記事一覧
熱中症予防に対する経口補水の効果を疑問視する記事が目立っている。 ■ 熱中症予防のために、暑熱環境を避けることは前提条件としてあります。 ■ 一方で最近、熱中症予防に対する経口補水液(ORS)に関し、やや否定的な報道やweb記事を見かけることが増えています。 ■ 経口補水液(ORS)は市販のスポーツドリンクに比べ、ナ...
慢性蕁麻疹に対し、抗ヒスタミン薬を症状があるときのみに内服するか、それとも毎日内服するか。 ■ 個人的に、慢性特発性蕁麻疹の方には症状があるときのみ抗ヒスタミン薬を内服するのではなく、『毎日』内服をすすめています。 ■ しかし、このテーマに関しては、十分なデータはありませんでした。 ■ そして最近、Allergy誌にこ...
抗菌薬が不足している。 ■ 抗菌薬の不足が顕著になってきています。 ■ では、これは日本だけの現象なのでしょうか? ■ 最近、米国小児科学会誌に、米国の状況が論文として公開されています。 Brewster RC, Khazanchi R, Butler A, O’Meara D, Bagchi D, Michelson...
ペクチンは、食品や化粧品に含まれる『増粘剤』のひとつ。 ■ ペクチンは、植物の細胞壁や中葉に含まれる多糖類で、食物の増粘剤(粘度やとろみを付ける)として使用されます。 ■ ペクチンアレルギーの報告はそれほど多くはありませんが、最近、ペクチンアレルギーが疑われたカシューナッツアレルギーのある小児が、ユズ風呂でアナフィラキ...
食物負荷試験は、『オープン法?』『ブラインド?』 ■ 食物経口負荷試験には、オープン法とブラインド法があります。 ■ オープン法よりブラインド法のほうが正確な結果が得られると考えられていますが、その2つを比較した研究は少ないという問題点がありました。 ■ そしてその認識にちょっとした一石を投じる研究が、Allergy誌...
日本では、アドレナリン自己注射薬はエピペンしかないが、世界ではさまざまな製品が使用されている ■ エピペンはアナフィラキシー時に使用する薬剤として普及しています。 ■ アドレナリン自己注射薬(エピペン)は、主に誤注射によるリスクが存在します。 ■ 最近のフランスからの報告を共有します。 Pouessel G, Peti...
PDE4阻害薬は、脂漏性湿疹に有効か?(抗真菌作用も含むか?) ■ 外用PDE4阻害薬ジファミラスト(モイゼルト)は、2022年に日本でも2歳以上の小児に使用できるようになりました。 ■ そのようななか、外用PDE4阻害薬のひとつであるロフルミラスト(Roflumilast)の、脂漏性皮膚炎への効果が報告されました。 ...
『扇風機はかえって熱中症を悪化させる』は本当? ■携帯扇風機で熱中症になるひとが増えている…という記事がYahoo!トピックになっていました。 ■ このように書かれてしまうと、『扇風機が悪い』というイメージを持つ人も増えるかもしれません。 ■ 実際に、CDCなどでは『扇風機は快適さを提供してくれるかもしれないが、気温が...
『アウトサイド-イン仮説』は、皮膚にとどまらず、腸管でも成り立つ? ■ アレルギーの悪化ルート・仮説として、皮膚からの感作・悪化がひろく認められる考え方になりました。 ■ さて、経皮感作ですので皮膚を中心に考えるのですが、上皮細胞は腸管にも存在します。 ■ すなわち、アレルギー疾患の発症リスクを上昇させるアウトサイド-...
吸入ステロイド薬のアドヒアランスは決して高くはない。 ■ 吸入ステロイド薬は、気管支喘息のコントロールにとても重要な位置を占めています。 ■ しかし、残念ながら、吸入ステロイド薬のアドヒアランスは良いとは言えません。 ■ 吸入ステロイド薬は1日1回の製剤もあります。 ■ もしくは1日2回の製剤を、改善すれば1日1回にす...
気道や皮膚のマイクロバイオーム(微生物叢)が、アレルギーに関係することは、さまざまな研究で明らかになってきている。 ■ アレルギー疾患がマイクロバイオーム(微生物叢)と関連することは、さまざまな報告がなされています。 ■ そしてマイクロバイオームとの関連を絡めて、甘味を毎日食べていると、喘息が悪化するかも…という報告が...
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◇ 専門は小児アレルギー学。
◇ 医学博士。
《学会活動など》
◇ 日本小児科学会専門医・指導医。
◇ 日本アレルギー学会専門医・指導医・代議員・広報委員会(啓発活動委員会含む)委員・アレルギー疾患対策基本法特別委員会委員。
◇ 日本小児アレルギー学会代議員・研究推進委員会委員・広報委員会委員。
《一般向けの活動など》
◇ Yahoo!個人オーサー。
◇ NewsPickプロピッカー。
◇ アメブロオフィシャルブロガー。
◇ メドピア外部執筆者/症例相談エキスパート。
◇ メディカルノート外部執筆者。
◇ バズフィードジャパンメディカル 外部執筆者。
◇ メディカルトリビューン外部執筆者。
◇ SNS医療のカタチ初期メンバー。
◇ コロワ君サポーターズメンバー。
◇ このブログが、医療者のみなさまの一助となり、最終的には患者さんの幸せにつながりますように。
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