食物アレルギー(治療) 極微量の経口負荷試験後の継続した鶏卵摂取は、鶏卵アレルギーを早く改善させるか? 食物アレルギー治療は「完全除去」から変化しています。卵アレルギーにおいて、極微量から開始する治療法の有効性が報告されています。 ■ 鶏卵アレルギーは、日本で最もよく見られる食物アレルギーの一つです。 ■ そして食物アレルギーの治療は、完全除去…ではなく、「必要最小限の除去」が基本です。 ■ そもそも、鶏卵を完全に除去を... 2024年12月5日 pedallergy2016
食物アレルギー(治療) 鼻スプレータイプのエピネフリン(アドレナリン)は、風邪をひいても効果は維持されるか? 今後、日本でも使用できるようになる可能性のあるアナフィラキシー治療用の鼻スプレー型エピネフリン(アドレナリン)は、風邪をひいていても効果はあるでしょうか? ■ エピネフリン(アドレナリン)はアナフィラキシー時に第一選択薬として使用する薬剤であり、現在はアドレナリン自己注射薬(エピペン)が最も一般的な使用方法になります。... 2024年8月3日 pedallergy2016
食物アレルギー(治療) 鼻スプレータイプのエピネフリン(アドレナリン)は、筋肉注射のエピネフリンと薬物動態に差があるか? アナフィラキシー治療用の鼻スプレー型エピネフリン(アドレナリン)「neffy」が開発され、良好な治験結果から日本での臨床使用の可能性が高まっています。 ■ 重症のアレルギー反応(アナフィラキシー)に対しての第一選択の治療は、エピネフリン(アドレナリン)の筋肉注射になります。 ■ 医療機関の外では、自己注射薬が使われてい... 2024年8月1日 pedallergy2016
食物アレルギー(治療) ピーナッツ経口免疫療法後、少量で維持するか?日常摂取量で維持するか? アレルギー治療法である経口免疫療法は、リスクや継続性の問題があり、方法においては議論が続いています。 ■ 経口免疫療法とは、アレルギーを治療する方法の一つです。アレルギーの原因となる食べ物を少しずつ食べて体に慣らしていくというイメージの治療です。 ■ 経口免疫療法は、特に増量している時期に強い症状を起こす事があり、リス... 2024年7月11日 pedallergy2016
食物アレルギー(治療) 英国における、低アレルゲンミルクの処方の実態は? 英国における、牛乳アレルギーの診断と低アレルゲンミルクの過剰処方の問題。 ■ 牛乳アレルギーは、日本の食物アレルギーの頻度として2位であり、問題となっています。 ■ 牛乳アレルギーと判明するのは生後4ヶ月から6ヶ月ごろが多いです。 ■ そして、低アレルゲンミルクを早期にはじめるほうが良いと個人的には考えています。 ■ ... 2024年7月4日 pedallergy2016
食物アレルギー(治療) 加熱ピーナッツによる経口免疫療法? 少量でもリスクのあるピーナッツアレルギーに対する経口免疫療法、新しい方法? ■ ピーナッツアレルギーは、日本でも食物アレルギー頻度の5位となっており、重要なアレルゲンとなっています。 木の実アレルギーの増えている陰で、決して無視できないもので、特定原材料となっています。 ■ 特に、ピーナッツの少量で症状がある患者のリス... 2024年5月31日 pedallergy2016
食物アレルギー(治療) オマリズマブ(商品名ゾレア)は、食物アレルギーの治療成績を改善させる 食物アレルギーの治療に、オマリズマブが有効? ■ 食物アレルギーは、世界的にも増えているアレルギー疾患で、生活の質を低下させますし、リスクもあります。 ■ 基本的には、食物除去や誤食時の緊急対応が治療方法になります。 ■ しかし最近、アメリカ食品医薬品局(FDA)によってピーナッツアレルギーのための経口免疫療法が承認さ... 2024年5月22日 pedallergy2016
食物アレルギー(治療) くるみアレルギーの経口免疫療法の3例報告 増加しているクルミアレルギー。経口免疫療法は可能? ■ クルミは、日本でも食物アレルギーとして多くなっている木の実類の一つです。 ■ いまだに標準療法とは言えませんが、鶏卵、牛乳、小麦、ピーナッツなどの経口免疫療法に関する報告が増えてきました。 ■ では、クルミに対しての経口免疫療法は可能なのでしょうか? ■ 最近、日... 2024年5月20日 pedallergy2016
食物アレルギー(治療) エピペンの保管温度として、ある程度の高温や低温は許容される? 温暖化がすすむ時代に、アドレナリン自己注射器はどれくらい安定性があるかへの懸念があります。 ■ アドレナリンは、アナフィラキシーの際に使われます。 ■ たとえば食物アレルギーに対するアナフィラキシー反応時のために、アドレナリン自己注射器(エピペン)を携帯しておく必要があります。 ■ しかし、エピペンの添付文書には、室温... 2024年4月23日 pedallergy2016
食物アレルギー(治療) ヘーゼルナッツの経口免疫療法は可能か? ナッツアレルギーが増加しているなか、ヘーゼルナッツ(ハシバミ)経口免疫療法に関する報告があります。 ■ 木の実アレルギーの増加が、知られるようになってきました。 ■ 世界中でナッツアレルギーが増えていて、日本でも3年ごとに行われる全国の食物アレルギー調査で、2015年には8位だったナッツが、2018年には4位に、そして... 2024年4月1日 pedallergy2016
食物アレルギー(治療) デュピルマブの使用中にもかかわらず、ピーナッツでアナフィラキシーを起こした10歳男児例の報告 アトピー性皮膚炎治療における生物学的製剤。食物アレルギー応用も? ■ デュピルマブは、最近、生後6ヶ月の乳児の重症アトピー性皮膚炎に使用可能になった、生物学的製剤です。 ■ 高価でもあり、しかも注射製剤ですので、全員に使用できるというわけではありません。 ■ 一方で、生物学的製剤を食物アレルギーの治療に活用しようとする... 2024年3月7日 pedallergy2016
食物アレルギー(治療) 牛乳アレルギーに対する経皮免疫療法Viaskin milkは有効か? 治療の難しい牛乳アレルギー。経皮免疫療法ViaskinのフェーズI/II試験の結果。 ■ 牛乳アレルギーは、日本でも多い食物アレルギーですが、世界的にも多い食物アレルギーです。 ■ 多くは自然寛解するとされていますが、年齢が高くなるまで持ち越すことも少なくなく、アナフィラキシーの大きな原因食物とされています。 さらに、... 2024年3月4日 pedallergy2016
食物アレルギー(治療) オマリズマブ(商品名ゾレア)は、経口免疫療法の効果と安全性を上昇させる 食物アレルギーに対する経口免疫療法の有効性と安全性を高める研究がすすんでいます。 ■ 食物アレルギーは、先進国で増えています。 ■ 日本では、鶏卵、牛乳、小麦、種子類(ナッツ類)、ピーナッツなどが主な原因ですが、世界では特に、ピーナッツが問題となっています。 ■ そしてピーナッツや木の実類アレルギーは治りにくいとされて... 2024年2月29日 pedallergy2016
食物アレルギー(治療) 牛乳アレルギーのある乳児の栄養を低アレルゲンミルクに変更すると、アレルギー症状をどれくらい起こしにくくするのか? 日本で2番目に多い牛乳アレルギー、低アレルゲンミルクの適用は? ■ 牛乳アレルギーは、日本でも多い食物アレルギーで、全体に2位に位置づけられています。 ■ とくに、初発する時期が1歳未満で発症することがおおく、栄養面での問題も起こします。 ■ 牛乳アレルギーは大きく分けると、IgE抗体が関係するものと、そうでない非依存... 2024年2月10日 pedallergy2016
食物アレルギー(治療) 牛乳アレルギーのある乳児に対する低アレルゲンミルク(高度加水分解乳)は、身長・体重増加を改善させるかもしれない 牛乳アレルギーの治療としての高度加水分解ミルクの役割 ■ 牛乳アレルギーは、日本において第2位の頻度を占める食物アレルギーです。 ■ このアレルギーの治療には、アレルゲンを含まない食品への置き換えが基本となります。そのため、低アレルゲン性のミルクの提供が必要です。 ■ 低アレルゲンミルクには多くの種類がありますが、その... 2024年1月18日 pedallergy2016
食物アレルギー(治療) ピーナッツ経口免疫療法の効果は年齢により効果に差があるかもしれない:PPOIT-003試験 経口免疫療法の効果維持のためには、若年層で開始することが重要? ■ 経口免疫療法は、さまざまな報告がされていますが、問題点の一つが『食べるのを中止すると再燃する』という点です。 ■ そしてある程度一貫して言えるのは、『低年齢であればあるほど、経口免疫療法で脱感作を達成したあとでも、中断したときの維持率が良い』ということ... 2023年11月14日 pedallergy2016