学校における子どもの集団生活は、新型コロナの感染拡大リスクにどれくらい関与しているか?

新型コロナの感染拡大に、小児はどれくらいの役割を果たしているのか?

■ 新型コロナが子どもたちの生活を脅かしており、集団生活に関してどのように考えていくかは、小児科医としての関心事のひとつです。

■ もちろん、感染リスクがゼロとは思えませんし、実際に子どもから成人への感染を示した報告もあります(Clin Infect Dis. 2020 Sep 12; 71(6):1547-1551.)

■ 一方で、ロックダウン前のベルギーにおいて、保育園に通う生後6~30ヶ月の児にロックダウン直前まで定期的にPCR検査をおこなっても、1例も陽性にでなかったという報告もあります( J Med Virol. 2020 Nov 24:10.1002/jmv.26689. doi: 10.1002/jmv.26689. Epub ahead of print. PMID: 33230857; PMCID: PMC7753838.)

■ 現状で、小児が新型コロナの流行拡大にどのような役割を果たしているのかをみたレビューがありましたのでご紹介します。

 

この論文でわかったことを、ざっくりまとめると?

新型コロナの感染において、小児がどれくらい役割を果たしているかを調査するために、迅速なレビューを実施したところ、

 ✅ フランス、オーストラリア、イスラエルにおける3研究は感染に関連したと報告されているが、一方で4研究は、他の生徒や職員に感染していなかった。

 

スポンサーリンク(記事は下に続きます)



Instagram:2ヶ月で10000フォロワーを超えました!!!

Xでフォローしよう