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 食物アレルギーの予防研究の金字塔。

■ 順番が逆になりましたが、先日のLEAP-on研究の前にpublishされたLEAP研究です。

乳児期に早期導入して予防した食物耐性は、中断しても維持される(LEAP-ONスタディ)

■ 今後別の研究結果も控えていますが、食物アレルギー予防研究としては今後、この研究とEAT研究を軸として議論されるでしょう。

P: 生後4ヶ月から11ヶ月未満で、湿疹と卵アレルギーのある乳児 640名
E: ピーナッツを生後60ヶ月まで摂取(Interevntion;I群)
C: ピーナッツを生後60ヶ月まで完全除去(Control;C群)
O: 生後60ヶ月でのピーナッツアレルギー率(リクルート時 SPT陰性例と陽性例でITT解析)。
 

結果

背景

■ 西欧諸国における小児のピーナッツアレルギーの罹患率は過去10年間で2倍になり、ピーナッツアレルギーはアフリカおよびアジアでも明らかになりつつある。

■ ピーナッツ摂取と除去の戦略を評価し、アレルギーのハイリスク乳児におけるピーナッツアレルギーの発症を予防するために最も効果的な戦略を評価した。

 

方法

■ 生後60ヶ月齢までピーナッツを摂取または除去するように、重症のアトピー性皮膚炎、卵アレルギー、その両方がある乳児640人をランダム化した。

■ ランダム化した時点で、生後4ヶ月以上11ヶ月未満であった参加者は、先行したピーナッツ抽出物に対する感作に基づいてそれぞれの試験群に割り当てられた。

■ これは、皮膚プリックテストを用いて決定された(プリックテストの結果が膨疹がない参加者、径1〜4 mmの膨疹径のある参加者)。

■ 各群で独立して評価されたプライマリアウトカムは、生後60ヶ月におけるピーナッツアレルギーのある参加者の率だった。

結果

■ 最初に皮膚プリックテスト陰性だったITT解析群の乳児530人のうち、生後60ヶ月でのピーナッツアレルギーの有病率は除去群で13.7%、摂取群で1.9%だった(P <0.001)。

■ 最初に皮膚検査陽性だったITT解析群98人の参加者のうち、ピーナッツアレルギーの有病率は除去群で35.3%、摂取群で10.6%だった(P = 0.004)。

■ 重篤な有害事象の発生率に有意な群間差はなかった。

■ ピーナッツ特異的IgG4抗体価の増加は主に摂取群で生じた。

■ 除去群の参加者の割合が高いほど、ピーナッツ特異的IgE抗体価が上昇した。

■ 皮膚プリックテストの膨疹径が大きいほど、ピーナッツ特異的IgG4:IgE比がより低いほど、ピーナッツアレルギーと関連していた。

結論

■ ピーナッツの早期導入は、アレルギーのリスクが高い小児においてピーナッツアレルギーの発症頻度を大幅に減少させ、ピーナッツに対する免疫反応を変化させた。

 

コメント

■ 生後早期から食物を開始することで食物アレルギーを予防できるとした初の大規模ランダム化比較試験。

■ 最近、1300名もの乳児を対象としたEATスタディの結果が発表された。

生後6ヶ月より前からの早期離乳食開始は食物アレルギー予防となるかもしれない(EATスタディ)

■ 食物除去を長期に行うことで行なわれた過去の食物アレルギー研究を180度転換することになる研究結果である。

■ もちろん、現状で証明されたのはピーナッツと卵のみとも言える。

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