デュピルマブによる結膜炎は、アトピー性皮膚炎そのものに関連する?

デュピルマブ(商品名デュピクセント)を使用すると、結膜炎を発症することが知られています。

■ デュピクセントは、アトピー性皮膚炎治療に革新をもたらそうとしています(高価であること、注射剤で定期的な使用が必要であること、小児適応はないことが問題点です)。

デュピクセントの副作用は比較的少ないようですが、一部に重症の結膜炎を発症することがわかっています。

■ 結膜炎を発症するリスク因子に関し検討が急務ですが、興味深い報告がありましたのでご紹介します。

 

この論文でわかったことを、ざっくりまとめると?

 デュピルマブを使用した臨床試験を確認し、結膜炎の発生や危険因子を検討したところ、

 ✅ 試験開始時にアトピー性皮膚炎の重症度が高く、結膜炎の既往歴があると、デュピルマブ使用中の結膜炎の発生リスクが高いことと関連した。

 ✅ 喘息やおよび鼻ポリープを伴う慢性副鼻腔炎に対する臨床試験では、アトピー性皮膚炎に対する臨床試験よりも結膜炎の発生率がデュピルマブ群・プラセボ群の両方で低く、デュピルマブ群はプラセボ群より結膜炎の発生率が高くならなかった。

 

スポンサーリンク(記事は下に続きます)



Instagram:2ヶ月で10000フォロワーを超えました!!!

Xでフォローしよう