気管支喘息(治療) 小児喘息治療にアジスロマイシンは有効か?:メタアナリシス 小児喘息の治療に、抗菌薬であるアジスロマイシンが有効であるという報告があります。 ■ 小児喘息は、気道に慢性的な炎症が起こる病気で、救急受診や入院が必要になることもあります。 ■ しかし、通常の治療薬(吸入ステロイドなど)の効果が不十分な患者さんもいます。 ■ 喘息の子どもさんの4-64%で、クラミジアやマイコプラズマ... 2024年11月21日 pedallergy2016
気管支喘息(治療) 生物学的製剤を使用中に、抗薬物抗体はどれくらいの頻度で発生するのか? アレルギー治療の進歩により、喘息やアトピー性皮膚炎向けの新薬「生物学的製剤」が登場したが、抗薬物抗体(ADA)の発生が注目されています。 ■ アレルギーの治療法は、大きく進歩してきています。 ■ たとえば重症の喘息患者やアトピー性皮膚炎に向けた「生物学的製剤」がさまざま上梓されています。 ■ たとえば、喘息に対してはオ... 2024年9月27日 pedallergy2016
気管支喘息(治療) 吸入ステロイド薬は、1日1回と1日2回では、どちらの方がアドヒアランスが高い? 吸入ステロイド薬のアドヒアランスは決して高くはない。 ■ 吸入ステロイド薬は、気管支喘息のコントロールにとても重要な位置を占めています。 ■ しかし、残念ながら、吸入ステロイド薬のアドヒアランスは良いとは言えません。 ■ 吸入ステロイド薬は1日1回の製剤もあります。 ■ もしくは1日2回の製剤を、改善すれば1日1回にす... 2023年8月4日 pedallergy2016
気管支喘息(治療) アレルゲン免疫療法をすると、気管支喘息患者のウイルスに対する免疫が強化されるかもしれない アレルゲン免疫療法は、ウイルス感染も防ぐ? ■ 喘息発作はウイルス感染によって引き起こされることが多く、『アレルゲン感作』がそのリスクを引き上げます。 ■ そしてアレルゲン免疫療法は、ウイルス感染に対する免疫も強化するかもしれない…という研究結果が報告されていました。 Woehlk C, Ramu S, Sverri... 2023年3月23日 pedallergy2016
気管支喘息(治療) テゼペルマブ(テゼスパイア)とネコ皮下免疫療法の併用は、ネコ免疫療法の効果をあげるかもしれない テゼペルマブとネコ免疫療法の併用療法。 ■ ペットアレルギーに関しては、現在のところ、実用化されて使用できる免疫療法はないとお話しています。 ■ そのようななかで、ネコ免疫療法の効果が、抗TSLP抗体であるテゼペルマブ(テゼスパイア)を併用すると効果が上がるかもしれないという報告が総合アレルギー講習会で紹介されていまし... 2023年3月19日 pedallergy2016
気管支喘息(治療) デュピルマブ(デュピクセント)は、6歳から11歳の中等症以上の喘息を有意に改善させる デュピルマブは、アトピー性皮膚炎だけでなく重症の気管支喘息にも有効性が報告されている。 ■ デュピルマブは、IL-4・IL-13という炎症性サイトカイン、すなわちアレルギー性の炎症情報を伝える物質をブロックするモノクローナル抗体です。 ■ まだ日本では12歳以上のバイオ製剤ですが、最近、6歳から11歳の気管支喘息へのデ... 2023年3月18日 pedallergy2016
気管支喘息(治療) 子どもでも、気管支拡張薬の吸入薬の使用量が増えると、入院率などのリスクが増加するかもしれない 短時間作動性気管支拡張薬(SABA)の使いすぎは、喘息死亡率を上げる可能性がある。 ■ 気管支喘息が『気道の慢性炎症』が基礎にあることが判明して以降、吸入ステロイド薬の普及がすすんで死亡率が大きく下がりました。 ■ それ以前では、短時間作用型気管支拡張薬(SABA)の濫用により、死亡率がむしろ高まったことが背景にあり、... 2022年12月4日 pedallergy2016
気管支喘息(治療) 吸入ステロイド薬+短時間作動性ベータ刺激薬(SABA)の合剤は、SABA単剤と比較して、重篤な喘息発作を減少させる SABAやLABAの単独使用は、喘息発作予防にすすめられないが、吸入ステロイド+SABAの合剤であればどうか? ■ 短時間作動性ベータ刺激薬(SABA)の”単独の”濫用は、喘息死を増加させる可能性があります。 ■ 一方で、吸入ステロイド薬単独+SABAによるレスキュー使用と、吸入ステロイド薬と長時間作動性ベータ刺激薬(... 2022年5月29日 pedallergy2016
気管支喘息(治療) ネコアレルギーに対する舌下免疫療法は有用か? ペットアレルギーに対する免疫療法は、有効性が報告されながらも実用化されているとはいえない ■ ペットを飼育されている方は、世界的に増加しており、22カ国27000人以上の参加者を対象とした国際調査では、57%が1匹以上のペットを飼っていると推定されています。 ■ そのようななかでペットアレルギーもまた問題となっており、... 2022年4月26日 pedallergy2016
気管支喘息(治療) 空気清浄機は、アレルギー性喘息の治療に有効か?:メタアナリシス 喘息の治療に、空気清浄機は有効か? ■ 個人的な考えとしては、気管支喘息の治療に空気清浄機の効果は限定的と考えています(使っていけないという意味ではない)。 ■ データがいくらか改善しても、実際の臨床効果が乏しいという研究が多いからです。 ■ しかし、一部の研究では、臨床的な効果もあるのではないかという報告もあり、はっ... 2022年3月1日 pedallergy2016
気管支喘息(治療) ネコと住んでいる喘息患者は、ネコアレルゲンに対する防御能は上昇するが、喘息薬の減量までの効果はない ネコに対してアレルギーのある人は、そのアレルゲンへの防御能をもつIgG4抗体も産生している。 ■ ペットに対するアレルギーは、喘息やアレルギーに対しマイナスの影響を及ぼします。 ■ イヌやネコアレルゲンにより、全米で毎年50万~100万件の喘息発作が起きているといった報告もあります。 ■ 一方で、ペットを飼っていると、... 2021年12月29日 pedallergy2016
気管支喘息(治療) 果物と野菜を多く含む食事は、気道炎症を改善するかもしれない 野菜や果物がおおい食事は、こどもの喘息を改善させるか? ■ 最近のシステマティックレビューでは、果物や野菜をしっかり食べることで、全身性の炎症を改善させて喘息によい影響があるという研究結果があります。 ■ 最近、小児に関して小規模なランダム化比較試験が報告されています。 簡単に、ネットラジオVoicyでも解説してみま... 2021年9月19日 pedallergy2016
気管支喘息(治療) 成人の喘息発作入院中、気管支拡張薬にパルミコート懸濁液を併用したほうが入院期間が短縮されるかもしれない 喘息入院中に、ネブライザーで吸入する気管支拡張薬を懸濁する相手は生理食塩水?パルミコート懸濁液? ■ 外来で気管支喘息発作時に、短時間作動性気管支拡張薬(SABA)を吸入することは一般的に第一選択として行われます。 ■ SABAを懸濁する相手を、生理食塩水・DSCG(インタール)・BIS(パルミコート懸濁液)などが選ば... 2021年3月27日 pedallergy2016
気管支喘息(治療) マグネシウムの追加吸入は、小児の重症喘息発作に有効か? 喘息にマグネシウムが有効? ■ マグネシウムを喘息に?と思われるかたもいらっしゃるかと思いますが、マグネシウムが平滑筋をゆるめる作用があるために切迫早産の治療に使われることからも、気管支の平滑筋をゆるめるかもしれないと想像できます。 ■ そして、硫酸マグネシウムを静脈内投与することで有効性があるものの、ネブライザー投与... 2020年11月30日 pedallergy2016
気管支喘息(治療) 寝室の空気清浄機は、小児喘息に有用か? 『空気清浄機が小児喘息に有効か』は、よく尋ねられる質問だが、十分な研究結果に乏しかった。 ■ これまで、喘息への空気清浄機の効果に関しては、限定的な報告にとどまっていました。 ■ 『環境汚染度が高く』『喘息コンロールは不十分な』ケースに有効”かもしれない”程度だったといえましょう。 ■ 最近、JAMA Pediatri... 2020年9月10日 pedallergy2016
気管支喘息(治療) ビタミンD値が低い喘息のある子どもに、ビタミンDの内服は有効か? ビタミンDの内服は、喘息発作の再発を抑えるのに有効でしょうか? ■ これまでの研究では、ビタミンDを内服することで、気管支喘息の増悪が減る可能性が示唆されていました。 ■ しかし、メタアナリシスでも結果を出すにはまだ不十分で、『ビタミンDがもともと少ない人に対してビタミンDを内服すれば効果があるかも』という考えになって... 2020年9月6日 pedallergy2016