保湿剤の定期塗布はアトピー性皮膚炎の再燃を抑制する: ランダム化比較試験

2017年5月28日

Wiren K, et al. Treatment with a barrier-strengthening moisturizing cream delays relapse of atopic dermatitis: a prospective and randomized controlled clinical trial. J Eur Acad Dermatol Venereol 2009; 23:1267-72.
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/19508310


少々古い論文ですが、保湿剤の重要性を示す論文です。


P: 病変部にbetamethasone valerate (0.1%)(リンデロンV)を3週間塗布後、湿疹が安定したアトピー性皮膚炎患者44例
E: 保湿剤を1日2回塗布22例
C: 保湿剤非塗布22例
O: 26週までのEczema(=湿疹≒アトピー性皮膚炎)再発率
【結果】
湿疹再燃までの期間の中央値は、保湿剤塗布群では保湿を塗布しない群に比べ有意に延長した(180日vs30日)。
26週間の観察期間中の湿疹の非再燃率は、保湿剤による治療を受けた群は68%、保湿剤非塗布群では32%だった。
【コメント】
2007年にヒルドイドソフトによるランダム化比較試験が本邦で発表されているが、残念ながら和文だった。
英文論文としては、保湿剤塗布によるアトピー性皮膚炎再燃予防研究で初と思われる。
保湿薬によるランダム化比較試験は思ったより少なく、本論文の価値は極めて高い。