スポンサーリンク

Kelleher M, et al. Skin barrier dysfunction measured by transepidermal water loss at 2 days and 2 months predates and predicts atopic dermatitis at 1 year. J Allergy Clin Immunol 2015; 135:930-5.

生まれたときに、アトピー性皮膚炎の発症が予測できるかも?

■ 皮膚のバリア機能をみる検査で、TEWL(transepidermal water loss; 経皮水分蒸散量)という検査があります。

 

※ TEWLの説明用の図 (管理人作成)。

 

■ そして、新生児期のTEWLがアトピー性皮膚炎の発症を予測するという報告がされました。

 

P: 2009年7月から2011年10月にリクルートされたアイルランド出生の1903名の乳児
E: 出生2日目,2ヶ月での前腕内側の経皮的水分蒸散量(TEWL)
C: -
O: 生後12ヶ月でのアトピー性皮膚炎の発症率

 

 

結果

第一四分位以上(=上位1/4以上)のTEWLの児は、生後12ヶ月時に有意にアトピー性皮膚炎を発症していた(AUC,0.81; p<0.05)

論文から引用。上位25%(12.3g・water/m2/h)の群は、下位25%(7.0g・water/m2/h)の群より、7.9倍アトピー性皮膚炎を発症しやすい。

 

 

TEWLは、発症予測のパラメータとして注目されてきている。

■ TEWLは皮膚バリア機能を反映し、生後2日でのバリア機能がアトピー性皮膚炎発症を予測しうるという結果になります。

■ フィラグリン(FLG)遺伝子異常が注目されていますが、すでにフィラグリンのみでは説明がつかないことも判明してきており、post-FLG時代に移行してきています。

■ 皮膚バリア機能の評価は小児領域でもさらに発展することが予想されます。

TEWL(経皮水分蒸散量)を小児アレルギー専門医が解説してみた

■ さらに、TEWLが食物アレルギーの発症を予測するという結果も、同じグループから報告されました。

生後2日目のTEWL高値(=バリア機能低下)は、2歳時の食物アレルギー発症を予測する: コホート研究

■ では、TEWLが高い(=バリア機能が低い)と、「生まれつきであり、どうしようもない」のでしょうか?実は、保湿剤をしっかり塗布しておくと、TEWLが高くても、低い群とアトピー性皮膚炎の発症率が変わらないという報告があります(管理人が報告しました)。

Transepidermal water loss measurement during infancy can predict the subsequent development of atopic dermatitis regardless of filaggrin mutations

 

 

Twitterでフォローしよう

おすすめの記事