以下、論文紹介と解説です。
Conen S, et al. Acute and subchronic effects of bilastine (20 and 40 mg) and hydroxyzine (50 mg) on actual driving performance in healthy volunteers. J Psychopharmacol 2011; 25:1517-23.
参加者22人に対し、プラセボ・ビラスチン(20mg/40mg)、ヒドロキシジンによる運転への影響を比較した。
背景
■ ビラスチンは、新規の第二世代のH1拮抗薬である。
■ ビラスチンは,臨床検査ではほとんどパフォーマンス障害を生じないことが示されているが、運転などの実生活におけるパフォーマンス障害が生じる可能性は除外できない。
目的
■ 本研究では,ビラスチンを2種類の用量(20mg・40mg)を単回投与および反復投与した場合の実際の運転への影響を評価することを目的とした。
方法
■ ヒドロキシジン50mgは対照として含まれていた。
■ 参加者22名(女性11名、男性11名)をプラセボ対照ランダム化二重盲検四者クロスオーバーデザインで試験した。
■ 参加者は、1日1回8日間連続して投与された。
■ 各治療期間の1日目と8日目に、参加者は実際の高速道路の運転試験を行った。
■ プライマリ変数は、横の位置の標準偏差(standard deviation of lateral position; SDLP)であり、ウィービングの指標とした。
時速95kmの一定速度を維持し、右車線の境界線の間で安定した横方向の位置を保つことが指示された。
必要に応じて介入できるように同時にコントロールが可能な免許を持った運転指導員が参加者に付き添った。
車の後部にあるビデオカメラが、左車線に対する自動車の横方向の位置を記録した。
この信号は4Hzでデジタル化され、編集のためにオンボードコンピュータのディスクファイルに保存された。
結果
■ 結果として、ヒドロキシジンは治療の1日目と8日目にSDLPを有意に増加させたことを示唆した。
■ ビラスチンはSDLPに影響を与えなかった。
論文から引用。ビラスチンはSDLPに影響せず、ヒドロキシジンは(内服を継続しても)8日目でも影響した。
結論
■ 結論として、ヒドロキシジンは単回投与後に強い運転障害を生じ、この障害は完全な耐性がないために時間が経過しても部分的にしか緩和しなかった。
■ ビラスチンは単回投与および反復投与後に運転障害を生じず、40mgまでの用量であれば運輸業でも安全に使用することができる。
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ビラスチン(ビラノア)は、倍量内服してもインペアード・パフォーマンスが少ないといえそうだ。

■ ビラスチンは、日本では成人用の薬ですが、海外では6歳から使われているようです。
■ ビラスチンは『適宜増減』の記載が添付文書にないため倍量の投与は考える必要がありますが、こういった知識は大事かもしれません。
今日のまとめ!
✅ 成人に対するビラノアは、倍量投与でも判断力低下をきたしにくいようだ。















