食物アレルギー(診断) 積極的な食物負荷試験は、患者さんのQOLを改善しているか? 食物負荷試験は、生活の質を改善しているか? ■ 「必要最小限の除去」は、食物アレルギーにとって重要な原則です。 ■ しかし、食物経口負荷試験はリスクが伴い簡単にたくさんを実施することは難しいですし、多種多様な食物に対する知識のUPDATEも容易ではありません。 ■ 一方、年齢が長じるまで持続した食物アレルギーは治療で寛... 2019年9月28日 pedallergy2016
じんましん(原因) 水に対する蕁麻疹? 水そのものが原因となる稀なじんま疹があります。 ■ 「水でじんま疹」なんて起こりうるのかという方もいらっしゃるかもしれませんが、最近、日本アレルギー学会の公式英文雑誌(Allergology International)にも、症例報告が掲載されています(Allergology International 2018; 6... 2019年9月25日 pedallergy2016
アトピー性皮膚炎(予防) 乳児期のスキンケアに対するシステマティックレビュー 乳児期のスキンケアにおける、システマティックレビュー。 ■ 新生児期からの保湿剤定期塗布が、ハイリスク児においてアトピー性皮膚炎の発症を予防することは広く知られるようになってきました。 ■ しかし、この新生児期から乳児期のスキンケアには、まだまだエビデンスが不足しています。 ■ そこで、現状でわかっている範囲でのシステ... 2019年9月24日 pedallergy2016
アトピー性皮膚炎(治療) 95%の患者さんは、皮膚に必要な外用薬を塗っていないかもしれない 皮膚への治療は、適切な量と頻度で外用薬を塗る必要性があります。 ■ アトピー性皮膚炎と同様に外用治療が主になる乾癬の治療の実行率を確認したシステマティックレビューでは、外用療法の実行率が推奨用量の35%から72%であるという結果があります。 ■ そこで今回は、皮膚疾患のために初診した患者さんが、最初の2週間でどれくらい... 2019年9月23日 pedallergy2016
アトピー性皮膚炎(治療) デンマークの医師は、どのような保湿剤を好んで推奨しているか? デンマークの医師は、市販の保湿剤に関し何を推奨しているか? ■ アトピー性皮膚炎に対する保湿剤は、継続的にきちんと使用していく必要性がありますが、決して簡単ではありません。 ■ 市販の保湿剤に関しての選択基準もあればいいのですが、なかなかそういった研究が少ないのも現状です。 ■ そこで、デンマークのアトピー性皮膚炎学会... 2019年9月18日 pedallergy2016
気管支喘息(病因) 雷雨喘息 雷雨喘息で入院するリスク因子はなにか? 雷雨喘息という、花粉に関連し重篤な発作を起こす喘息発作のタイプがあります。 ■ 雷雨喘息(thunderstorm asthma)という用語は、日本ではあまり一般的ではありません。 ■ 基本的には花粉そのものでは粒子径が大きいために気管支にまで到達する量がすくなく、それほどには喘息の悪化には繋がりません。 ■ しかし、... 2019年9月17日 pedallergy2016
小児科(新生児) 母乳栄養時の乳頭の痛みに対して、どのような対応法があるか? 母乳栄養時の乳頭の痛みに対する報告におけるシステマティックレビュー。 ■ 母乳栄養時の乳頭のいたみに対し、さまざまな対応方法があります。 ■ この分野は、小児科医よりも産婦人科医や助産師の方々の領分と思いますが、フリーで全文が読めるシステマティックレビューをみつけたのでご紹介します。 この論文でわかったことを、ざっく... 2019年9月14日 pedallergy2016
アトピー性皮膚炎(治療) アトピー性皮膚炎における保湿剤の使用量は思った以上に少ないかもしれない アトピー性皮膚炎に対するステロイド外用薬や保湿剤の使用量に関して、大規模後ろ向きコホートで調査された。 ■ アトピー性皮膚炎に対する保湿剤は、きちんと使用するとステロイド外用薬の使用量を減らしたり、再燃を予防する効果があります。 ■ しかし、保湿剤を毎日塗っていくことは決して簡単ではありません。 ■ 今回は、ステロイド... 2019年9月12日 pedallergy2016
皮膚疾患(総合) 伝染性軟属腫(水いぼ)の特徴は? 伝染性軟属腫に関する前向き研究。 ■ 伝染性軟属腫に関しては、最近Yahoo!に記事を書きました。 とると痛い、とらないと広がるかも、、「みずいぼ」の処置の正解はどっち? ■ 今回は、伝染性軟属腫の前向きコホート研究に関してご紹介します。 この論文でわかったことを、ざっくりまとめると? 伝染性軟属腫のある15歳未満の... 2019年9月11日 pedallergy2016
アトピー性皮膚炎(治療) 保湿剤 保湿剤の市販ベストセラー製品の成分の特性や価格に違いはあるか? 市販の保湿剤は、どのような製品特性をもち、どんな成分を含有しているか? ■ 保険で使用できる保湿剤には保険上の制限があり、アトピー性皮膚炎などのために日常的に保湿剤を使用する場合は、市販製品も使用する必要性が出てきます。 ■ そこで今回は、市販の保湿剤の成分や製品特性はどんな状況なのかを検討した報告をご紹介します。 ... 2019年9月10日 pedallergy2016
気管支喘息(病因) 電子タバコ 電子タバコによると考えられる、急性肺障害の症例シリーズ報告 電子タバコによると思われる、急性肺障害の報告。 ■ 電子タバコは、使用している保護者さんが増えていることを感じます。 ■ かなり少ない受動喫煙でも、子どもには影響が大きいことがわかっており、電子タバコでも個人的には勧められないと思っています。 ■ 一方で、電子タバコが禁煙の補助になるのではないかというランダム化比較試験... 2019年9月7日 pedallergy2016
感染症(病因) RSウイルスが夏季に流行する条件は? 冬に流行していたRSウイルス感染症が、夏季に流行するようになっています。 ■ RSウイルスは、一般的に温帯地域では冬季に流行する疾患です。 ■ しかし、2016年のシーズンからは徐々に夏季に流行するようになってきています。 RSウイルス感染症の流行状況(東京都健康安全研究センターから引用)。 ■ その、夏季に流行する条... 2019年9月6日 pedallergy2016
感染症(治療) 重症でない小児急性肺炎に対し、抗菌薬の有効性はどれくらいか? 小児の呼吸の早い呼吸器感染症(肺炎を示唆)に対する抗菌薬の有効性を、確認した報告。 ■ 抗菌薬は、近代の発明の中でも最大のもののひとつでしょう。多くの命を救い、平均余命を大きく伸ばすことに繋がりました。 ■ 一方で、薬剤耐性(AMR)の問題は緊急の問題とも言えましょう。 薬剤耐性(AMR)対策について ■ では、呼吸数... 2019年9月5日 pedallergy2016
アトピー性皮膚炎(病因) 新生児期の光線療法は、その後のアレルギー疾患発症リスクになるか? 光線療法は、その後のアレルギー疾患の発症リスクになるか? ■ 新生児期の光線療法は、高ビリルビン血症に対する重要な治療です。 ■ 一方、新生児期の光線療法が、その後のアレルギー疾患に関連するのではないかというメタアナリシスが報告されていました(Pediatric Allergy and Immunology 2015;... 2019年9月3日 pedallergy2016
アレルギー性鼻炎(病因) ブタクサ花粉は、アレルゲンとしてどのような性質を持つか? ブタクサはキク科の植物の中では、花粉症の原因として知られています。 ■ 花粉症はスギだけでなくイネ科やキク科でも起こり、そのうち、キク科のブタクサはちょうど今の時期が花粉の飛散開始時期になります。 ■ 現状では特異的な免疫療法は日本では行なえませんが、感作は決して少なくないアレルゲンです。 ■ そこで、最近発表されたレ... 2019年9月2日 pedallergy2016