コロナワクチンの6ヶ月間の効果、9月22日のNEJMでは、モデルナ社の新型コロナワクチンの240日間の効果が示され、よりひろくその効果がわかってきました( Thomas SJ, Morei... 2021年9月23日 pedallergy2016
感染症(予防接種) 新型コロナのブレイクスルー感染は年齢が高く併存疾患が多くなるほど多くなり、ワクチン未接種者での死亡リスクは高い 新型コロナワクチン接種時のブレイクスルー感染に関し、関心が高まっています ■ ブレイクスルー感染に関しては、今後考えなければならないテーマです。 (ブレイクスルー感染に関して、忽那先生の記事を御覧ください) 新型コロナワクチン接種後に新型コロナに感染した「ブレイクスルー感染者」の特徴とは ■ そして、最近(9月9日)... 2021年9月20日 pedallergy2016
感染症(予防接種) ファイザー社新型コロナワクチンの3回目接種(ブースター接種)により、抗体価の上昇はどれくらいか? 新型コロナワクチンのブースター接種の是非に関し、議論が続いています。 ■ デルタ株の拡大に伴い、ブースター接種の是非が議論されるようになってきました。 ■ 外来でもときどき聞かれる事が増えてきているテーマですが、十分なデータがない状況でした。 ■ そんな中、9月15日のNEJMに、2本の論文が公開されました。 この論... 2021年9月18日 pedallergy2016
感染症(予防) 学校での新型コロナ発生時、自己隔離をする学校と接触者の抗原検査をする学校で、感染拡大抑制効果に差があるか? 学校が始まり、集団での新型コロナ発生時の対応策が求められている。 ■ 学校や集団保育が開始になり、今後、新型コロナウイルスの発生が懸念されます。 ■ 個人的には、学校の開始はある程度『許容せざるを得ない』と考えていますが、それは感染リスクがないことを意味しません。 ■ そして、感染予防策は重要です。 ■ そして、アウト... 2021年9月16日 pedallergy2016
感染症(予後) デルタ株は他の変異株に比較して重症化する確率が高いが、ワクチンによりリスクが低下する デルタ株の拡大にともない、重症化率の上昇が懸念されています。 ■ いわゆるVOC(Variant of Concern; 懸念される変異株)の感染性が高まっていることは、疫学的なデータによって証明されていますが(Nature 2021; 592(7854): 438-43.)(Nature 2021; 593:321-... 2021年9月12日 pedallergy2016
感染症(予防接種) 妊婦がmRNA新型コロナワクチンを接種しても、流産のリスクはあがらない 妊娠中の新型コロナワクチン接種に関して、その安全性を検討した報告が、NEJMとJAMAに報告されました。 ■ 妊娠中のワクチン接種に関しては特に、そのリスクを心配されるむきはあるでしょう。 ■ しかし、妊娠中の新型コロナへの罹患自体が、妊婦さんにとっても、こどもさんにとってもおおきなリスクであることもわかっています。 ... 2021年9月11日 pedallergy2016