topic

 NSAIDs(解熱鎮痛薬)によるじんましんは、成人では決して少なくありません。

 いわゆる”アレルギー”ばかりではなく、また、アスピリンのみでもありません。

 

P: 2005-2012年(V1)に、アセチルサリチル酸(ASA)による薬物誘発試験(drug provocation test ;DPT)が陽性であった患者 38人(うち、女性24人[63.15%]、年齢中央値 38歳 [IR 27-44歳])
E: -
C: -
O: 2013-2015年に(V2とV3)のそれぞれの時点においてDPTにより前向きに再評価された、ASAもしくは他のNSAID過敏症の改善

 

結果

 アトピーは、吸入・食物アレルゲンによる皮膚プリックテスト(SPT)で評価され、23人(60.52%)がアトピー性だった。
 V1で診断された患者は、60ヵ月後(V2; IR:48-81)と18ヵ月後(V3; IR:14-24)に再評価された。
 V2時点で、24人(63.15%)がASAと他のNSAIDに耐性を示した(グループA)が、14人(36.84%)はまだ陽性だった(グループB)
 V3時点で、グループAの患者はすべて寛容なままだったが、グループB患者はすべて過敏性のままだった。
 V1時点での、以前の過敏回数とASA/イブプロフェンによって誘発される反応割合は、グループAにおいて有意に低かった(p=0.005とp=0.006)。
 グループAの患者は、V1で評価された最後の過敏症から、72ヵ月(IR:45-87)で耐性になった。
 耐性までの期間は、非アトピー(p=0.003)、NSAID摂取から1時間以上してから反応した患者(p=0.001)、NSAID内服後の独立したじんましんを呈した患者(p=0.024)で有意に短かった

 

コメント

 解熱鎮痛薬(NSAIDs)によるじんましんや血管浮腫は、3年程度で6割が改善し、特に、アレルギー体質ではない・NSAIDs内服後の症状出現までが長い・NSAIDs内服後のじんましんが膨疹で独立している場合には、自然に改善する可能性が高い、とまとめられます。

 小児でのNSAIDsによるじんましんは少ないのですが、改善する患者さんは少ないのではないかと思っていたので、勉強になりました。

 

今日のまとめ

✅解熱鎮痛薬によるじんましんは、3年で半数以上が自然に改善する可能性がある。

✅しかし、アレルギー体質がある・内服後すぐ発症した・独立したじんましんの場合は、改善の可能性が低くなる。

 

Twitterでフォローしよう

おすすめの記事