早期のアトピー性皮膚炎の治療により、卵アレルギーの発症を予防できるか? ■ 皮膚の炎症から感作、アレルギー体質が拡大していくという『経皮感作』がひろく知られるようになり、アトピー性皮膚炎が食物アレルギーの発症リスクとなりうることが広く知られるようになりました。 ■ 一方で、アトピー性皮膚炎発症早期から『プロアクティブ療...
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JAK阻害薬とは。 ■アトピー性皮膚炎の薬は大幅にアップデートされ、この5年で7種類ほど増えました。 ■ とくに小児でも、JAK阻害薬(外用、内服)、PDE4阻害薬(外用)、抗IL31抗体(注射)が大きいです。 ■ そのうち、JAK阻害薬ウパダシチニブを実臨床で使用した成人の報告が、日本皮膚科学会の英文誌に報告されまし...
アレルゲン免疫療法は、ウイルス感染も防ぐ? ■ 喘息発作はウイルス感染によって引き起こされることが多く、『アレルゲン感作』がそのリスクを引き上げます。 ■ そしてアレルゲン免疫療法は、ウイルス感染に対する免疫も強化するかもしれない…という研究結果が報告されていました。 Woehlk C, Ramu S, Sverri...
小麦アレルギーのある患者さんから、『大麦は大丈夫でしょうか?』と尋ねられることがあります。 ■ 小麦と大麦に関しては、アレルゲン的には交差する可能性があり、小麦アレルギーのある患者さんから『大麦は大丈夫でしょうか?』とすくなからず尋ねられます。 ■ 最近、そのテーマの検討がありましたので共有します。 Yanagida...
テゼペルマブとネコ免疫療法の併用療法。 ■ ペットアレルギーに関しては、現在のところ、実用化されて使用できる免疫療法はないとお話しています。 ■ そのようななかで、ネコ免疫療法の効果が、抗TSLP抗体であるテゼペルマブ(テゼスパイア)を併用すると効果が上がるかもしれないという報告が総合アレルギー講習会で紹介されていまし...
デュピルマブは、アトピー性皮膚炎だけでなく重症の気管支喘息にも有効性が報告されている。 ■ デュピルマブは、IL-4・IL-13という炎症性サイトカイン、すなわちアレルギー性の炎症情報を伝える物質をブロックするモノクローナル抗体です。 ■ まだ日本では12歳以上のバイオ製剤ですが、最近、6歳から11歳の気管支喘息へのデ...
小児と成人で、舌下免疫療法の有効性に差があるか? ■ 今年はスギ花粉の飛散が多いです。 ■ 来年以降はどうなるか…というと、残念ながらスギ花粉の飛散がおさまることはなく、私達が生きている間は続くことになります。 ■ すなわち、『スギ花粉が大量飛散する環境』に適応する必要性があります。 ■ そういったなか、2018年から...
花粉症に対する『ステロイド筋注』はリスクがある。 ■ 2005年の報告ですが、季節性アレルギー性鼻炎に対するデポステロイド注射は、デンマークでよく使用されていたそうです(Stubbe Østergaard M, Østrem A, Söderström M. Hay fever and a single intramu...
アトピー性皮膚炎の全身療法の普及が始まり、その有効性が多方面から検討されている。 ■ アトピー性皮膚炎の新規薬デュピルマブが、皮膚バリア機能や脂質の組成も改善させるという報告がAllergy誌に報告されていました。 ※デュピルマブ(商品名デュピクセント)は、現在のところ小児に保険適応はありません。 Berdyshev...
アトピー性皮膚炎の発症予防としての『新生児期からの保湿剤の予防的塗布』。 ■ アトピー性皮膚炎の発症予防に関し、有力な方法として『新生児期からの保湿剤を塗り続ける』という方法があります。 ■ しかし、その方法に関し、否定的な報告も増えてきています。 ■ 最近、JEADVにレビューが掲載されていましたのでご紹介します。 ...
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◇ 専門は小児アレルギー学。
◇ 医学博士。
《学会活動など》
◇ 日本小児科学会専門医・指導医。
◇ 日本アレルギー学会専門医・指導医・代議員・広報委員会(啓発活動委員会含む)委員・アレルギー疾患対策基本法特別委員会委員。
◇ 日本小児アレルギー学会代議員・研究推進委員会委員・広報委員会委員。
《一般向けの活動など》
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◇ NewsPickプロピッカー。
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◇ このブログが、医療者のみなさまの一助となり、最終的には患者さんの幸せにつながりますように。
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