スポンサーリンク

Shoda T, et al. Yogurt consumption in infancy is inversely associated with atopic dermatitis and food sensitization at 5 years of age: A hospital-based birth cohort study. J Dermatol Sci 2017. [Epub ahead of print]

アトピー性皮膚炎に乳酸菌やヨーグルトは効果があるか?

■ アトピー性皮膚炎などアレルギー疾患に対するプロバイオティクス(乳酸菌製剤)の効果に関し、プロバイオティクス(乳酸菌製剤)はアトピー性皮膚炎発症を予防するや、シンバイオティクスはアトピー性皮膚炎の治療に効果があるなどをご紹介してきました。

■ 今回は、本邦の成育医療研究センターにおけるコホート研究から、ヨーグルト摂取によりアトピー性皮膚炎が予防できるかもしれないという報告をご紹介いたします。

■ なお、乳酸菌はどれがいいか?というテーマに関し、ネットには多くの情報が氾濫していますが、まだトップジャーナルでも結論は出せないとされています

■ すなわち、「〇〇菌がいい」と断言しているページ自体が信用に足るべきかどうか、疑ってかかるべきでしょう。

 

PECO
P: Tokyo Children’s Health, Illness and Development (T-CHILD) studyに参加した小児1550人 のうち、5歳時点でアンケートに答えた1166人
E: 生後12か月までの日常的なヨーグルト摂取
C: -
O: 生後12か月までのヨーグルト消費と5歳時点のアトピー性皮膚炎発症は関連するか

 

コホート試験に参加した1550人のうち1166人のデータから、生後12か月までのヨーグルト摂取と5歳時点でののアトピー性皮膚炎発症の関連を確認した。

■ ヨーグルトの摂取頻度は、”過去12ヵ月間、お子さんは、どれくらいヨーグルトもしくは他の発酵性乳製品を摂取しましたか?”という問いで集められ、3群に分類された。

■ ヨーグルト摂取状況は、(1)全くない、2)時々、3)毎日)。毎日摂取する群が、日常的に摂取していると定義された。

■ 5歳時点でのアレルギー疾患は、 International Study of Asthma and Allergies in Childhood (ISAAC) 質問用紙で評価され、アトピー性皮膚炎はUnited Kingdom Working Party (UKWP)基準が用いられた。

■ 感作は ImmunoCAP ISACが用いられ、≧0.3 ISAC standardized units (ISU)が感作陽性と判断され、評価されたアレルゲンは、40の食物アレルゲンと、3の吸入性アレルゲン、その他10のアレルゲンを含んだ。

■ 生後12か月までのヨーグルトの日常的な摂取と5歳時点でのアトピー性皮膚炎は有意に関連し(aOR 0.70; 95%CI 0.51-0.97; P=0.03)した。

■ また、生後12か月までのヨーグルトの日常的な摂取は、5歳時点での食物アレルゲン感作を減らした(aOR、0.53; 95%CI、0.31-0.93; P=0.03)

■ しかし、他のアレルゲンに関しては関連を認めなかった。

 

結局、何が分かった?

✅ 生後12か月までヨーグルトを毎日のように摂取すると、5歳時点でのアトピー性皮膚炎の発症リスクが0.70倍、食物アレルギーの感作リスクが0.53倍になった。

 

 

乳児期のヨーグルト摂取は、アトピー性皮膚炎の予防に効果があるかもしれない。

 乳幼児期の日常的なヨーグルト摂取は、5歳時点でのアトピー性皮膚炎と食物感作の発症を予防する可能性があるとまとめられます。

 もちろん、これを証明するにはランダム化比較試験を必要としますが、ヨーグルトを毎日食べさせること自体は決して難しくありませんし、乳酸菌製剤を飲ませることより実際的といえるかもしれません。

 さらに最近、必ずしも長期完全母乳がアレルギーを予防するとは言えないという研究結果もでています。

 

 

created by Rinker
アイリスオーヤマ(IRIS OHYAMA)
¥4,020 (2018/12/14 06:30:22時点 Amazon調べ-詳細)

今日のまとめ

✅乳児期にヨーグルトを毎日食べると、アトピー性皮膚炎になる可能性を低くするかもしれない。

 

Twitterでフォローしよう

おすすめの記事