食物アレルギー(治療) ゴマに対する経口免疫療法は有効か? ゴマアレルギーは少なくないものの、検査も、治療も研究は不十分。 ■ ゴマアレルギーは地域によって、たとえば中東、メキシコなどでは多いとされています。 ■ しかし、経口免疫療法を進めることができるかどうかも、十分なデータがあるとは言えません。 ■ そこで最近、イスラエルのテルアビブ大学からゴマの免疫療法に関する報告があり... 2023年8月29日 pedallergy2016
小児科(総合) 経口補水は熱中症予防に有効?無効? 熱中症予防に対する経口補水の効果を疑問視する記事が目立っている。 ■ 熱中症予防のために、暑熱環境を避けることは前提条件としてあります。 ■ 一方で最近、熱中症予防に対する経口補水液(ORS)に関し、やや否定的な報道やweb記事を見かけることが増えています。 ■ 経口補水液(ORS)は市販のスポーツドリンクに比べ、ナ... 2023年8月23日 pedallergy2016
じんましん(治療) 慢性蕁麻疹に対する抗ヒスタミン薬、毎日内服?症状があるときのみ内服? 慢性蕁麻疹に対し、抗ヒスタミン薬を症状があるときのみに内服するか、それとも毎日内服するか。 ■ 個人的に、慢性特発性蕁麻疹の方には症状があるときのみ抗ヒスタミン薬を内服するのではなく、『毎日』内服をすすめています。 ■ しかし、このテーマに関しては、十分なデータはありませんでした。 ■ そして最近、Allergy誌にこ... 2023年8月22日 pedallergy2016
感染症(治療) 米国でも起こったペニシリン不足。小児の中耳炎への対応に変化はあったのか? 抗菌薬が不足している。 ■ 抗菌薬の不足が顕著になってきています。 ■ では、これは日本だけの現象なのでしょうか? ■ 最近、米国小児科学会誌に、米国の状況が論文として公開されています。 Brewster RC, Khazanchi R, Butler A, O’Meara D, Bagchi D, Michelson... 2023年8月20日 pedallergy2016
食物アレルギー(病因) カシューナッツアレルギーがある児に起こった、ユズ風呂でのアナフィラキシーの原因とは? ペクチンは、食品や化粧品に含まれる『増粘剤』のひとつ。 ■ ペクチンは、植物の細胞壁や中葉に含まれる多糖類で、食物の増粘剤(粘度やとろみを付ける)として使用されます。 ■ ペクチンアレルギーの報告はそれほど多くはありませんが、最近、ペクチンアレルギーが疑われたカシューナッツアレルギーのある小児が、ユズ風呂でアナフィラキ... 2023年8月14日 pedallergy2016
食物アレルギー(診断) オープン食物負荷試験と二重盲検食物負荷試験の精度は差があるか? 食物負荷試験は、『オープン法?』『ブラインド?』 ■ 食物経口負荷試験には、オープン法とブラインド法があります。 ■ オープン法よりブラインド法のほうが正確な結果が得られると考えられていますが、その2つを比較した研究は少ないという問題点がありました。 ■ そしてその認識にちょっとした一石を投じる研究が、Allergy誌... 2023年8月10日 pedallergy2016
食物アレルギー(治療) アドレナリン自己注射薬の有害事象を大規模に確認すると? 日本では、アドレナリン自己注射薬はエピペンしかないが、世界ではさまざまな製品が使用されている ■ エピペンはアナフィラキシー時に使用する薬剤として普及しています。 ■ アドレナリン自己注射薬(エピペン)は、主に誤注射によるリスクが存在します。 ■ 最近のフランスからの報告を共有します。 Pouessel G, Peti... 2023年8月9日 pedallergy2016
アトピー性皮膚炎(治療) 外用PDE4阻害薬であるロフルミラストフォームは、脂漏性皮膚炎に有効か? PDE4阻害薬は、脂漏性湿疹に有効か?(抗真菌作用も含むか?) ■ 外用PDE4阻害薬ジファミラスト(モイゼルト)は、2022年に日本でも2歳以上の小児に使用できるようになりました。 ■ そのようななか、外用PDE4阻害薬のひとつであるロフルミラスト(Roflumilast)の、脂漏性皮膚炎への効果が報告されました。 ... 2023年8月8日 pedallergy2016
救急(集中治療) 扇風機は、若い人では体温を下げる効果がある? 『扇風機はかえって熱中症を悪化させる』は本当? ■携帯扇風機で熱中症になるひとが増えている…という記事がYahoo!トピックになっていました。 ■ このように書かれてしまうと、『扇風機が悪い』というイメージを持つ人も増えるかもしれません。 ■ 実際に、CDCなどでは『扇風機は快適さを提供してくれるかもしれないが、気温が... 2023年8月6日 pedallergy2016
食物アレルギー(病因) 食洗機に残った洗剤は、腸管のバリア機能を傷害する? 『アウトサイド-イン仮説』は、皮膚にとどまらず、腸管でも成り立つ? ■ アレルギーの悪化ルート・仮説として、皮膚からの感作・悪化がひろく認められる考え方になりました。 ■ さて、経皮感作ですので皮膚を中心に考えるのですが、上皮細胞は腸管にも存在します。 ■ すなわち、アレルギー疾患の発症リスクを上昇させるアウトサイド-... 2023年8月5日 pedallergy2016
気管支喘息(治療) 吸入ステロイド薬は、1日1回と1日2回では、どちらの方がアドヒアランスが高い? 吸入ステロイド薬のアドヒアランスは決して高くはない。 ■ 吸入ステロイド薬は、気管支喘息のコントロールにとても重要な位置を占めています。 ■ しかし、残念ながら、吸入ステロイド薬のアドヒアランスは良いとは言えません。 ■ 吸入ステロイド薬は1日1回の製剤もあります。 ■ もしくは1日2回の製剤を、改善すれば1日1回にす... 2023年8月4日 pedallergy2016
気管支喘息(病因) 甘味を頻回に食べる習慣があると、喘息が悪化する? 気道や皮膚のマイクロバイオーム(微生物叢)が、アレルギーに関係することは、さまざまな研究で明らかになってきている。 ■ アレルギー疾患がマイクロバイオーム(微生物叢)と関連することは、さまざまな報告がなされています。 ■ そしてマイクロバイオームとの関連を絡めて、甘味を毎日食べていると、喘息が悪化するかも…という報告が... 2023年8月3日 pedallergy2016