食物アレルギー(病因) 貯蔵した穀物に増える『チャタテムシ』を食べることによりアナフィラキシーを起こした症例報告 穀物に増えるダニだけでなく、『チャタテムシ』を食べることで症状がおこる可能性がある ■ ヒラタチャタテ(ここではチャタテムシと呼称します)は、さまざまな穀類だけでなく、動物・植物、書籍の糊等に発生します。 ■ 英語ではbook liceなどと言われ、書籍に発生するという意味にとれますが、貯蔵した穀類にもいるということで... 2023年1月3日 pedallergy2016
食物アレルギー(病因) エビアレルギーと昆虫アレルギーは近いかもしれない 昆虫とエビは、アレルギー的には近い可能性がある。 ■ 昆虫食に関して、たまにネットニュースなどでも見かけるようになりました。 ■ その味わいに関しては、『エビに近い』という感想が多いように思います。 記者が話題の昆虫食に挑戦、体長2cmキイロスズメバチの素揚げ「サクッとした食感」「エビに近い味わい」 ■ 昆虫の養殖に向... 2022年12月29日 pedallergy2016
食物アレルギー(病因) ピーナッツを食べた人からのキスで、ピーナッツアレルギーを起こしうるか? 以前、広く知られるようになった、『ピーナッツアレルギーの方がキスで症状が誘発されて亡くなったという事件』は、ピーナッツによるものではなかったと結論付けられています。 ■ 昔、『重症ピーナッツアレルギーのあるひとが、恋人からキスをされたあと重篤なアナフィラキシーをおこして亡くなった』というニュースがありました。覚えていら... 2022年12月13日 pedallergy2016
食物アレルギー(病因) ピーナッツアレルギーのある児は、他の豆類にどれくらい感作されているか? ピーナッツは豆類。 ■ ピーナッツは、ナッツという言葉がついていますが、生物の分類的には豆類です。 ■ そして、マメ目→マメ科→ラッカセイ属:ピーナッツ、マメ目→マメ科→大豆属:大豆、マメ目→マメ科→エンドウ豆属:エンドウマメと、生物学的に分類されます。 ■ しかし、ピーナッツアレルギーのある方でも、多くの場合、大豆や... 2022年9月18日 pedallergy2016
食物アレルギー(病因) オーツ麦の含まれたスキンケア製品は、アトピー性皮膚炎の小児に使用すると感作の原因になるかもしれない スキンケア製品に含まれる食品成分は、経皮感作の原因となりうる。 ■ 皮膚にぬるスキンケア用品が、経皮感作の原因になることは広く知られるようになってきました。 ■ 思った以上に、市販のスキンケア製品には食品成分が含まれており、感作の原因になっています。 ■ すこし古い報告ですが、Allegy誌に、オーツ麦に対する検討があ... 2022年6月30日 pedallergy2016
食物アレルギー(病因) 学校のホコリの中には食物アレルゲンが検出されるが、その量は家庭のそれより少ない ハウスダスト中には、食物アレルゲンが含まれている。 ■ 家庭において、ハウスダスト中から食物アレルゲンが検出されることがわかっており、日本においてはダニよりも卵のほうが多いのではないかという研究結果もあります。 ■ では、学校でも食物アレルゲンは多く検出されるのでしょうか? ■ 最近のJACI in Practiceに... 2022年6月28日 pedallergy2016
食物アレルギー(病因) ハチミツに、乳や小麦タンパク質が極々微量に混入しているかもしれない ハチミツに乳や小麦タンパク質が含まれている可能性がある? ■ 『ハチミツに混入する花粉に対して、アレルギー症状が出現することがありうるか』に関し、以前簡単に論じた記事を公開しました。 引用記事 ハチミツに含まれる花粉を食べて、アレルギー症状がでることはありますか? ■ その記事では、『はちみつに含まれた花粉(キク科の花... 2022年6月13日 pedallergy2016
食物アレルギー(病因) 食物アレルギーは、その後の口腔アレルギー症候群の発症リスクをあげるかもしれない 口腔アレルギー症候群の発症リスクは? ■ 花粉食物アレルギー症候群(PFAS)は、花粉症のあるひとに、近しい果物や野菜に症状を起こすようになる疾患です。 ■ 口腔アレルギー症候群(OAS)と花粉食物アレルギー症候群(PFAS)は同義ではありませんが、論文では同じように扱われることも多いです。 ■ そのなかで、OASの... 2022年5月30日 pedallergy2016
食物アレルギー(病因) アトピー性皮膚炎・ドライスキン・TEWL高値は、生後6ヶ月の感作リスクを増加させる 皮膚バリア機能が低下すると、感作が増える可能性がある。 ■ TEWLは、経皮水分蒸散量の略であり、皮膚バリア機能を反映します。 ■ そして、TEWLが上がると、その後の食物アレルギーのリスクがあがることがKelleherらから報告されていましたが、その後、データハンドリングの問題があり撤回されていました。 ■ その中で... 2022年5月28日 pedallergy2016
食物アレルギー(病因) 草むらや芝生に寝転んで、全身じんましんを発症した4歳男児の報告 花粉へ感作している子どもが増え、花粉がじんましんの原因になっているのではと思われる例が増えてきた印象があります。 ■ 最近、年齢が低いお子さんでも花粉に感作していることが増え、草むらなどで予想外のじんましんを発症するなどを聞くことが増えました。 ■ また、雑草花粉の飛散がおおい場所で運動をしてアナフィラキシー様の症状を... 2021年12月12日 pedallergy2016
食物アレルギー(病因) 口腔アレルギー症候群(OAS)の発症リスクはどんなものがあるか? 花粉食物アレルギー症候群(Pollen food allergy syndrome; PFAS)が増加しており、問題となっている。 ■ もともと口腔アレルギー症候群(OAS)は、アレルギー症状が口腔咽頭から全身に波及し、まれにアナフィラキシーまで進展する現象として提唱されましたが、現在は、OASを花粉食物アレルギー症候... 2021年11月18日 pedallergy2016
食物アレルギー(病因) 学校にあるテーブル拭きや床のホコリには、どれくらい食物アレルゲンが含まれるのか? 家庭のホコリの中には、食物アレルゲンが含まれる。では、学校ではどうでしょうか? ■ たとえば、家庭での卵摂取は、ハウスダスト中の卵アレルゲンを増やすことが知られています。 ■ そして、日本の家庭のおおくは、ダニアレルゲンよりも多い卵アレルゲンがあることが知られており、感作の原因になることが示唆されています。 ■ では、... 2021年10月20日 pedallergy2016
食物アレルギー(病因) 小麦アレルギーがある児は、『古代小麦』に対しても同様にアレルギー反応を起こす可能性が高い 『古代小麦』のアレルゲン性が低いとは本当か? ■ 食物アレルギーが増えてくるに従い、さまざまな情報がインターネットに拡散しており、一部には問題のある情報もすくなからず見受けられます。 ■ その一つに、『古代小麦は小麦アレルギーがあってもたべられる』というものがあります。 ■ 古代小麦というのは、品種改良がすすんでいない... 2021年9月26日 pedallergy2016
食物アレルギー(病因) 近くにあるピーナッツから拡散するタンパク量で、どれくらいピーナッツアレルギーの症状が起こりうるか? 近くにあるピーナッツがあると、空気中に浮遊するピーナッツ蛋白質に重篤なピーナッツアレルギーを起こしうるか? ■ 日常診療で、周囲で摂取している食物に対して皮膚や目が赤くなるなどの軽微な症状の訴えを経験することがあります。 ■ このあたりはなかなか判断が難しいことが多く、『摂取するひとが多い環境で食物アレルゲンが拡散する... 2021年7月19日 pedallergy2016
食物アレルギー(病因) 乳児期の食物アナフィラキシーの原因アレルゲンは? 乳児期にも食物によるアナフィラキシーはある。 ■ 乳児期のほうが、より高い年齢層よりもアナフィラキシーの頻度は少なく症状がかるいのではと言う報告もありますが、厳然として 乳児期にも食物によるアナフィラキシーはあります。 ■ では、乳児期の食物アナフィラキシーの原因アレルゲンは、どんなものがあるのでしょうか? ■ 仏国か... 2021年6月4日 pedallergy2016
食物アレルギー(病因) ピーナッツを1歳以降に開始すると、1歳未満に開始するよりもピーナッツアレルギーを発症しやすくなるかもしれない ピーナッツを早期開始するプラクティスが、ピーナッツを多く消費する国を中心にひろがっている。 ■ ピーナッツ早期開始によるピーナッツアレルギーの発症予防を示したLEAP試験が発表され、ピーナッツの消費が多い国においてガイドラインが書き換わりました。 ■ そして、オーストラリアでは1歳までに開始をする児が9割に達しています... 2021年6月3日 pedallergy2016