紫外線照射は、ダニをどれくらい死滅させるのか?
■ ダニの繁殖しやすさは、温度と湿度により大きくなります。
■ また、『殺ダニ』と『繁殖しにくい環境』という点も区別しなければならないと思っています。『温度を上げることでダニを殺すこと』と、『乾燥させることでダニが繁殖しにくい環境を作ること』は別、ということです。
■ ですので、個人的には布団乾燥機や天日干しは有用(乾燥させてダニの繁殖を抑える)と考えていますが、天日干しでは殺ダニの効果があがる十分な温度まで上げることが難しいのではと考えています(いずれいくつか報告をご紹介したいと思っています)。
■ そして、よく聞かれるのがUVライトに関する話題です。いわゆるUVライト付きのふとんクリーナーは有効なのでしょうか?
この論文でわかったことを、ざっくりまとめると?
紫外線(UV-C)を、さまざまな照射時間(5分、10分、15分、20分、30分、60分)・距離(10 cm、25 cm、35 cm、45 cm、55 cm)で照射し、成ダニにおける照射直後および24時間後の死亡率を調査したところ、
✅ 10 cmの距離で60分間、UV-Cランプを直接照射すると100%死亡した。
✅ 55 cmの距離で1時間照射した場合の24時間後の平均死亡率は、ヤケヒョウヒダニで(58.4±17.4)%、コナヒョウヒダニで(27.7±9.7)%だった。