以下、論文紹介と解説です。
Miller JD. Difference in Mite Survival in Blankets Washed in Top-Loading Vs. Front-Loading Washing Machines. Journal of Allergy and Clinical Immunology 2017; 139:AB119.
”縦型(トップローディング式)”洗濯機と、”ドラム式(フロントローディング式)”洗濯機で、生きているダニの洗い出し能力に差があるか?
背景
■ 毛布はチリダニやダニアレルゲンの貯蔵庫である。
■ 毛布からのチリダニの除去をする温水・冷水洗浄の影響に関する先行研究は、トップローディング式(いわゆる”縦型”)の洗濯機を使用しており、その中には洗濯機槽は、撹拌のために残っている水で満たされている。
■ 特に冷水もしくは温水洗浄では、多くのダニは溺死するか、生きていても単純に洗い流される。
■ これとは対照的に、最近の多くの洗濯機は節水型のフロントローダー式(いわゆる”ドラム式”)であり、洗濯物は水に浸されたままで、繰り返し水に浸されたり回転したりする。
■ そこで、洗濯機の種類により、除去されるダニ数が影響されるかどうかを調査した。
方法
■ ポリエステル製の毛布の切れ端に、ヤケヒョウヒダニを高密度培養物を植え付け、その後掃除機で吸引した。
■ それらを未洗浄の対照、トップローディング式洗濯機(Kenmore 80シリーズ)、フロントローディング式洗濯機(Asko W6424)(いわゆる”ドラム式”)にわけ、さらに温水(蛇口からの華氏125度(51℃))、トップローディング式の華氏115度(46℃)、フロントローディング式の華氏140度(60℃))または冷水、または非漂白酸化剤を含む冷水で洗浄した。
■ 風による乾燥後、残存する生きたダニをHeat Escape methodを用いて計数した。
結果
■ 温水洗浄は、ダニの平均数をトップローダ式で78%(p =.03)、フロントローダ式で90%(p =.01)減少させた。
■ 冷水洗浄ではトップローダ式で65%(p =.05)、フロントローダ式で10%(p =.78)だった。
■ 低温洗浄に非漂白酸化剤を添加しても、いずれの洗濯機でも生存したダニ数に有意な影響はなかった。
結論
■ フロントローディング式洗濯機は、冷水における毛布からダニを洗浄する能力において、トップローディング式洗濯機よりも効果が低い。
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いわゆる”縦型”で水をたっぷり使うのがいいのかもしれません。

■ できれば論文化してほしかった内容ですが、いわゆる縦型洗濯機のほうが、ドラム式よりもダニを減らしやすいとはいえそうです。
■ いわゆる”節水”も良し悪しがあるのだなあと思います。
■ ただし、結局温度を上げるといいわけですから、「乾燥機にかける」という方法も良いと言えるのではと思います。『生きているダニ』と『死んでいるダニ』で洗い出し能力もかわります。
■ ですので、布団乾燥機や衣類乾燥機を活用するのが現実的ともいえるかもしれません。
今日のまとめ!
✅ ダニを洗い出す能力は、”縦型”洗濯機のほうが、”ドラム式”洗濯機より高いようだ。












