以下、論文紹介と解説です。
Hodson T, et al. Washing the dog reduces dog allergen levels, but the dog needs to be washed twice a week. J Allergy Clin Immunol 1999; 103:581-5.
イヌ25匹の洗浄前3日間と洗浄後連続7日間のイヌアレルゲン(Can f1)を測定し、イヌアレルゲンの低下の程度を検討した。
背景
■ イヌアレルギーのある喘息患者の多くは、イヌと別れることを拒む。
■ そのため、家庭でのイヌとの曝露を低下する技術を開発することが重要となる。
目的
■ 本研究では、イヌを洗浄してからその後の回復に関し、犬の毛からのCan f1の回復、7日間の空気中のアレルゲンを調査した。
方法
■ 過去3週間以上洗浄していないイヌを、手持ち式シャワーと登録商標されているシャンプーで洗浄した。
■ イヌ25匹の刈り取った毛とふけのサンプルを、洗浄前後に採取した。
■ これらの最初の介入後、イヌ16匹は、洗浄前に首輪または脊柱周辺部から小さな房状の毛を刈り取り、7日間毎日続けた。
■ 空気中の試料採取は5家庭で実施し、空気中の試料は連続10日間(風量9L/min)に、8時間/日で採取した(洗浄前の3日間と洗浄後連続7日間)。
■ Can f1濃度はELISA法2カ所で測定した。
結果
■ 洗浄により、採取可能だったCan f1量が、刈り取りした毛(84%低減:73μg/g→12μg/g; P<.0001)および、ふけ(86%低減: 347μg/g→50μg/g;P<.0001)において有意に低下した。
■ イヌの毛におけるCan f1濃度は、観察された8日間にわたって有意に減少した(F=18.4,P<.0001)。
■ 多重比較試験を用いて、この観察された有意性は、試験開始時の量と洗浄後1日目および2日目の量の差によるものであり、試験開始時のCan f1は3~7日目と比較して差がないことが判明した。
■ 試験開始時(すなわち、採取前3日間の平均)を洗浄後1~4日(41%削減; 95% CI 13%-60%)および洗浄後5~7日(61%削減; 95% CI 2%-84%;P=.014)と比較し、データを3つのサンプリング期間に分けると、空気中のCan f1量は低下傾向を示し、統計的有意差があった。
結論
■ イヌの洗浄は、イヌの毛やフケからのアレルゲンを減少させるが回復する。
■ 回復しうるCan f1の低下を維持するために、犬は少なくとも週に2回洗う必要がある。
■ イヌを洗うことで、イヌを飼っている家庭での空気中のCan f1量をわずかに下げることができる。
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イヌもネコと同様、週2回の洗浄ができるとアレルゲン量を減らしうるが、現実には困難だろう。

■ ネコに比較すると、犬のほうが洗浄はできるかもしれませんが、やはり週2回となるとかなり厳しいでしょう。
■ 現実的な方法を考えなければならないのですが、現状ではいい方法はなかなかないです。
■ なお、『低アレルゲン性の犬種』というのはないという報告もあります。
今日のまとめ!
✅ イヌも、週2回洗浄するとアレルゲン量が下がるが、実現可能な方法ではないかもしれない。











