食物アレルギー(治療) 1歳から3歳のピーナッツアレルギーには、経皮免疫療法が有効?:EPITOPE試験 食物アレルギーの免疫療法はさまざまなルートが考えられており、そのうち安全性が高いと考えられているのが『経皮ルート』です。 ■ 食物アレルギーが増えているなか、経皮免疫療法が注目されています。 ■ そして、経皮免疫療法に関し、最近NEJMにEPITOPE(エピトープ)試験が公開されました。 Greenhawt M, Si... 2023年5月21日 pedallergy2016
食物アレルギー(治療) 牛乳アレルギー乳児に対する低アレルゲンミルクと乳酸菌製剤は寛解を誘導する?:SDACMA試験 牛乳アレルギーのある乳児に対し、加水分解乳(低アレルゲンミルク)を早期に導入する方法が試みられている ■ 低年齢で発症した牛乳アレルギーは、自然寛解は期待できるものの、年齢が高くなるまで持ち越した場合は治療が容易でないケースが少なからずあるため、どのように初期対応するかが考えられています。 ■ そのようななか、最近Al... 2023年5月8日 pedallergy2016
食物アレルギー(治療) 青年以降のアナフィラキシー時のアドレナリン量は、0.3mg製剤では少ないかもしれない アドレナリン筋肉注射の上限は、0.3mgで良いか? ■アドレナリン自己注射薬『エピペン』は、アナフィラキシー時に有効な薬剤であり、病院に受診するまえの治療(プレホスピタル治療)として行われます。 ■ エピペンはきわめて重要な、アナフィラキシーへの対応薬ではありますが、薬の量は2段階で、体重15-30kgのひとに使われる... 2023年4月8日 pedallergy2016
食物アレルギー(治療) デュピルマブは、食物特異的IgE抗体価を8割下げ、誤食のリスクを軽減するかもしれない 食物アレルギーは、大きく増加している ■ 最近、重症アトピー性皮膚炎に対して使用されるデュピルマブ(商品名デュピクセント)が、食物アレルギーを媒介する特異的IgE抗体を低下させ、さらに誤食時のリスクを低下させるという報告がなされました。 Spekhorst LS, van der Rijst LP, de Graaf... 2023年2月14日 pedallergy2016
食物アレルギー(治療) 成人に対する食物経口免疫療法は可能か? 食物経口免疫療法は、小児で研究がすすんできているものの、成人の報告は限られている。 ■ 一般的に、新規の治療は、まず大人で実施されて小児に降りてくるというケースが多いのですが、経口免疫療法は小児で研究が進んでいます。 ■ おそらく今後、標準化が進んでくることも予想されますが、当面は研究目的でしょう。 https://p... 2022年11月29日 pedallergy2016
食物アレルギー(治療) プロバイオティクスを併用したピーナッツ免疫療法は有効か? プロバイオティクスを併用した経口免疫療法が注目されている。 ■ 経口免疫療法にプロバイオティクスを併用するという臨床的介入が検討されています。 ■ そして、最近のCEA(英国アレルギー免疫学会の公式雑誌)に、このテーマの研究結果が報告されていましたので共有します。 この論文でわかったことを、ざっくりまとめると? 1歳... 2022年7月12日 pedallergy2016
食物アレルギー(治療) 加工食品中の食物アレルゲンの含有閾値『加工食品100g当たりタンパク質0.5mg』表記に関する、欧州GA²LENポジションペーパー アレルゲンが含まれた食品の表示義務は、徐々に整備されてきています。 ■ 日本における、食品表示義務や推奨は、世界的にも先進的な面があります。 管理人注 加工食品のアレルギー表示(食物アレルギー研究会より)では、以下の様になっています。 特定原材料7品目(表示義務)は、容器包装されている加工食品中にごく微量(数ppm、数... 2022年5月31日 pedallergy2016
食物アレルギー(治療) 食物アレルギーに対する免疫療法の有効性・安全性は?:システマティックレビュー&メタアナリシス 食物アレルギーの免疫療法の現状を把握しておく必要性がある。 ■ 免疫療法は、食物アレルギーの治療において有望視されており、日本ではひろくその視点での治療介入が行われています。 ■ 効果は認められますが、つよいアレルギー症状の誘発リスクがあがることも示されています。 ■ そのバランスが難しい治療と言えましょう。 ■ そこ... 2022年5月25日 pedallergy2016
食物アレルギー(治療) Baked milkによる経口免疫療法は有効か?:ランダム化比較試験 Baked milk(焼き固めた牛乳)による経口免疫療法は有効か? ■ 多くの牛乳アレルギーは自然寛解が望めるものの、キャリーオーバーする牛乳アレルギーは大きな問題として立ちはだかっています。 ■ 個人的には、『Baked milk(焼き固めた牛乳)』は、必要最小限の除去の範疇としては重要と考えていますが、経口免疫療法... 2022年5月14日 pedallergy2016
食物アレルギー(治療) 1歳から3歳のピーナッツアレルギーに対し、経口免疫療法は有効か?:IMPACT試験 1歳以降で判明したピーナッツアレルギーに対する免疫療法は有効か? ■ 1歳未満でピーナッツを離乳食に導入するとピーナッツアレルギーの発症を予防できる可能性があることがLEAP試験であきらかになったあと、さまざまな試みが行われています。 ■ 一方で、1歳以降までもちこしたすでに発症した食物アレルギーに対しては、『経口免疫... 2022年3月2日 pedallergy2016
食物アレルギー(治療) カシューナッツアレルギーの経口免疫療法は有効か?:NUT CRACKER試験 経口免疫療法は、一般に推奨される方法ではないものの、研究が進んできている。その中で、クルミの経口免疫療法に関する研究報告が発表されている。 ■ ピーナッツだけでなく、ナッツアレルギーは日本でも増加しています。 ■ 経口免疫療法は現状では研究段階の治療と言えますが、ピーナッツはそれなりに多くの研究結果が揃ってきています。... 2022年2月17日 pedallergy2016
食物アレルギー(治療) 複数・少量の食物負荷でも、一定の免疫寛容を誘導するかもしれない 食物アレルギーにおける経口免疫寛容誘導療法は、まだ改良の余地がおおきいです。 ■ 経口免疫療法は、リスクがどうしても十分に排除できないこともあり、標準療法とは言えません。 ■ 少量定量で維持するという方法が提案されていますが、『どれくらい少量だと有効か』に関してはあきらかではありません。 ■ 最近、Allergy誌に、... 2022年2月15日 pedallergy2016
食物アレルギー(治療) 小麦依存性運動誘発アナフィラキシーに対し、小麦舌下免疫療法が有効かもしれない 小麦依存性運動誘発アナフィラキシーに対する、予後や治療は定まったものはない ■ 小麦依存性運動誘発アナフィラキシーは、小麦を食べたのみ、もしくは運動のみでは症状が誘発されず、小麦をたべて運動をすると症状が誘発されるという、やや稀な食物アレルギーです。 この投稿をInstagramで見る ほむほむ(@homuhomu... 2021年12月28日 pedallergy2016
食物アレルギー(治療) 加熱乳と非加熱乳における経口免疫療法は、どちらが有効でリスクが低いか? 牛乳の免疫療法、加熱乳がいいか?非加熱乳がいいか? ■ 牛乳アレルギーは少なくありませんが、経口免疫療法(標準的な治療ではありませんのでご留意ください)を行うにあたって『牛乳は加熱したほうがよいですか?』という質問を受けることがあります。 ■ 個人的には、日本で販売されている牛乳はすでに加熱されて販売されていることもあ... 2021年9月7日 pedallergy2016
食物アレルギー(治療) 日本における、重篤な牛乳アレルギーの小児に対する経口免疫療法の結果は?(ORIMA試験) 年齢が長じるまで継続した乳アレルギーのリスクは高く、治療も簡単ではない ■ 年齢が高くなるまで継続した乳アレルギーは、世界的に大きな問題として指摘されるようになっています。 ■ 経口免疫療法はひとつの治療選択肢として提示されますが、重篤な乳アレルギーに対する成功率は高くはありません。 ■ 最近、日本における乳の緩徐経口... 2021年5月16日 pedallergy2016
食物アレルギー(治療) ペプチドミルク(Eあかちゃん)は、加水分解乳(MA-mi)よりも、乳アレルギーを耐性させやすいかもしれない 乳アレルギーは、年齢が長じるまで持続しナッツと同様に重篤な経過をとることが増え、しかも治療に難渋する食物アレルギーと指摘されるようになっています。 ■ 乳アレルギーは、世界的に問題となっています。 ■ 重篤なアナフィラキシーに関しナッツ類に目が行きがちですが、現在、年齢が長じるまで持続する乳アレルギーが増え、亡くなる可... 2021年4月29日 pedallergy2016