以下、論文紹介と解説です。
Akinlade B, Conjunctivitis in dupilumab clinical trials. The British journal of dermatology 2019. [Epub ahead of print]
デュピルマブを使用した臨床試験を確認し、結膜炎の発生、そして危険因子を検討した。
背景
■ インターロイキン(IL)-4やIL-13の共有受容体コンポーネントを遮断するデュピルマブは、コントロール不良の中等症から重症アトピー性皮膚炎(atopic dermatitis; AD)および中等症から重症の好酸球性/経口ステロイド依存性喘息に対して承認されている。
■ ADに対する試験において、デュピルマブ 群はプラセボ群よりも結膜炎発生の確率が増加することが報告されている。
目的
■ デュピルマブに対する臨床試験における結膜炎の発生や危険因子をさらに特徴付ける。
方法
■ AD(n = 2629)、喘息(n = 2876)、鼻ポリープを伴う慢性副鼻腔炎(chronic rhinosinusitis with nasal polyps; CRSwNP)(n = 60)、好酸球性食道炎(EoE)(n = 47)に対するデュピルマブのランダム化プラセボ対照試験を評価した。
結果
■ ADに対する試験の多くで、デュピルマブにより治療された患者はプラセボ対照群より結膜炎の発生率が高かった。
■ 試験開始時のより高いAD重症度と結膜炎の既往歴は、結膜炎の発生率の増加と関連していた。
■ 結膜炎はほとんどは軽症から中等症だった。
■ ほとんどの症例は回復するかもしくは治療期間中に回復したが、2名は結膜炎/角膜炎のためにデュピルマブを永久に中断した。
■ 一般的な治療法としては、眼科用ステロイド、抗生物質、抗ヒスタミン薬/マスト細胞安定化薬などがある。
■ 症例の多くは治験責任医師によって診断された。
■ 喘息およびCRSwNPに対する試験では、ADにおける試験よりも結膜炎の発生率はデュピルマブとプラセボの両方で低く、デュピルマブはプラセボに対して発生率を増加しなかった。
■ EoE試験では、結膜炎はなかった。
結論
■ 結膜炎は、ほとんどのAD試験においてデュピルマブ治療でより頻繁に認められた。
■ 他の2種類の疾患におけるデュピルマブにおける試験では、結膜炎の発生率は全体的に非常に低く、デュピルマブとプラセボで同程度だった。
■ ADに対する試験では、結膜炎の発生率は、ADの重症度および結膜炎の既往歴と関連していた。
■ デュピルマブ治療を受けた患者における結膜炎の病因と治療にはさらなる研究が必要である。
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デュピクセントによる結膜炎は、アトピー性皮膚炎そのものに関連する可能性がある。

■ デュピクセントに有効性は明らかですが、重症の結膜炎の発生が懸念されています。
■ その結膜炎の発生は、デュピクセント自体の作用機序以外に、アトピー性皮膚炎そのものと関連があるのかもしれないという結果でした。
今日のまとめ!
✅ デュピクセントによる結膜炎は、アトピー性皮膚炎そのものに関連する可能性がある。










