記事一覧
水そのものが原因となる稀なじんま疹があります。 ■ 「水でじんま疹」なんて起こりうるのかという方もいらっしゃるかもしれませんが、最近、日本アレルギー学会の公式英文雑誌(Allergology International)にも、症例報告が掲載されています(Allergology International 2018; 6...
乳児期のスキンケアにおける、システマティックレビュー。 ■ 新生児期からの保湿剤定期塗布が、ハイリスク児においてアトピー性皮膚炎の発症を予防することは広く知られるようになってきました。 ■ しかし、この新生児期から乳児期のスキンケアには、まだまだエビデンスが不足しています。 ■ そこで、現状でわかっている範囲でのシステ...
皮膚への治療は、適切な量と頻度で外用薬を塗る必要性があります。 ■ アトピー性皮膚炎と同様に外用治療が主になる乾癬の治療の実行率を確認したシステマティックレビューでは、外用療法の実行率が推奨用量の35%から72%であるという結果があります。 ■ そこで今回は、皮膚疾患のために初診した患者さんが、最初の2週間でどれくらい...
デンマークの医師は、市販の保湿剤に関し何を推奨しているか? ■ アトピー性皮膚炎に対する保湿剤は、継続的にきちんと使用していく必要性がありますが、決して簡単ではありません。 ■ 市販の保湿剤に関しての選択基準もあればいいのですが、なかなかそういった研究が少ないのも現状です。 ■ そこで、デンマークのアトピー性皮膚炎学会...
雷雨喘息という、花粉に関連し重篤な発作を起こす喘息発作のタイプがあります。 ■ 雷雨喘息(thunderstorm asthma)という用語は、日本ではあまり一般的ではありません。 ■ 基本的には花粉そのものでは粒子径が大きいために気管支にまで到達する量がすくなく、それほどには喘息の悪化には繋がりません。 ■ しかし、...
母乳栄養時の乳頭の痛みに対する報告におけるシステマティックレビュー。 ■ 母乳栄養時の乳頭のいたみに対し、さまざまな対応方法があります。 ■ この分野は、小児科医よりも産婦人科医や助産師の方々の領分と思いますが、フリーで全文が読めるシステマティックレビューをみつけたのでご紹介します。 この論文でわかったことを、ざっく...
アトピー性皮膚炎に対するステロイド外用薬や保湿剤の使用量に関して、大規模後ろ向きコホートで調査された。 ■ アトピー性皮膚炎に対する保湿剤は、きちんと使用するとステロイド外用薬の使用量を減らしたり、再燃を予防する効果があります。 ■ しかし、保湿剤を毎日塗っていくことは決して簡単ではありません。 ■ 今回は、ステロイド...
伝染性軟属腫に関する前向き研究。 ■ 伝染性軟属腫に関しては、最近Yahoo!に記事を書きました。 とると痛い、とらないと広がるかも、、「みずいぼ」の処置の正解はどっち? ■ 今回は、伝染性軟属腫の前向きコホート研究に関してご紹介します。 この論文でわかったことを、ざっくりまとめると? 伝染性軟属腫のある15歳未満の...
市販の保湿剤は、どのような製品特性をもち、どんな成分を含有しているか? ■ 保険で使用できる保湿剤には保険上の制限があり、アトピー性皮膚炎などのために日常的に保湿剤を使用する場合は、市販製品も使用する必要性が出てきます。 ■ そこで今回は、市販の保湿剤の成分や製品特性はどんな状況なのかを検討した報告をご紹介します。 ...
電子タバコによると思われる、急性肺障害の報告。 ■ 電子タバコは、使用している保護者さんが増えていることを感じます。 ■ かなり少ない受動喫煙でも、子どもには影響が大きいことがわかっており、電子タバコでも個人的には勧められないと思っています。 ■ 一方で、電子タバコが禁煙の補助になるのではないかというランダム化比較試験...
冬に流行していたRSウイルス感染症が、夏季に流行するようになっています。 ■ RSウイルスは、一般的に温帯地域では冬季に流行する疾患です。 ■ しかし、2016年のシーズンからは徐々に夏季に流行するようになってきています。 RSウイルス感染症の流行状況(東京都健康安全研究センターから引用)。 ■ その、夏季に流行する条...
小児の呼吸の早い呼吸器感染症(肺炎を示唆)に対する抗菌薬の有効性を、確認した報告。 ■ 抗菌薬は、近代の発明の中でも最大のもののひとつでしょう。多くの命を救い、平均余命を大きく伸ばすことに繋がりました。 ■ 一方で、薬剤耐性(AMR)の問題は緊急の問題とも言えましょう。 薬剤耐性(AMR)対策について ■ では、呼吸数...
光線療法は、その後のアレルギー疾患の発症リスクになるか? ■ 新生児期の光線療法は、高ビリルビン血症に対する重要な治療です。 ■ 一方、新生児期の光線療法が、その後のアレルギー疾患に関連するのではないかというメタアナリシスが報告されていました(Pediatric Allergy and Immunology 2015;...
ブタクサはキク科の植物の中では、花粉症の原因として知られています。 ■ 花粉症はスギだけでなくイネ科やキク科でも起こり、そのうち、キク科のブタクサはちょうど今の時期が花粉の飛散開始時期になります。 ■ 現状では特異的な免疫療法は日本では行なえませんが、感作は決して少なくないアレルゲンです。 ■ そこで、最近発表されたレ...
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◇ 専門は小児アレルギー学。
◇ 医学博士。
《学会活動など》
◇ 日本小児科学会専門医・指導医。
◇ 日本アレルギー学会専門医・指導医・代議員・広報委員会(啓発活動委員会含む)委員・アレルギー疾患対策基本法特別委員会委員。
◇ 日本小児アレルギー学会代議員・研究推進委員会委員・広報委員会委員。
《一般向けの活動など》
◇ Yahoo!個人オーサー。
◇ NewsPickプロピッカー。
◇ アメブロオフィシャルブロガー。
◇ メドピア外部執筆者/症例相談エキスパート。
◇ メディカルノート外部執筆者。
◇ バズフィードジャパンメディカル 外部執筆者。
◇ メディカルトリビューン外部執筆者。
◇ SNS医療のカタチ初期メンバー。
◇ コロワ君サポーターズメンバー。
◇ このブログが、医療者のみなさまの一助となり、最終的には患者さんの幸せにつながりますように。
◇ ブログを読む際の注意点として、以下の「About Me]を御覧ください。
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