「子ども用」または「敏感肌用・低刺激性」と表示された日焼け止め製品に、アレルゲン性のある物質はどれくらい含有されているか?

日焼け止め製品の「おすすめ」にお答えすることは簡単ではない。

■ 患者さんに、『日焼け止めはどんなものを使ったらいいですか』という質問を聞くことが増える時期になりました。

■ 私は、一般には『ノンケミカル』で『SPF 30までの製品』を勧めることが多いですが、小児の日焼け止めに対する接触皮膚炎が化学薬品(紫外線吸収剤)で多いという報告があるからです。

■ 『子ども向け』は基準がなく参考になりにくいことも報告されていますが、そのテーマでの報告がありましたのでご紹介します。

 

この論文でわかったことを、ざっくりまとめると?

タイのバンコクで市販されている日焼け止め246製品のうち、「子ども用」または「敏感肌用・低刺激性」と表示された日焼け止め製品の感作性物質の含有を調査したところ、

 ✅ 子ども用と表示された日焼け止め製品の85%には、少なくとも1種類の化学性のUVフィルターが含まれていた。

 ✅ メトキシケイ皮酸エチルヘキシルとベンゾフェノン-3は、子ども向け製品ではあまり含まれていなかった(それぞれP = 0.004およびP = 0.029)。

 

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