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Kottner J, et al. The effectiveness of using a bath oil to reduce signs of dry skin: a randomized controlled pragmatic study. International journal of nursing studies 2017; 65:17-24.

入浴剤はドライスキンを改善させるか?

■ 入浴剤そのものがドライスキンを改善させるなら、アトピー性皮膚炎の補助療法としていいかもしれませんが、ランダム化比較試験を探しても見つけることが出来ませんでした。

■ 現在、その疑問に対するランダム化比較試験が進行中のようです(Santer M, et al.  BMJ Open.2015; 5:e009575.)が、探しているうちに、バスオイルによるランダム化比較試験を見つけました。

 

ドライスキンである60人を、オイルを含まない皮膚洗浄剤を使用する群と、バスオイルを添加した群にランダム化し、28日後の皮膚バリア機能を評価した。

背景

■ ドライスキン(乾皮症)は、日常生活および健康および介護に関連した健康問題としてますます認識されるようになった。

■ オイルのような入浴剤の使用は、ドライスキンを軽減するために一般的に使用されているが、この習慣を支持するエビデンスは限られている。

 

目標

■ この研究の目的は、ドライスキンを改善する上で、入浴/シャワーに対しオイルを含まない皮膚洗浄剤を使用する群と、バスオイルを添加した群を比較し、皮膚バリア機能を改善する効果があるかを調査することだった。

 

デザイン

■ 単一施設における、観察者をブラインドしたランダム化並行群間試験。

 

セッティング

■ 地域社会における外来治療セッティング。

 

参加者

■ 臨床的に軽症から中等症のドライスキンであるボランティアを、ベルリン市でリクルートした。

 

方法

■ 健康小児/成人は、28日間の研究期間中、1日おきに市販バスオイルを使用するか、オイルを含まない皮膚洗浄剤を使用するようにランダム化された。

■ 試験開始時と2回のフォローアップ時に、皮膚バリアパラメータ/ドライスキンの重症度が、研究センターにおいて評価された。

プライマリアウトカムは、経皮水分蒸散量(Transepidermal water loss;TEWL)だった。

 

結果

60人の参加者がランダム化試験を完了した。

年齢の中央値は32.5歳(IQR 8.3〜69)だった。

■ 研究終了時に、介入群におけるTEWLは、対照群と比較して統計的に有意に低かった(平均差-1.9 [95%CI -3.1〜-0.8] g / m 2 / h)

■ 研究終了時に、角質水分量は、介入群が統計的に有意に高値だった。

■ 皮膚pHおよびざらつきは両群で同等であり変化なかったが、両群ともにドライスキンの改善傾向を示した。

 

結論

■ この実用的な試験は、調査されたバスオイルの定期的な使用が、幅広いドライスキンの条件の管理に対する基本的な要素として日常のスキンケアで使用されると、軽症のドライスキンである小児/成人の皮膚バリア機能を改善するのに有効であるという経験的エビデンスを提供する。

 

結局、何がわかった?

 ✅市販バスオイル群とオイルを含まない皮膚洗浄剤群を比較して、両群ともにドライスキンの改善傾向を示したが、バスオイルは、TEWLを改善させ軽症ドライスキンを改善させる可能性が示された。

 

 

バスオイルは、軽症ドライスキンを改善させる可能性があると結論されているものの、期待したほどではないようだ。

■ バスオイルがTEWLを低くするということで、ドライスキンを改善させる可能性を示唆するという結果ではありますが、差が-1.9 (g /m 2/h)は、かなり微妙です。

■ しかも、両群ともにドライスキンの改善傾向を示したとあり、期待するほどの効果はないと言えそうです。

 

 

今日のまとめ!

 ✅バスオイルは、洗浄飲みに比較してドライスキンを有意に改善させたが、臨床的に有意といえるとは言えない程度のようだ。

 

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