食物アレルギー(診断) Baked Egg(十分に焼き固めた卵)の陽性予測には、どのような検査が最も有用か? Baked Eggとは、ビスケットのように『焼き固めた卵』のこと。 ■ 卵アレルギーは日本人の食物アレルギーとしてもっとも多い相手です。 ■ そして、卵アレルゲンは加熱により変化することはよく知られているでしょう。 ■ Baked Egg(焼き固めた卵)と軽い加熱をした卵で、アレルゲン性が大きく異なります。 ■ 一般的... 2023年7月31日 pedallergy2016
アトピー性皮膚炎(病因) ジファミラスト軟膏による皮膚バリア機能改善への効果メカニズムは? ジファミラスト(商品名モイゼルト)軟膏は、新規にアトピー性皮膚炎に保険適用となったPDE4阻害薬。 ■ PDE4阻害薬の外用薬、ジファミラスト(商品名モイゼルト)は、2022年6月に2歳以上の小児に使用できるようになりました。 ■ 7月16日から17日に、福岡で日本小児臨床アレルギー学会が開催され、その際、九州大学の辻... 2023年7月30日 pedallergy2016
食物アレルギー(予防) カナダアレルギー臨床免疫学会による、離乳食早期導入に関する声明 離乳症早期導入による食物アレルギーの発症予防に関し、最近の研究結果にやや齟齬・混乱がみられる。 ■ 離乳食早期導入による食物アレルギーの発症予防は、LEAP試験により、特にピーナッツアレルギーの多い国でガイドラインの更新を即しました。 ■ しかし、すでにピーナッツの早期導入が実現したオーストラリアから、ピーナッツアレル... 2023年7月25日 pedallergy2016
アトピー性皮膚炎(病因) 大学生のアトピー性皮膚炎が長引く原因は? 思春期まで持ち越したアトピー性皮膚炎は寛解しがたくなってくる。 ■ 12歳以降まで持ち越したアトピー性皮膚炎は寛解しがたくなってくることが明らかとなっています。 ■ では、成人になるまで持ち越したアトピー性皮膚炎が長引く理由にはどんなものがあるでしょうか? ■ 後ろ向きの研究ではあるものの、最近、大阪大学皮膚科からの報... 2023年7月23日 pedallergy2016
小児科(総合) 冷却ジェルシートは熱中症予防に有効か? 冷却ジェルシートは、熱中症予防に有用か? ■ 7月10日ごろ、冷却ジェルシートが熱中症予防として有効な印象をもつポスターが物議をかもしました。 ■ 実際の報告は少ないようですので、最近の検討結果を共有します。 Hussain`, Asim M, Atif M, Anjum N. ASSESSMENT OF CLINI... 2023年7月20日 pedallergy2016
アトピー性皮膚炎(治療) 抗IL13抗体レブリキズマブは、アトピー性皮膚炎に有効か? アトピー性皮膚炎に対する生物学的製剤が増えていくことが予想されている。 ■ 急速にアトピー性皮膚炎の病態が解明され、それぞれの経路を抑える薬剤が次々と開発されてきています。 ■ すでに一部はアトピー性皮膚炎に有効性が示せず、中断されたものもありますが、抗IL13抗体であるレブリキズマブの有効性がBJDに報告されました。... 2023年7月10日 pedallergy2016
アトピー性皮膚炎(治療) セラミドを含む保湿剤は、他の保湿剤より有効か?:システマティックレビュー&メタアナリシス 保湿剤にはエモリエントとモイスチャライザーがある。 ■ 『保湿剤』とひとことで言っても、エモリエントとモイスチャライザーがあります。 ■ では、モイスチャライザーに利用されることの多いセラミド含有の保湿剤と、他の保湿剤の有効性に差はどれくらいあるのでしょうか? ■ 最近のメタアナリシスを共有します。 Nugroho ... 2023年7月9日 pedallergy2016
アトピー性皮膚炎(病因) 上のきょうだいがいる下の子どもはアレルギー疾患を発症しにくくなるのか?:システマティックレビュー&メタアナリシス 『衛生仮説』は、衛生的な環境に育った子どもはアレルギー疾患のリスクが高まる可能性があるという仮説。 ■ 『衛生仮説(hygiene hypothesis)』とは、1989年にロンドン大学セントジョージ医学校のデイヴィッド ストラカン教授が提唱した仮説です。 ■ ストラカンは、1953年生まれの英国の子どもを検討し、上の... 2023年7月8日 pedallergy2016
アトピー性皮膚炎(治療) アトピー性皮膚炎に対する新規メカニズム薬、抗OX40抗体は有効か? アトピー性皮膚炎に対し、さまざまなメカニズムの薬剤が開発されている。 ■ アトピー性皮膚炎の治療に関して、2018年のデュピルマブ(商品名デュピクセント)の登場から、急速な進化をしはじめました。 ■ 小児に関しても、2021年からのデルゴシチニブ(コレクチム)軟膏を皮切りに、さまざまな薬剤が使えるようになってきています... 2023年7月4日 pedallergy2016
アトピー性皮膚炎(治療) 英国で市販されているアトピー性皮膚炎に対するさまざまな保湿剤は、どれが有効性が高いか? アトピー性皮膚炎に対し、さまざまな保湿剤が市販されているが、どのような保湿剤がより有効かに関する報告は十分ではない。 ■ 外来でよく尋ねられる質問に、『どの保湿剤がよいでしょうか?』というものがあります。 ■ しかし、なかなかその質問にクリアカットにお答えすることは難しいものです。 ■ というのも、世の中にある市販の保... 2023年7月3日 pedallergy2016