こどものアトピー性皮膚炎に対するスキンケア をエビデンスから考える(第2回/全3回)

 

こどものアトピー性皮膚炎に対する一般的なスキンケア。

■ 前回は、こどものアトピー性皮膚炎のスキンケアに関して、その意義に関してお話ししました。

こどものアトピー性皮膚炎に対するスキンケア をエビデンスから考える(1/3回)

■ 今回は、エビデンスに関してお話しする前に、一般的なスキンケア方法のお話です。

 

 

一般的なスキンケア指導。

「しわを伸ばして洗う」「十分すすぐ」「たっぷり塗る」

「しわを伸ばして洗う」「十分すすぐ」「たっぷり塗る」が基本です。

■ 詳しくは小児アトピー性皮膚炎ハンドブックの図を確認いただければと思います(講演ではハンドブックの写真などを引用してお話しました)。また、古江先生の監修されたアトピー性皮膚炎のホームページもわかりやすいと思います。このブログでは「一般的なスキンケア」はあえて細かくは提示しません。

■ ただ、「たっぷり塗る」に関しては、少し補足します。フィンガーチップユニット(1指先単位;FTU)で手のひら2枚程度塗布できる、ということも良くご存知かと思います(あとで、FTUの落とし穴に関してもお話します)。

■ また、全身に保湿薬を塗布するためには、FTUではかえって分かりにくく、小さじスプーンで「これくらい」という説明で行うとよいでしょう(この量が保湿薬の量なのかは後でまた言及します)。

 

スキンケアの方法は、紙に書いて渡す。

■ しかし、患者さんに1指先単位(FTU)といっても、かえってわかりにくい場合もあります。また、帰宅途中に忘れてしまうことも多々あると思います。アトピー性皮膚炎の冊子は「小児アトピー性皮膚炎ハンドブック」を使用して、さらに実際に紙に書いて説明したほうがアトピー性皮膚炎の改善が良いでしょう。

 

さて、次回はスキンケアのエビデンスに関してお話しします。

こどものアトピー性皮膚炎に対するスキンケア をエビデンスから考える(第3回/全3回)

 

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