RDW(赤血球容積粒度分布幅)はアレルギー性結膜炎があると上がるかもしれない

2017年7月1日

Kurtul BE, et al. Increased red cell distribution width levels in children with seasonal allergic conjunctivitis. Int Ophthalmol 2017.[Epub ahead of print]

topic -アレルギー性結膜炎とRDWの関係?

■ 今まで多くの論文紹介をしてきましたが、アレルギー性結膜炎がメインテーマの紹介は初になるようです。

■ 赤血球容積粒度分布幅(Red cell distribution width;RDW)は、フェリチン、鉄、TIBCのようなパラメータを測定できないときに貧血を評価するために有用とされています。

■ アレルギー患者さんでのデータでも取得できているはずですが、私は注目してきていませんでした。

■ 今回は、RDWがアレルギー性結膜炎患児で上昇しているかもしれないという報告をご紹介いたします。

PECO
P: 90人の小児
E: 季節性アレルギー性結膜炎(Seasonal allergic conjunctivitis ;SAC)患者 45人
C: 年齢・性別をマッチさせた45人
O: 赤血球容積粒度分布幅(Red cell distribution width;RDW)に差があるか

 

結局、何を知りたい?

 ✅アレルギー性結膜炎とRDWに関連があるかどうかを知ろうとしている。

 

結果 - アレルギー性結膜炎とRDWは関連するのか?

■ 人口統計学的所見、RDWを含む血液一般検査のパラメータ、その他検査パラメータが評価された。

季節性アレルギー性結膜炎(SAC)に罹患している小児の平均RDW値は、対照群と比較して有意に高かった(14.02±0.82 vs 13.26±0.64% p < 0.001)

■ ROC解析では、SACを予測するRDWのAUCは0.786であり、RDW 13.45における感度75.6%、特異度65%でSACを予測した。

結局、何がわかった?

 ✅季節性アレルギー性結膜炎とRDWには有意に関連があり、RDW 13.45以上であると、感度75%。特異度65%で季節性アレルギー性結膜炎と言える。

 

コメント ― RDWは炎症と酸化ストレスが持続しているマーカーかもしれない。

■ 小児のアレルギー性結膜炎患者においてRDW高値が有意に関連することを示唆するとまとめられます。

■ そして、季節性アレルギー性結膜炎により増加した炎症の持続状態と酸化ストレスが関与する可能性を示唆するかもしれないとされていました。

■ こういう、「検査しているはずだけど、見逃している」という検査データの報告をみると、その臨床医の着眼点をすばらしいなあと思います。

■ もしかすると、他のアレルギー疾患も関連するかもしれません。

 

今日のまとめ!

 ✅季節性アレルギー性結膜炎とRDWは関連する。

 

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