アトピー性皮膚炎(副作用・害) 食物アレルギーとアトピー性皮膚炎が持続した子どもは、小柄になるリスクが高くなるかもしれない アトピー性皮膚炎や食物アレルギーは、身長や体重に影響するか? ■ 食物アレルギーやアトピー性皮膚炎のお子さんを多く診療していると、『小柄』を主訴として紹介を受ける場合もかなりあります。 ■ そして、内分泌検査では異常がなく、アトピー性皮膚炎や食物アレルギーの治療が軌道にのると、身長体重も徐々に伸びがよくなってくることも... 2019年11月30日 pedallergy2016
食物アレルギー(病因) 食物アレルギーに対する遺伝的な素因は、どれくらいわかっているか? アレルギー疾患には、遺伝的な素因も一部関連する。 ■ アレルギー疾患は、たとえば糖尿病やがんと同様に、遺伝的な素因も関連します。 ■ 最近はゲノムワイド研究のような遺伝子全体を統計的に解析する方法がさかんに行われており、アレルギーを発症しやすい遺伝子変異もかなり分かってきています。 ■ このような遺伝的な素因を検討する... 2019年11月28日 pedallergy2016
食物アレルギー(病因) 米国の子どもは、いつごろピーナッツアレルギーを発症しているのか? ピーナッツアレルギーは、いつごろ発症しているのか? ■ 今日はばたばたしていて、更新が日が変わろうとする時間帯になってしまいました。 ■ ピーナッツに関し、早期開始が推奨される国は増えているのは、『開始が遅くなったほうがリスクが高い』からです。 ■ では実際に、ピーナッツアレルギーはいつごろ発症しているのでしょう? ■... 2019年11月27日 pedallergy2016
食物アレルギー(予防) オーストラリアでの生後1歳未満の乳児対するピーナッツ開始率は、9割になった ピーナッツを離乳食早期開始の推奨は普及してきているか? ■ 日本はそこまで海外にくらべて、そこまでピーナッツを食べないですが、最近、急速に消費量は増えていると聞きます。 ■ そんな中、2015年にピーナッツを早期に離乳食に導入することでピーナッツアレルギーを予防する可能性が報告されました。 ■ それを受け、海外ではピー... 2019年11月26日 pedallergy2016
アトピー性皮膚炎(診断) 新しいバイオマーカーSCCA2は、アトピー性皮膚炎の診断能に優れる アトピー性皮膚炎における、より良いバイオマーカーが求められている。 ■ バイオマーカーとは病気の変化や状態を知る指標となるものです、 ■ たとえば血液検査や尿検査によって得られるものが一般的で、現在保険適応となっている検査として、血清TARC(tymus and activation-regulated chemoki... 2019年11月22日 pedallergy2016
食物アレルギー(病因) 牛乳アレルギーのある子どもは、どれくらい誤食による症状を起こしているか? 誤食によるアレルギー症状は決して珍しくありません。 ■ アレルギーのある場合の除去食は、必ずしもかんたんでははありません。 ■ とくに、乳は加熱によるアレルゲン性低下がすくない食物アレルゲンでもあり、液体である分、紛れ込みも多くなるという問題があります。 ■ そこで今回は、乳アレルギーのお子さんが、どれくらい誤食をおこ... 2019年11月21日 pedallergy2016
食物アレルギー(診断) 小麦に重篤な症状があっても、オーツ麦はほとんどが摂取できる 小麦アレルギーがある場合に、他の麦類はどれくらい症状が起こりうるか? ■ 小麦アレルギーがある場合に、他の麦類(大麦、ライ麦、オーツ麦など)にアレルギーがあるかを判断することはかなり難しいです。 ■ 『概ね』症状はでないといえるのですが、実際に重篤な小麦アレルギーのこどもに対して摂取していいかを指示することは難しい面が... 2019年11月19日 pedallergy2016
食物アレルギー(病因) 除去しているはずの食物アレルギーが起こった場合、その食品にはアレルゲンが含まれるか? 予期しない食物の誤食があった場合、その食品にはどれくらいのアレルゲンが含まれるか? ■ 2015年4月1日に「食品表示法」が施行され、現在は移行期間中です。 食品表示法等(法令及び一元化情報) 食品表示法ができました ■ 例えば普段食物アレルギーのお子さんをみることに慣れていない祖父母さんが間違えてたべさせてしまうこと... 2019年11月17日 pedallergy2016
食物アレルギー(予後) 固ゆで卵黄による負荷試験は、3年後の軽快率を予測する 卵黄には、卵白が混入もしくは付着しています。 ■ 卵アレルギーに対し、重症度が高い場合は、卵黄つなぎによる負荷試験や、固茹で卵黄で負荷試験を行ったりします。 ■ たとえば卵黄つなぎだけでも摂取できれば、継続して食べ続けると、食べられる量が増える可能性が高いことが報告されています。 ■ しかし、卵黄つなぎには卵白が1g程... 2019年11月16日 pedallergy2016
食物アレルギー(病因) レストランのスタッフは、食物アレルギーへの知識をどれくらい持っているか? 『グランメゾン東京』というドラマをみていて、外食時のアレルゲン混入を考えた。 ■ 『グランメゾン東京』というドラマを妻と見ていて、『キムタクがアレルゲン混入事件でずーっと追求され続けている』という設定になっていました。 ■ ドラマはだれかが故意に混入させたという設定なので、その点にはあきらかに問題があるのですが、キムタ... 2019年11月15日 pedallergy2016
食物アレルギー(病因) ミツバチ毒アレルギー、ハチミツアレルギー・花粉アレルギーは関連するか? 花粉アレルギーあると、ハチミツでも症状が出ますか? ■ あまり考えてこなかったのですが、最近、『花粉アレルギーがあったらハチミツはだめですか?』という質問を受けました。 ■ たしかに、ハチミツを集めているミツバチには花粉もついている可能性があるなあと、改めて思ったのです。 ■ それで、論文検索をしてみつけたレビュー。 ... 2019年11月14日 pedallergy2016
食物アレルギー(治療) PFAS(花粉食物アレルギー症候群)に、経口免疫療法は有効か? 花粉-食物アレルギー症候群に対し、経口免疫療法は有効か? ■ 花粉食物アレルギー症候群(Pollen food allergy syndrome; PFAS)は、花粉に感作されてから交差している果物や野菜などにアレルギーを起こすようになる疾患で、以前は口腔アレルギー症候群(OAS)の範疇であった疾患です。 ■ 現状では... 2019年11月10日 pedallergy2016
食物アレルギー(治療) ピーナッツ舌下免疫療法は、長期間実施すると効果が上がる 食物免疫療法に関しては、経口(食べる)以外にも、経皮(皮膚に貼る)、舌下(舌の下に置く)といった投与ルートが試みられています。 ■ 食物に対する経口免疫療法は、リスクが高いということが問題であり、経皮免疫療法や舌下免疫療法が試みられています。 ■ 効果は経口免疫療法に軍配があがるようですが、安全性は経皮や舌下が上回ると... 2019年11月7日 pedallergy2016
アトピー性皮膚炎(病因) 昼より夜のほうが皮膚のバリア機能は下がっている 夜間に皮膚がかゆくなる理由は? ■ 夜に皮膚が痒くなる理由はよく分かっていません。 ■ 『夜間は体が温まるから』といった説をきいたこともあるのですが、実際にはどうなのでしょう? ■ それを示唆するような報告があったのでご紹介します。 この論文でわかったことを、ざっくりまとめると? 健常者16名(23~53歳の男性9人... 2019年11月5日 pedallergy2016
小児科(総合) クループに対するデカドロン、0.6mg/kg?0.15mg/kg? クループ症候群とは、風邪の時にのどの一部が細くなっておこる疾患です。 ■ クループ症候群は、主に低年齢でおこる疾患です。 ■ もともと年齢がひくいと、気道の構造が成人と異なったり、そもそも細いことから風邪を引いたときに気道が細くなった影響を受けやすいのです。 ■ そのクループに対する治療はアドレナリンの吸入やステロイド... 2019年11月4日 pedallergy2016
気管支喘息(治療) アジスロマイシンは、成人喘息発作の増悪を減らすか?(AMAZESスタディ) マクロライド系抗菌薬を喘息コントロールに使用するかどうか? ■ 一般に、喘息に対しての定期薬として、抗菌薬は使用されません。 ■ しかし、一部の難治性喘息にはマクロライド系抗菌薬を使用することがあり、最近、GINAガイドライン2019にもオプションの治療として採用されているくらいです。 ■ その採用の理由の一つとなった... 2019年11月1日 pedallergy2016