記事一覧
最近、母の喘息コントロールを呼気一酸化窒素を目安に行うと児の喘息発症を減らすかもしれないという研究結果が発表されるようになりました。■ 同じように、デンマークにおける大規模横断研究で、妊娠中の母の喘息コントロールが不十分であると、喘息発症が増えるかもしれないという研究結果がありましたのでご紹介します。...
魚アレルゲンは主にパルブアルブミンが原因になっていると考えられています。 ■ 魚に対するアレルギーはパルブアルブミンという水溶性の蛋白質が主な原因になっています。 ※ 魚アレルギーとパルブアルブミンの交差抗原性に関しては、インスタで簡単にご説明しました。 View this post on Instagram ほむほ...
極めて有名な、気管支喘息に対する吸入ステロイド薬の効果を検討した報告。 ■ 吸入ステロイド薬は、今現在の喘息治療における主役のひとつです。 ■ もちろん薬である以上、減量したり他剤の併用を考慮したりすることは重要です。 ■ 一方で、「心配だ」で中止することはまた、大きな問題が起こりえます。そのうち、最大の「大きな問題」...
小児のアトピー性皮膚炎は、本人だけでなく家族の生活の質を悪化させる。 ■ アトピー性皮膚炎は、その痒みのために生活の質を大きく損なうことをご紹介してきました。 ■ そして、家族の生活の質をも大きく下げることになります。 ■ 最近のJAMAの姉妹紙に規模の大きいコホート研究の結果が発表され、児のアトピー性皮膚炎は母の睡眠...
離乳食の早期導入は、食物アレルギーを予防するか? ■ 離乳食の開始時期と食物アレルギー予防に関して、さまざまな報告がなされるようになりました。 ■ complementary solid food(補完食)の導入時期と食物アレルギー発症もしくは感作のリスクを検討したメタアナリシスが発表されました。 ■ 我が国での「離乳...
アレルギーの情報にリーチするための『アレルギー総合』シリーズ。 ■ 私は、インスタに関しては大上段に構えず、アレルギー情報にうまくリーチできる方が増えたらなあという漠然とした願いをこめて活動を続けています。 ■ そこで、どのようにしたら「良質のアレルギー情報」に触れることができるかを考え、「検索ワード」をお伝えするのが...
日本の小児科医が喘息治療で必ずといっていいほどお世話になった治療法に、エビデンスが発表されました。 ■ 重症喘息発作に対し、日本の小児科医は必ずといっていいほどお世話になっている治療法があります。 ■ それが「低用量イソプロテレノール持続吸入(イソプロ吸入)」です。 ■ 有効性は、多くの小児科医が実感されていることと思...
鼻治療を行うと、喘息も安定する? ■ 少し前によく言われていたキャッチフレーズ的なものに、「one airway, one disease(一つの気道、一つの病気)」というフレーズがあります。 ■ 気管支と鼻腔はつながっていて一つの臓器として捉えましょうといった意味です。 ■ 例えば、喘息のコントロールに関し、アレルギ...
プロアクティブ治療の古典的な報告。 ■ プロアクティブ治療という、抗炎症薬の使用の間隔を徐々に延長していき、皮膚の安定している期間を延ばす治療は、すでに市民権を得ているといえます。 ■ 元々は、この治療はタクロリムス外用薬で報告され認知されるようになりました。 ■ 成人に対する検討ですが、その古典的な報告(それでも20...
低分子薬は生物学的製剤より安価であり、次のアトピー性皮膚炎治療薬として注目されている。 ■ 重症アトピー性皮膚炎の治療は生物学的製剤によって大きな変革期を迎えていますが、これらは基本的に高価で、皮下注射がメインの薬剤です。 ■ 内服薬ではこれまで抗ヒスタミン薬を中心としてきましたが、十分な効果とは言えませんでした。 ■...
ラクトフェリンには、抗菌効果があるとされており、未熟児への使用で感染症を減らすかもしれないという報告もあります。 ■ ラクトフェリンは母乳や牛乳中の蛋白質のひとつです。 ■ ラクトフェリンには抗菌効果があることが指摘されおり、超未熟児に対し補充することで感染症やそれに伴う合併症を予防する可能性が報告されていました。 ■...
親指の付け根部分を母指球といい、その部分の「過剰なシワ」が皮膚のバリア機能を反映する可能性が示唆されています。 ■ 親指の付け根部分を母指球のシワが多くなっていることを「Palmar hyperlinearity 」といい、そのパターンが皮膚バリア機能を反映する「フィラグリン遺伝子異常」と関連するという報告があります。...
■ メラトニンは概日リズムによる同調を行っているホルモンで、アトピー性皮膚炎の睡眠の改善に有効かもしれないという報告があります。■ このテーマにおいて、2016年にJAMA pediaricsにランダム化比較試験が報告されていました。■ 追試がないかなあと思っていたら、Pediatr Allergy Immunol(欧...
慢性じんましんに対し、予後を予測するデータは多くはありません。 ■ 慢性じんましんは決して少なくない症状ながら、第一選択である抗ヒスタミン薬の有効性を予想する報告は多くはありません。 ■ 今回、ランダム化比較試験でヒスタミンによるプリックテストでそれを予測する結果が報告されていたのでご紹介します。 この論文で、何がわ...
慢性じんましんの中でも、寒冷じんましんは治療に難渋しやすいです。 ■ 慢性じんましんは、決して少なくない疾患です。小児でもなかなか治療が難しいケースもあり、抗ヒスタミン薬増量で対応する場合もあります。 ■ 特に物理性じんましんの一種である寒冷じんましんの治療は、難しくなる場合もあります。 ■ 今回は、米国免疫アレルギー...
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◇ 専門は小児アレルギー学。
◇ 医学博士。
《学会活動など》
◇ 日本小児科学会専門医・指導医。
◇ 日本アレルギー学会専門医・指導医・代議員・広報委員会(啓発活動委員会含む)委員・アレルギー疾患対策基本法特別委員会委員。
◇ 日本小児アレルギー学会代議員・研究推進委員会委員・広報委員会委員。
《一般向けの活動など》
◇ Yahoo!個人オーサー。
◇ NewsPickプロピッカー。
◇ アメブロオフィシャルブロガー。
◇ メドピア外部執筆者/症例相談エキスパート。
◇ メディカルノート外部執筆者。
◇ バズフィードジャパンメディカル 外部執筆者。
◇ メディカルトリビューン外部執筆者。
◇ SNS医療のカタチ初期メンバー。
◇ コロワ君サポーターズメンバー。
◇ このブログが、医療者のみなさまの一助となり、最終的には患者さんの幸せにつながりますように。
◇ ブログを読む際の注意点として、以下の「About Me]を御覧ください。
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