記事一覧
コチニールは、カイガラムシという昆虫から作られる赤色色素の原料です。 ■ コチニールは、カメムシ目カイガラムシという昆虫から製造される赤色色素になります。 コチニール色素(Wikipedia) ■ この色素は口紅などに使用されていたため、経皮感作によりアレルギーを獲得し、コチニールが含まれた赤色の食べ物で症状が誘発され...
経皮感作による食物アレルギーの発症は、子どもにのみ関係した話題ではない。 ■ 職業的に食品を扱っていて、さらに手湿疹があると、成人でも食物アレルギーを発症するリスクがあがることが報告されています。 ■ 『経皮感作』といって、湿疹を起こした皮膚から感作(アレルギーに関連するIgE抗体がつくられること)が進むという機序によ...
食物アレルギーにおける舌下免疫療法の報告。 ■ 食物に対する免疫療法は潜在的にリスクがあるため、その効果とリスクのバランスが取れる投与ルートが求められます。 ■ 経口、経皮、舌下、リンパ節などのルートが想定され、研究が進行中です。 ■ 経口ルート(これも研究中)以外はまだ一般的ではありませんが、経皮は海外でフェーズII...
点鼻による生インフルエンザワクチンは、まだ日本では一般には使用されていません。 ■ 現状では公式には使用されていないこともあり一般的とは言えませんが、鼻から使用するインフルエンザワクチンは現状では海外からの個人輸入で、一部のクリニックで使用されています。 ■ この場合のインフルエンザワクチンは生ワクチンになり(注射のイ...
食物経口免疫療法の際、増量できない理由はなにか? ■ 経口負荷試験で解除になっても、継続して摂取できない場合があります。 ■ では、ハイリスクのピーナッツアレルギーに対し、増量できない場合にどんな理由があるかを検討した報告では、どのような理由があったでしょうか? この論文でわかったことを、ざっくりまとめると? ハイリ...
現在、注目されている『食物経口免疫療法』。現状では標準療法とはいえない。 ■ 食物アレルギーの治療における『少しずつ食べる』という経口免疫療法は、注目されてはいるものの、現在のところ標準療法ではありません。 ■ それは、日本であっても同様です。というのも、厳然としたリスクが存在するからです。 ■ ですので、あくまで研究...
免疫療法は、アレルギー疾患に有効という報告は多いですが… ■ アレルゲン免疫療法は、舌下、皮下などのルートを用いた、アレルゲンに対しての寛容を誘導するための治療です(がんに対する免疫療法とは別物です)。 ■ アレルギー性鼻炎に対する有効性はあきらかでアレルギー性の気管支喘息にも有効性が示されていますが、アトピー性皮膚炎...
食物経口免疫療法の対照群と比較した初報告。 ■ 食物アレルギーに対する経口免疫療法の初症例報告は、1912年まで遡ることになります(Nutr Rev 1983; 41:249-52.)。 ■ しかし、近代的な経口免疫療法の対照と比較したは1998年、RCTは2002年まで待つ必要がありました。 ■ 私の備忘録として、そ...
SCCA2は、新しいアトピー性皮膚炎の重症度の指標として注目されてきています。 ■ SCCA2は、もともとは扁平上皮癌のマーカーとして報告されましたが、最近になってアトピー性皮膚炎や乾癬の指標として注目されるようになってきました。 ■ 今回は、日本からの報告で、SCCA2がアトピー性皮膚炎の指標として有用かを検討した報...
低用量で維持をするという経口免疫療法。 ■ ピーナッツに対する経口免疫療法は、現状では標準療法とは言えません。というのも、有効性はあるものの、リスクが厳然としてあるからです。 ■ そこで、少量で維持をする(増量しない)という選択肢が提案されるようになってきています。 ■ そこで今回は、JACI in Practiceに...
経皮免疫療法のシステマティックレビュー&メタアナリシス。 ■ 経皮免疫療法(EPIT)は、皮膚に特殊なパッチを貼ることで免疫療法を行うという、安全性の面から注目されている治療方法です。 ■ 今回は、EPITの有効性と有害事象に関するメタアナリシスをご紹介します。 この論文でわかったことを、ざっくりまとめると? 経皮免...
アトピー性皮膚炎に対し、アレルゲン免疫療法は有効か? ■ 小児アレルギー科へ受診される方で多いのは、アトピー性皮膚炎、食物アレルギー、気管支喘息、アレルギー性鼻炎・結膜炎が中心と言えましょう。 ■ そのうち、アレルギー性鼻炎や気管支喘息にはアレルゲン免疫療法が有用です(特にアレルギー性鼻炎)。 ■ では、アトピー性皮膚...
アレルゲン免疫療法の新しい投与ルート、リンパ節。 ■ 現在、アレルゲン免疫療法のルートは、皮下、舌下、経口、経皮などがあります。 ■ 最近、あたらしいルートとして注目されるようになってきたのが、『経リンパ節アレルゲン免疫療法』という、リンパ節に直接アレルゲンを注射するという方法です。 ■ もちろん現状では実用化されては...
ダニ類に対するアレルギーによる気管支喘息に、免疫療法は推奨される。 ■ ダニに対する舌下免疫療法は現状ではアレルギー性鼻炎に対する保険適用ですが、気管支喘息のある小児においてダニアレルギーがあることは多く、やはり有効性を期待して免疫療法が考慮されます。 ■ ダニに対する免疫療法が日本でも広く行われるようになってきて、さ...
経口免疫療法は、リスクと効果のバランスを取ることが難しい。 ■ 食物経口免疫療法の問題は、リスクと効果のバランスを取ることが難しいことです。 ■ そのため、加工品で治療をすすめるという医師もいらっしゃいます。 ■ 経口免疫療法に関しては、現状では標準的治療ではありませんので、さまざまな方法がありうると思います。 ■ た...
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◇ 専門は小児アレルギー学。
◇ 医学博士。
《学会活動など》
◇ 日本小児科学会専門医・指導医。
◇ 日本アレルギー学会専門医・指導医・代議員・広報委員会(啓発活動委員会含む)委員・アレルギー疾患対策基本法特別委員会委員。
◇ 日本小児アレルギー学会代議員・研究推進委員会委員・広報委員会委員。
《一般向けの活動など》
◇ Yahoo!個人オーサー。
◇ NewsPickプロピッカー。
◇ アメブロオフィシャルブロガー。
◇ メドピア外部執筆者/症例相談エキスパート。
◇ メディカルノート外部執筆者。
◇ バズフィードジャパンメディカル 外部執筆者。
◇ メディカルトリビューン外部執筆者。
◇ SNS医療のカタチ初期メンバー。
◇ コロワ君サポーターズメンバー。
◇ このブログが、医療者のみなさまの一助となり、最終的には患者さんの幸せにつながりますように。
◇ ブログを読む際の注意点として、以下の「About Me]を御覧ください。
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